ドキュメント9.28 前場編
28日午前の株式市場で日経平均株価は前場を405円66銭高の2万4202円40銭で終えた。1月に付けた年初来高値(2万4124円)を上回り、1991年以来となる27年ぶりの高値が見えてきた。外国為替市場で進んだ円安を目先の買い材料と捉えたが、市場では今後の相場展開に対し強気派よりもまだ慎重な弱気派が多い印象だ。QUICKデリバティブズコメントが前場中に拾い上げた市場の声をまとめた(タイムスタンプは配信時間)。
9:19
「海外年金の売り・買いが見えている」(トレーダー)
9:47
「日経平均、日経平均先物ともに年初来高値が視野に入ってきました。海外勢のショートカバー継続で年末の日経平均は2万6000円になると予想します。海外勢はこれまでヘッジ目的で先物ショートのポジションを積み上げてきた。足元では米中の「新冷戦」という捉え方も出てきており、日本の優位性が高まりやすい。そうなると海外勢は積み上げてきたショートを継続する可能性が高いのではないかとみています」(国内投信)
10:19
「店内の状況は静か。決済ベースで期をまたぐことになるので国内金融機関は動きにくい状況です。とはいえ、10月以降の相場の方向性について問い合わせが増えています。相場水準は切り上がっているので10月初旬は国内の機関投資家から益出しの売りが出やすいとみられますが、当面はトレンドフォローで良いのではないかという話になっています」(国内証券トレーダー)
10:39
「日経平均株価がようやくザラ場の年初来高値を更新した。大入り袋が期待できるかな、最近は東証一部の売買代金も3兆円前後で多いしね」(国内証券)
10:45
「昨日はメガバンクから大口の売りが出たとの観測がありますね。そういう意味ではでどころがある程度わかっているのならダウンサイドはあまり気にしなくてもよいのでは。オプションの動向からすると、アップサイドのポジションが少ないので上に走りそう。日経平均が3%動くと値幅は700円ほどになる計算ですよね。需給面でもスカスカなので意外高を期待します」(邦銀)
10:46
「きょうの日経平均の入替はどーですか? 古河機(5715)は特に動きが良いね」(外国証券)
11:05
「5月以降、2万2000~2万3000円のレンジが続いたから、倍返しで2万5000円が見えてきた。10月にもいっちゃうんじゃない?(国内証券)」
11:13
「年初からの騰落率を見ると、日本株は米株に次いで2番目あたりになってきましたよね。弊社内では、ここからはニュートラルでいいとのスタンスになってます。米株の上げ相場も最終局面と考えると来年の1~3月期に懸念があります。でも・・・」(トレーダー)
11:19
「日経平均株価の株価収益率(PER)14倍程度で2万4200円くらいまで行ってもおかしくない。そこから上下250円くらいでもむでしょう。過熱感はあるが、バリュエーション的には懸念はない。過熱感を伴いなら行く相場展開でしょう。騰落レシオも130台に上昇しているが、オーバーシュート気味に強い局面では160台に上げる場合もある(国内証券)」
※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。