QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2019/05/27)
・19/12期は9%増収、14%営業増益を予想
19/12期1Qの連結業績は前年同期比12%増収、同35%営業増益。受注高も1割強の増加と高水準の伸びを維持しており、企業価値研究所は好スタートを切ったと判断している。米中摩擦の激化など不透明な要素も多いことから、今回は通期の業績予想の修正を見送るが、2Qもこのペースが続くようなら予想を引き上げたい。前期比9%増収、同14%営業増益を見込む。人件費を含め人材関連の費用が増加するが、旺盛な受注を背景に3期連続で2桁営業増益となる見通し。
・エンジニアの戦力化が進展
同社は人手不足への対応から人員確保を優先課題とし、高水準の人材採用を続けている。新卒採用では新人は研修を経て現場に配属されOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング:実務を通じた教育)に移る。ここ数年で採用したエンジニアの戦力化が進み、業績拡大に貢献している。
・SI事業の受注残高は15%増と高水準
19/12期1QのSI事業の受注高は前年同期比15%増。1Q末の受注残高は、前年同期末比15%増。組込系/制御系ソフトウェア、業務系ソフトウェアを中心に高水準。
・リスクファクター ~不採算案件の発生
・アナリストの投資判断 ~割安感あり上値余地
業績拡大を見据えた積極採用による人員増で費用が先行し利益の伸びを抑えていたが、人員増が高成長を支える収穫期に入っている。固定費負担が増えるだけに受注の積み上げが遅れるようだと稼働率の低下を招くが、今のところ好調な受注を背景に稼働率が高く、分野によっては顧客の要望に応じきれず人手不足感すらある。株価は直近高値から調整していることもあり、割安感がある。上値余地があると判断している。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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