衆院は28日、本会議で解散された。QUICKデリバティブズコメント・エクイティコメントは同日、衆院選の結果と相場への影響について市場関係者を対象に緊急サーベイを実施し、30名から回答を得た。
選挙結果は「与党が1/2~2/3の議席を確保」との予想が86%と大勢を占めた。マーケットへの影響は、与党の議席が多いほど株価は、「上昇」、為替は「円安」の回答が多い。一方、金利は与党が過半数以上であれば「中立」が最多で次が「上昇」だが、過半数を割り込んだ場合、「上昇」と「低下」で見方が分かれた。
衆院選の結果は?
※定数465人(2/3は310人)、現在の与党議席数は322人
マーケットへの影響は?
①与党が2/3以上の議席を確保
②与党が1/2~2/3の議席を確保
③与党の議席数が1/2を割り込む
市場関係者の声
「なんだかんだ希望の党が躍進してしまいそうな気がします。意味の無い批判や打倒安倍の主張しかしない野党に共感するのはどの層なのでしょうか。与党にも欠点はあれど、結局、『消去法で自民』の流れは変わらないと思います」(投信/投資顧問)
「安倍さん頑張れ!」(信託銀行)
「メインシナリオで自民大敗は現状では想定しにくいですが、金融政策変更への思惑が高まる可能性もあり注視しています。財政健全化先送りや総裁人事等もろもろの要素が重なれば金利上昇もあるのではないかと見ています」(生命保険会社)
「反原発で小泉ジョインなら面白い」(国内証券)
「過半数維持がメインシナリオで、その場合マクロ動向にそった展開が継続、緩やかな株高トレンドが継続すると見ます。2/3は今回非常に小さいシナリオだと思いますが、憲法問題、消費税引き上げなどポピュリズムを好む大衆からは支持されず結局景気にもマイナス。新鮮味のない政策にも失望。初動の評価はポジティブだと思いますが急速に期待は萎むのではないか。過半数割れは新党人気で若干の可能性が出てきたのかもしれませんが、具体的な経済政策のない政権への不安に相場はハードランディングの可能性。デフレ懸念再燃から円高、株安を予想します」(中小証券幹部)
「烏合の衆とはいえ、地域版のニュースや地元紙などで、希望の党への期待(反安倍政権的なもの、安倍一強のおごり、ゆるみへの批判)が目立ち、にわかに世論が巻き込まれつつあるように映る。知人や家族などは、小池氏にかなり前向きのイメージを持っている。過半数割れだけは勘弁して~!!折角の2万円回復も売り投機の餌食になっちゃうよ~(涙)」(証券)
「与党勝利で株式市場にプラスのイメージです。北朝鮮の対応を国民に問うのはよく分かりませんが・・」(銀行)
※QUICKのオプションサービスであるQUICKデリバティブズコメント、QUICKエクイティコメントで配信されたニュースを再編集した内容です。
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