米議会下院の金融サービス委員会は23日(日本時間同日深夜)、2月28日に予定していたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言の日程を27日に1日前倒しすると発表した。同委員会によると、下院のスケジュール調整に伴う措置という。米経済見通しや金融政策運営について報告し、議員からの質問に答える。
※米上院で議会証言するパウエルFRB理事(当時、2017年6月22日)
下院での議会証言は米東部時間27日午前10時(日本時間28日午前0時)から。今回の証言は、2月5日に就任したパウエル新議長にとって、FRB議長として初の議会証言。2月に入って金融市場でボラティリティ―が上昇し、株式相場が動揺するなかでの議会証言だけに、注目度が高まっている。
FRBによると、3月1日に予定されている上院での議会証言の日程は変わらない見通しだ。
FRBは2月23日、上下両院でのパウエル議長の証言に先立ち、米議会に半期ごとに提出する金融政策報告書を公表した。報告書は、米経済見通しについて「さらなる段階的な利上げが正当化される」と指摘。パウエル新議長の下でも、緩やかな金融引き締めを継続する姿勢を示した。