QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2018/12/25)
・今期営業利益予想を7%増の602億円へ小幅増額
19/5期上期の単独業績は前年同期比で8%増収、11%営業増益だった。注力するクラウドサービス(ネットを介した情報サービス)が好調。利益貢献度の高い保守・サポートも引き続き堅調で、四半期では7四半期連続で増収増益になった。企業価値研究所は上期実績を考慮して、19/5期通期の営業利益予想を前期比7%増の602億円へ8億円増額した。最高益更新見込み。
中期的にも最高益の更新が続く見込み。景気や企業業績の先行きに不透明感が強まっているが、クラウドサービスはシステム構築および運用の両費用が軽減されるため、情報化投資が遅れている中堅・中小企業での導入が順調に進むとみている。また、IoT(モノのインターネット)の普及によるデータ取扱量の増加も同社のデータベースソフトの需要増を後押ししそうだ。
・余剰資金潤沢で増配での株主還元強化を望みたい
前期末の現預金は1693億円まで積み上がった。同社は国内データセンターを開設する計画だが、潤沢な余剰資金を維持出来そうだ。引き続き増配での株主還元強化を中心にした余剰資金の活用を望みたい。
・リスクファクター ~景気回復の腰折れ他
・アナリストの投資判断 ~株価は当面横ばいか。基本は中長期的な投資対象
株価は今年秋以降、大きく下落したが当研究所では「株価は底打ち、当面は横ばいで推移する」とみている。株価急落で利益水準から割安感もあり下落余地は限定的とみている。一方で株式相場を取り巻く環境は厳しく、当面は上値の重い展開が続く見込み。ただ、着実な業績拡大、良好な財務内容、株主還元余力の高さなどを考慮すれば、中長期的には株価は上昇基調に向かうとみている。中長期的な投資対象としての評価は変わらない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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