QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2019/11/15)
・上期は一部費用の後ずれもあり2桁営業増益
20/3期上期の連結営業利益は前年同期比17%増加。基幹システム更改の作業進捗の遅れから費用の一部が後ずれしたことも利益を押し上げたが、これを考慮しても企業価値研究所の想定を上回る着地。通期予想は前期比8%営業増益に引き上げる。下期は基幹システム更改に係る費用の増加を想定することから通期の営業増益率は上期に比べ鈍化するが、従来予想は上回ろう。
・会期中は警備業界をあげて警備業務に対応
翌21/3期はいよいよ東京オリンピック・パラリンピック開催を迎える。会期中は警備業界をあげて警備体制を整え、会期中の安心・安全な大会運営に貢献する。オリンピック関連施設だけでなく、ソフトターゲット(警備や監視が手薄で狙われやすい場所・人)への備えから民間施設や公共交通機関なども警備強化の動きがあろう。
・機械警備の累計契約件数は着実に増加する見通し
セキュリティ事業の中核の機械警備は累計契約件数の増加が続いている。法人向けは新規契約の獲得と解約の抑制で、個人向けも家庭向けホームセキュリティなどの拡販により、契約件数が増加する見通し。
・リスクファクター ~法人顧客の業績動向
・アナリストの投資判断 ~当面は上値の重い展開を予想
株価は12年以降、業績拡大を先取りする形で上昇基調入り。18年1月にかけて上場来高値を更新したが、以降は軟調に推移している。当研究所の予想ベースでPERは20/3期24倍、21/3期22倍。割安感はなく、当面は上値の重い展開を予想する。契約件数を積み上げ契約収入を得るストック型ビジネスであることから、同社への投資は中長期的なスタンスで考えたい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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