QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2018/11/13)
・「パワプロ」「遊戯王」「ウイイレ」など長期運営に適すIPが多い同社スマホゲームは売上好調持続
国内スマホゲーム市場で国内勢の苦戦が目立つなか、同社スマホゲーム売上高は既存大型作を中心に好調を持続。「パワプロ」「遊戯王」「ウイイレ」「プロスピ」など長期運営に向いたIPであるうえ、家庭用・カードゲームと連携したeスポーツへの取り組みなどにより更なる成長も。3Qは周年イベントや大型更新の効果が期待され、新作の遅れなどをカバーへ。中国でのライセンス承認が再開されれば、業績上振れ要因となる見込み。
・eスポーツの恩恵が大きい銘柄として引き続き注目
企業価値研究所は今期連結営業利益を前期比20%増と予想。スマホゲームの成長に加え、家庭用「ウイイレ」最新作での課金好調、パチスロ6号機の投入、G&S事業の拡大を見込む。中長期では、有力IPをスマホゲーム、カジノスロットマシン、VR/ARゲーム、eスポーツ、遊技機など様々な分野で活用するマルチデバイス戦略が持続的成長を後押しすると考え、来期連結営業利益も前期比7%増へ。eスポーツでは「パワプロ・プロリーグ」が開幕し注目を集めるほか、来秋の国体では「ウイイレ」採用が決定。「遊戯王」を含め、eスポーツの盛り上がりを通じユーザー拡大が期待され、恩恵の大きい銘柄として引き続き注目。
・リスクファクター ~スマホゲーム新作の不発など
・アナリストの投資判断 ~eスポーツなど様々なIP活用による成長を考慮すれば株価上昇余地あり
eスポーツなど様々な分野でのIP活用による利益成長を見込んだ当研究所予想に基づく来期PERは17倍と、直近1年の平均PER20倍を下回る。中国での規制が解消されれば業績上振れにつながる可能性が高いほか、「ラブプラス EVERY」に関して近い将来、最新情報を発信するとの会社コメントもあり、株価上昇余地はあるだろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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