日経平均、25日線でピタリ下げ止まる 十字線が出現

28日の日経平均株価は前日比9円安の2万2486円と小幅に続落した。半導体需要のピークアウト懸念などで関連株が売られた割には、続落とはいえ底堅い印象も残った。日経平均は取引時間中に一時、132円安の2万2363円まで下げたが、テクニカル分析では25日移動平均割れ目前でピタリと下げ止まった。25日線を強い下値支持水準として意識する投資家は多く、28日の安値近辺では押し目買いが増えた。

・15日以降、日経平均は25日移動平均を下回りそうで下回らない(情報端末ActiveManagerより)

 

25日移動平均は、過去25営業日間の終値を単純平均した代表的なテクニカル指標のひとつだ。1カ月間の営業日とほぼ重なり、過去1カ月間の投資家の平均買いコストと考えることができる。上回っている限りは、過去1カ月に買った投資家の間で利益が出ている持ち高が多いことを示している。

日経平均が終値で最後に25日線を下回っていたのは9月11日でそれ以降、上回る状態が続いている。日経平均が7日に約26年ぶりの高値を更新して調整に向かった後、25日線に近づいたのは28日で2度目となる。最初の16日は、取引時間中に節目の2万2000円を下回ったが、その場面で押し目買いが入った。終わってみれば2万2351円と前日から反発し、2万2000円ちょうどだった25日線を大きく上回った。朝方に日本株売りが先行し再び接近した28日は取引時間中もかろうじて割り込まずに下げ渋った。

25日線は9月中旬以降、右肩上がりが続いている。「超短期のトレンドを示す5日移動平均が25日線を上回っているのも、相場の強さを示している」(大和証券の佐藤光シニアテクニカルアナリスト)という。28日はある個人投資家が「25日線まで下げた場面で、押し目買いを入れた」と明かすように、下値支持水準として25日線の存在感は増している。

28日の日経平均のローソク足は終値が始値を上回る陽線だった。上ひげ(高値と終値の差)と下ひげ(始値と安値の差)がともに長いと同時に、胴体(終値と始値の差)が短いきれいな「十字線」が出現した。終値と始値の差は11円50銭にとどまり、10月19日以来の小ささだった。

・28日はきれいな十字線が出現

十字線は、買いたい投資家と売りたい投資家が拮抗している状態を物語る。これが出現するのは相場の転換点を示唆するといわれるケースが多いが、売り買いが交錯し相場の方向感が出にくい状況を表すこともある。日経平均は15日に2万2028円と直近安値を付けたあとは一進一退が続いており、「気迷い相場」ともいえそうだ。

今後の日本株はどちらに向かうのか。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストが注目するのが米ダウ工業株30種平均のチャートだ。現時点で25日線を上回るダウ平均が「大幅に調整してこの水準を下回ってくると下落基調に転じたとの見方が広がる。そうなると日経平均も25日線を下抜けする可能性が高い」と警戒している。

【日経QUICKニュース・田中俊行】

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