ヤマトホールディングス(9064) 宅急便の取り扱い増加や単価上昇で、今・来期と増益局面が続こう

QUICK企業価値研究所アナリスト 唐木健至(2019/05/28)

・今期は適正運賃の収受などで23%営業増益を予想
 前期決算発表を受け企業価値研究所では、今20/3期の連結業績予想を下方修正。営業利益を840億円→720億円(前期比23%増)とした。今期の会社計画を踏まえ、減価償却費や情報システム関連経費の想定を引き上げたことなどから、営業利益を減額した。
 一方、前期との比較では、人員増強など配送体制拡充の効果で宅急便の取り扱いが増えるほか、採算管理を徹底し、コストに見合った適正運賃を受け取るといった取り組みの効果で、単価も上昇するとみて増益の予想としている。

・来期はネット通販関連貨物の取り扱い増加など想定
 来21/3期の連結業績は、営業利益770億円(前期比7%増)を見込む。インターネット通販やオークション関連貨物の取り込みで、宅急便の取り扱いが増えるほか、企業の物流業務全般のサポートなど、宅急便以外の事業の取り扱いも堅調に推移すると想定。配送業務の効率化など生産性向上策の効果もあり、増益の予想としている。

・リスクファクター ~景気、競争激化など

・アナリストの投資判断 ~足元は若干割安。着実な利益成長をにらみながら水準を切り上げる展開を予想
 直近株価での今期当研究所予想PERは22倍台半ばと、過去3年の平均(28倍弱)を下回る。当研究所では、輸送料金の引き上げがここ数年で急速に進み、今後は、宅急便の単価の上昇ペースが緩やかになるとみることから、株価も過去3年を下回る評価が妥当だが、インターネット通販関連貨物を中心にした輸送需要の活発化もあり、株価の評価を大きく引き下げる必要はないと考えている。足元の株価には若干の割安感があり、今後は着実な利益成長をにらみながら、水準を切り上げる展開を予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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