【Art Market Review】目が✖✖でお馴染みのKAWS、人気は◎◎

今回は10月27日に開催されたSBIアートオークションについて、米国人アーティストのKAWS(カウズ)にフォーカスする。「ユニクロ」がコラボしているTシャツで目にしている人も多いのではないだろうか。

SBIアートオークション Modern and Contemporary Art, No. 29
出品数447点、うち落札数379点 落札率=84.8%  落札総額=7億6221万4250円
(10月27日  東京・代官山のヒルサイドフォーラム)

KAWSは1974年生まれで、作品の特徴はキャラクターの目の✖✖(バッテンマーク)。「セサミストリート」や「スポンジ・ボブ」といった馴染みのアニメキャラクターなどをモチーフにした作品が多い。11月にニューヨークで行われたフィリップスのオークションでは、油絵が落札予想価格70万~90万ドルに対し350万ドル(手数料込み)で落札されるなど、世界的に人気がある。

今回、KAWSの作品は他のアーティストとのコラボ作品を含めて23点(版画4点、人形18点、デザインチェア1点)がセールにかけられた。

シルクスクリーン版画「Companion Vs Pikachu」は落札予想価格40万~70万円のところ132万2500円で落札。同じくシルクスクリーン版画でKAWSの人気キャラクターであるCompanionが描かれた作品「Untitled」は20万~30万円の落札予想価格に対して落札価格は69万円。2点出品された「Work (from Ups and Downs)」シリーズの作品は落札予想価格50万~80万円のところ、それぞれ161万円、184万円で落札された。

18点出品されたマルチプル作品の人形の中で高額だったのは限定モノである「CHUM」の黒、黄色、ピンクの3点組と、日本のイラストレーター空山基とのコラボ作品である「NO FUTURE COMPANION (Black Chrome)」。「CHUM」は落札予想価格18万~28万円のところ132万2500円で、「NO FUTURE COMPANION (Black Chrome)」は落札予想価格80万~140万円のところ178万2500円で落札された。

人形にはエディション番号が入った限定部数作品と無限定部数のマルチプル作品がある。限定モノではない人形で最も競ったのは「Companion Pushead Version 」の緑、銅、銀の3点組。落札予想価格12万~18万円に対し、落札価格は115万円に達した。その他の無限定部数のマルチプル人形もほとんど落札予想価格以上の価格で落札された。

KAWSの版画作品(縦横100㎝以下)の最近の5年間の指標(ACF美術品時価指数)をみてみると、特にこの1~2年で相場が上昇しているのがわかる。

現在ニューヨークの「スカーステッド・ギャラリー」でも個展が開催されており、海外のアートシーンでも注目が集まる。価格の上昇がいつまで続くかが注目点だ。(月1回配信します)

※アート・コンサルティング・ファーム提供 ⇒リポートはこちら

SBIアートオークションの次回開催予定は2019年2月2日

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