ZOZOが2019年3月期の連結業績予想を下方修正し、一転減益になると発表したのをうけて、1日午前の株式市場ではZOZO株への売りが膨らんだ。午前の終値は前日比8%安。寄り付き後に10%下落して2000円を割り込む場面もあった。相次いで公表された証券各社のアナリストリポートで、先行きに対する見方は分かれている。
野村証券では、新たな業績予想の前提を「保守的」と評価。会員向け割引サービス「ZOZOARIGATO」に関連するブランドの退店などの混乱は、早晩終息するとみているもようだ。
また、モルガン・スタンレーMUFG証券は解決すべき課題はあるものの、プラットフォームの優位性には変化はないとの見解を示したようだ。
みずほ証券では20年3月期にPB事業での赤字解消方針が示された点を前向きに評価。目先は株価の上値が抑えられても、20年3月期の業績反転で下値が大きく切り下がるリスクは軽減するとみているようだ。
一方、SMBC日興証券では大幅下方修正を「ネガティブ」と評価。「ZOZOARIGATO」の影響が大きく、業績予想が困難としているようだ。(弓ちあき)
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