個人、早くも利益確定 投機筋の円売りポジションに拡大余地との指摘も

QUICKがまとめた3月30日時点のFX大手8社の建玉状況、「QUICK店頭FX建玉統計」で円に対するドルの買い建玉は前の週に比べ5.49%減の52万778(単位:1万通貨)だった。減少は3週ぶり。一方でドル売り建玉は同44.01%増の15万5644(同)と急増。前の週はQUICKが建玉の算出を開始した2012年10月以降で最低水準を更新していた。ドル買い建玉の比率は77.0%と前の週から6.6ポイント低下し、2月上旬以来の低さとなった。

一時は1ドル=104円台まで進んだ円高だったが、米中の貿易摩擦に対する懸念や朝鮮半島における地政学リスクが後退し円売り・ドル買いが優勢となった。ドルが戻りを試す局面で押し目買いを入れていた個人が早くも利益確定に動いたようだ。

米商品先物取引委員会(CFTC)が3月30日までに発表した27日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で投機筋による円の売越幅が6週続けて縮小した。前週比1万8331枚少ない3668枚となり2016年11月29日以来、1年4カ月ぶりの低水準となった。
JPモルガン証券は2日付のレポートで「当社は新年度に入り、本邦投資家が対外投資を活発化する可能性があるとみている。日米における政治リスクに対する懸念が後退すれば、対外投資から生じる円売りもサポートとなりUSD/JPY(ドル円)が反発基調を辿る可能性が高いだろう」との見方を示している。
そのうえでCFTCの建玉データについても「再度、円のショートポジションが構築される余地は十分あると言え、ポジションの観点からもドル円が上昇基調を辿る可能性が高いと言える」とした。

 

※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

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