カネ余りと高金利は政治混乱より強し イタリア首相辞任でも国債に買い

QUICKコメントチーム=池谷信久

「色の白いのは七難隠す」という言葉があるが、イタリアはまさにそんな状態だ。コンテ首相が20日に辞意を表明したのを受け、市場では政局混乱が懸念され、イタリアの代表的な株価指数FTSE・MIBは下落した(グラフ)。財政問題を抱えるイタリアの政局混乱は、同国債にとって売り材料になっても不思議ではないが、利回りは低下(価格は上昇)した(グラフ)。

政局不安に伴うリスクオフや欧州中央銀行(ECB)による利下げ期待が背景にあると解説されている。世界的なカネ余りを背景に欧州内で相対的に金利の高いイタリア国債に資金が向かっている面も大きい。

20日の10年物国債の利回りは前日比0.079%低い1.342%だった。5年債利回りは前日比0.093%低下、2年債も同0.082%それぞれ低下した。

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