10日の米国市場で配車大手のリフトが大幅に3日続落し、10.85%安の60.12ドルで終えた。一時は59.75ドルまで下げて60ドルの節目を割り込み、3月29日に新規株式公開(IPO)を果たしたばかりだが、上場来安値を更新して軟調な展開だった。
IPOを予定している配車大手のウーバーに関して、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙電子版が10日、「ウーバーはIPOで、予想を下回る1000億ドルのバリュエーションを狙っている」と報道。売り出し価格を48~55ドルで検討しているいい、従来は上場時の時価総額が1200億ドルになるとみられたが、900億~1000億ドル程度にとどまる見込みだという。5月のIPOを前に、早ければ11日にもIPOを申請するといい、ウーバーの大型IPOを前に需給悪化懸念や配車大手のバリュエーションの低評価を警戒する売りが膨らんだ。(片平正二)
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