QUICK企業価値研究所アナリスト 堀内敏成(2019/02/25)
・19/3期3Q3カ月は小幅な最終減益に
19/3期3Q累計の連結業績は、純利益が前年同期比20.0%増の537億円となった。四半期別の推移をみると、1Qが同35.2%増の198億円、2Qが同37.7%増の174億円と大幅増益が継続。ただ、3Qは同5.5%減の166億円と減益に転じた。1Qおよび2Qは、米国を中心に世界経済が拡大基調を維持するなか、石炭などの市況上昇が大幅増益に寄与。しかし、3Qは中国の景気減速、資源市況の軟化など、世界経済が鈍化の兆しを見せ始めたことなどが影響した。
・当研究所の純利益予想を小幅減額
企業価値研究所では、19/3期通期の連結純利益予想を前回の725億円(前期比28%増)から小幅減額し、710億円(同25%増)に引き下げる。石炭事業の好調などを踏まえて金属・資源セグメントの予想をわずかながら増額する一方、原油市況の下落、世界経済の減速の影響などを織り込んだ。20/3期、21/3期についても下表(業績データ)の通り減額する。ただ、19/3期以降、最高益更新が続くとの見通しに変化はない。
・リスクファクター ~中国経済の動向、貿易摩擦問題
・アナリストの投資判断 ~業績拡大、積極的な株主還元など背景に、株価は堅調なトレンド続く見通し
株価は連結業績の拡大を背景に上昇基調が継続。東証株価指数(TOPIX)に対しても優勢が続いている。当研究所では今回、純利益予想をわずかながら減額したが、着実な増益が続くとの見通しに変化はない。会社側が19/3期の1株当たり年間配当金予想を今回、17円に増額したことも高評価に値する。連結PBRなども依然として割安であり、株価は引き続き堅調なトレンドが続くと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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