QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2018/08/27)
・当研究所今期経常予想は200億円減額の3100億円
企業価値研究所では、今19/3期通期の連結経常利益は前期比22%増の3100億円を予想。前回予想(3300億円)から減額する。原油高による燃料費負担増が響くため。特別負担金については会社側の想定と同額の500億円を織り込んでいる。前回予想では700億円として見積もっていたため、200億円の増益要因となるが、燃料費負担増の影響を補えない見込み。会社側の前提ほど原油価格の上昇、円安の影響を想定していないため、期初予想を据え置いた会社側の利益予想(2850億円)よりも強めを予想している。
・20/3期経常利益は6%増益を予想
20/3期の経常利益は前期比6%増の3300億円を予想。今19/3期予想を見直したのと同様、原油高の影響で前回予想(3500億円)を下方修正した。東京電力フュエル&パワーと中部電力(9502)の既存火力発電事業等は当初の予定通り、19年4月に持分法適用関連会社JERAへ統合する見通しとなった。前回と同様、当研究所では、20/3期予想にJERAへの事業統合の影響を考慮していないが、この影響は限定的との見方を変えていない。
・リスクファクター ~経営再建、電力改革など
・アナリストの投資判断 ~横ばい圏での推移が続くとの見方を維持
柏崎刈羽原発の再稼働時期が見通せないことや賠償・廃炉費用の負担が重いことは変わらず、同社の経営は依然安定したとは言えない。当研究所では、株価は横ばい圏での推移が続くとの見方を維持する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。