米10年物国債利回りが「節目」の攻防を繰り広げている。先週14日のニューヨーク債券市場で一時、8月初旬以来ほぼ1ヵ月半ぶりの3%台に上昇。17日も取引時間中に3%台に乗せ、終値は2.98%だった。
25~26日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で今年3回目の利上げが確実視されており、これを織り込む動きと言えそうだ。ただ、6月、8月の上昇局面では3%台の滞留時間は短かった。「3%乗せでは押し目買いが入りやすい」(ストラテジスト)といい、今回も同様の展開を見込む市場参加者が多そうだ。(丹下智博 )
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