QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2018/11/02)
・継続的な顧客積み上げ等で最高益更新続く見込み
企業価値研究所は今18/12期の営業利益予想を前期比6%増の471億円へと4億円増額した。今夏の営業体制の抜本見直しにより、直近の3Q(7~9月の3カ月間)の増益率が高まったうえ、企業の情報化投資が引き続き積極的なことを考慮した。なお、3Qの営業利益は前年同期比8%増だった。販売するオフィス用品の仕入原価上昇はあるものの、最高益更新を見込む。
来期以降の営業利益予想も増額した。最高益更新が続く見込み。同社は顧客業種が多岐にわたり、また大企業から中堅、中小企業まで多くの顧客を有している。そのため業績は特定の業種や顧客の影響を受け難い。システム保守やオフィス用品販売などの事業では顧客数を積み上げ着実に業績を伸ばす特性もある。景気は堅調に推移することを前提にすれば業績拡大が続くとみている。
・株主還元強化も余剰資金増加。一段の株主還元期待
増配による株主還元を強めているが、余剰資金は積み上がっている。一段の株主還元の強化を期待したい。
・リスクファクター ~景気回復腰折れ
・アナリストの投資判断 ~基本は長期投資との考えを継続
株価は今年3月末の5450円をピークに1Q、上期の両決算発表のたびに急落した。足元の株価指標は過去5年平均と同水準。今期3Q累計決算で営業体制の見直し効果も確認されたことから、更なる株価下落余地は限定的であろう。当研究所ではこれまでの、「基本的に長期保有対象として考えたい」との見解を継続する。幅広い顧客層への情報システム構築、システム保守やオフィス用品販売のストック型のビジネスモデルが着実な業績拡大をもたらしている。今後も業績拡大に連動し、増配そして株価の上昇が期待できる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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