きょうから4月。新しい制度や新会社の発足、社名変更などに加え、株式市場で注目されるのが食品・飲料を中心とした相次ぐ値上げだ。中でも、サバ缶は健康志向の高まりを背景に需要が高まっている。日本水産(1332)の株価も高値圏にある。
■日水の日足チャート
サバ缶は青魚に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が健康に良いとして、ここ1~2年で需要が急増している。日水は「スルッとふたSABA さば水煮」などを4月1日から値上げに踏み切る。昨年8月以来からわずか8カ月での値上げは、それだけ需要が強い証左だろう。みずほ証券では、3月27日付のレポートで、日水は20年3月期に増益が見込まれるほか、EPA原薬と養殖のポテンシャルに注目と指摘。投資評価「買い」を継続し、目標株価を従来の1020円から1130円に引き上げている。
サバ缶関連銘柄では、マルハニチロ(1333)なども堅調だ。(本吉亮)
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