QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2018/04/03)
・カナダ・シェールガス案件で特別損失約760億円
3月26日、会社側は減損損失等の計上および18/3期通期業績予想の修正を発表。会社側は18/3期通期の連結純利益の予想を18/3期3Q累計決算発表時(2月8日)の520億円から380億円(前期比18%減)へ減額した。前回の増益予想から一転減益へ。特別損失にカナダ・シェールガスプロジェクトに係る減損損失約760億円を計上する見通し。売上高の予想は同9170億円から9250億円(同6%増)へ、営業利益は同3490億円から3520億円(同5%増)へ、それぞれ増額した。ブレント原油価格の見通しが前回予想の前提を上回り、販売価格が想定より上昇したことが主因。為替は想定より若干円高だが影響は軽微。
企業価値研究所では、18/3期通期業績はほぼ確定したと考えており、会社側の修正後予想と同額へ見直す。
・イクシス生産開始ずれ込むが生産数量は増加基調
会社側は、イクシスLNGプロジェクトの生産開始時期について今年4~5月に生産井からのガス生産を開始していくと説明。当研究所では、想定に比べ生産開始時期はずれ込むが大きく遅れることはないため、生産数量は増加基調との見方を変えていない。このため、増収増益が続くとした従来予想を暫定的に据え置く。
・リスクファクター ~原油と為替、開発・生産動向など
・アナリストの投資判断 ~来期予想PERにやや割安感。株価は底堅く推移へ
直近の株価での来期予想PERは22倍とやや割安感がある。市況の動向には注意が必要だが、イクシスの生産開始で業績拡大基調を予想している。このため、株価は底堅く推移するとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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