関西電力(9503) 今期の販売電力量は増加に転じる見通し。年間配当50円への増配を発表

QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2018/09/25)

・当研究所の今期経常予想は前回と同じ2200億円
 9月18日、会社側は未定としていた今19/3期通期業績予想を発表。連結経常利益は前期比8%減の2000億円を見込む。19/3期の1株当たりの年間配当金は50円と増配を計画。企業価値研究所では、今19/3期通期の連結経常利益は同1%増の2200億円を予想。前回予想を据え置く。産業用など大口の電力需要が前回想定以上に増加、全体の販売電力量を引き上げた(前回0.3%減→2.0%増)。販売増による増収効果はあるが、販売構成悪化の影響、原発稼働率の想定を少し引き下げたことに伴う燃料費負担増が上回る。だが、営業外損益の改善で相殺する見通し。当研究所では、会社側予想ほど燃料高を想定しておらず、経常利益は強めを予想する。

・20/3期経常利益は5%減、21/3期は5%増を予想
 20/3期の経常利益は前期比5%減の2100億円、21/3期は同5%増の2200億円を予想。20/3期、21/3期とも前回予想を据え置く。全体の販売電力量を引き上げたが販売構成悪化の影響で打ち消すため。前期比では、引き続き経常利益は大きな増減を見込んでいない。

・リスクファクター ~原発稼働状況、電力改革など

・アナリストの投資判断 ~割安感無いが配当利回りの水準からは堅調が予想される
 直近の株価での実績PBRは1.1倍。株価に割安感は無いとみている。だが、19/3期の1株当たり年間配当金は50円へ増配を計画。配当利回りは東日本大震災前と比較しても高いため、上値余地は限られるものの堅調な展開が予想される。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
   サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。

関連記事

  1. 関西電力(9503) 利益は横ばい圏が続くとの見方を維持するが、老朽化原発の再稼働を控える

  2. 日産自動車(7201) 今期も大幅営業減益を予想。米国事業再建は相当な時間を要しよう

  3. オリエンタルランド(4661) 大規模開発をテコに来期以降、入園者数・営業利益の成長が続く見込み

  4. 東京瓦斯(9531) 今期は利益回復を予想するが、電力・ガス競争激化を懸念

  5. 任天堂(7974) 今期営業利益は3000億円台回復へ、中国展開、デジタル化加速など上振れ要因に期待

  6. クボタ(6326) 北米やタイの販売が拡大し1Q業績は好スタートに

  7. 京セラ(6971) 通信インフラや自動車向けの貢献により、増収増益を予想

  8. 西日本旅客鉄道(9021) 訪日客の取り込みによる鉄道の利用増加などで、今・来期と緩やかな増益局面が続こう

人気記事ランキング

  1. 登録されている記事はございません。

アーカイブ

PAGE TOP