日本ビューホテル(6097)続々開業、PRと優待で会社の知名度を上げる!【株主優待戦略を聞く】

優待券の提供で株主にその価値をわかりやすく訴求

「個人投資家向けの説明会で参加者の声を聞くと『浅草ビューホテルは知っているが、それを運営しているのが日本ビューホテルという会社であることは知らなかった。』といった声が寄せられます。会社の知名度アップが課題です」というのは、経営企画部の佐々木一也部長。日本ビューホテルは、浅草ビューホテルを基幹とするホテル事業が中核だ。「VIEW HOTEL」ブランドで直営ホテルを展開している。

左が浅草ビューホテルの外観。右は客室例。

2001年に民事再生手続きの申し立てを行ったが、2012年3月に再生債務を完済。2014年7月に東証二部に上場した。株主優待の制度導入は、上場準備の段階から検討していたという。しかし、対象となる株主数の規模が予想できず、優待内容をどうするかかなり悩んだ。優待内容を決めるに際し、同業他社の株主優待も調査したが、そもそもホテル業界で上場している企業が少なく、さらに優待制度を導入している企業となると、さらに限定される。株主優待の内容について、宿泊料割引の提供も候補だった。しかし、それでは個人株主に株主優待の価値がわかりにくい。金額的な価値をわかりやすくするには金券として利用可能な優待券が良いと判断。2014年10月末に株主名簿が確定し、株主数(2900人程度)を把握したうえで、11月に株主優待制度の導入を発表した。2015年11月に筆頭株主がファンドからヒューリックに異動、同時に株式の売出しを行った。2015年7月に東証一部に指定替えもあり、2016年4月末に株主数は7000人を突破。直近の速報値では株主数が10,000人を超えた。「当社のホテルを利用したことがある、もしくは知っている人や、東京オリンピックに向け盛り上がる観光業界に期待する人が株主になってくれているのではないか」(佐々木部長)という。

株主優待はおおむね好評、今年から優待券の利用期間を延長

優待券は、直営ホテルやレストラン・バーなどで利用できる。ホテルのデリカショップでパンやケーキの購入に利用するのを楽しみにしている人も多いという。株主優待の内容は制度導入当初から変わっていないが、今年は利用条件の変更を行った。2018年10月末の株主優待(2019年1月発送分)から、優待券の有効期間を延長し、6ヵ月間から約1年間に変更することを発表したのだ。「個人株主さまから『優待券の有効期間がなぜ半年なのか』とお問い合わせをいただきました。それが発端となり、有効期間の延長を決定しました」(佐々木部長)。

デリカショップの様子

株主は年2回、優待券を受け取ることができる。有効期限は10月末の優待券(翌年1月発送分)が8月末、4月末の優待券(7月発送分)が翌年2月末と設定していた。2回の優待券で有効期限の重なる期間が1カ月ほどある。優待券の利用状況を調べたところ、株主はその期間に利用を集中させていることが分かった。このことから、優待券を2回分まとめて使用できる期間をほぼ1年にすることで利用機会を増やそうと考え、有効期限を延長したそうだ。

個人投資家向け会社説明会を積極的に実施

日本ビューホテルは、会社の知名度アップとホテルのセールスを兼ねて、会社説明会を積極的に実施している。2015年11月に「両国ビューホテル」、2017年5月に「札幌ビューホテル 大通公園」、2018年5月に「大阪ビューホテル 本町」を開業した。2020年春には「浅草ビューホテル別邸(仮称)」の開業を計画している。新ホテル開業のPRを兼ねて、個人投資家向けの説明会を年間数回開催している。「当社は、他のホテルチェーンに比べるとまだまだ小さいですが、株主優待で利用できるホテルの拡大を着実にすすめているので、個人株主のみなさんには、当社の将来に期待していただきたいです」(佐々木部長)。

日本ビューホテルは、地道な知名度アップ施策で個人株主のファンづくりに取り組んでいる。

株主優待
全株主自社製品の優待価格販売他

株主優待のイメージ


≪対象株主≫
 毎年4月30日と10月31日現在の株主名簿に記載された当社株式1単元(100株)以上を保有している株主を対象とする。
  ≪優待内容≫
 100株以上300株未満 1,000円優待券 2枚(2,000円相当)
 300株以上500株未満 1,000円優待券 3枚(3,000円相当)
 500株以上       1,000円優待券 5枚(5,000円相当)
 
 
 
 ※2018年10月31日現在の株主名簿に記載された当社株式1単元(100株)以上を保有している株主を対象として贈呈する株主優待(2019年1月発送分)から、券面金種を従前の1枚500円から1枚1,000円に変更している。(優待金額の総額に変更はない)
  ≪対象施設と対象内容≫
 ご優待対象施設と対象内容
  ≪利用に際しての注意≫
 ・表面記載の有効期限を過ぎた場合は、利用できない。
 ・利用金額から優待券相当金額を優待。
 ・優待券での利用にあたっての1回あたりの使用枚数、利用人数、商品プラン、曜日・特定日による制限はない。
 ・優待券と現金との引換えはできない。
 ・釣銭の支払はできない。
 ・盗難や紛失した場合、再発行はできない。
 ・旅行代理店等での支払いには利用できない。
 ・優待券利用分の領収書発行はできない。
 ・優待券利用分は楽天ポイントの付与対象にならない。
  ≪有効期間及び贈呈時期≫
 ・優待券の有効期間は約1年間。
  ※2018年10月31日現在の株主名簿に記載された当社株式1単元(100株)以上を保有している株主を対象として贈呈する株主優待(2019年1月発送分)から、有効期間を従前の6ヵ月間から約1年間に変更している。
 ・毎年7月中旬と1月中旬の発送を予定。
会社プロフィール
浅草ビューホテルなどのホテル経営

浅草ビューホテルなど「VIEW HOTEL」ブランドでホテル経営する。事業の特徴は「ホスピタリティ」「地域密着」「ビュー(景色・ロケーション)」「進化と変化」としている。

ホテル事業には、シティホテル型とリゾートホテル型があり、各ホテルには立地や規模に応じて、客室、レストランやバー、結婚式場、宴会場、会議室などを設置して、宿泊、飲食、宴会、婚礼などの営業を行う。シティホテルは「浅草ビューホテル」「成田ビューホテル」「秋田ビューホテル」などがある。施設運営事業では「VIEW HOTEL」ブランド以外のホテルや旅館、保養所などを運営する。その他、遊園地事業ではレジャー施設「那須りんどう湖 LAKE VIEW」(栃木県)を運営している。

1953年設立。85年に「浅草ビューホテル」の営業開始。2017年の「札幌ビューホテル 大通公園」、2018年の「大阪ビューホテル 本町」をはじめとした新規出店により、業績の拡大を図るとともに、既存施設のリニューアル、事業領域の拡大などにより、積極的な事業展開を図っていく方針。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)

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