国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で最大規模を誇る「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」(32315984)は、22日時点の純資産総額(残高)が6997億円に減少した。7000億円を割り込むのは2013年5月以来、およそ5年5カ月ぶりとなる。
同ファンドの設定は1998年4月。高分配ファンドとして人気を集め、2014年のピーク時には残高が1兆3000億円を超えていたが、ここ数年でほぼ半分に減った。2016年と2017年は2年連続で11月に分配金を減額した。
国内投信の残高トップが7000億円を割るのは、月末ベースでさかのぼると2002年5月末以来、16年5カ月ぶりとなる。当時は「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(0331397C)が残高首位で、2位以下は国内株式で運用するファンドが占めていた。
それ以降の残高ランキングではグロソブや「新光 US―REIT オープン<愛称:ゼウス>」(47311049)、「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」(3231203C)など1兆円超の毎月分配型ファンドが残高トップに君臨していた。しかし、今年1月に1兆円を超すファンドが姿を消し、その後も毎月分配型ファンドを中心に残高の減少が続いている。
(QUICK資産運用研究所)