QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2018/08/06)
・24/3期入園者数は3700万人へ、更なる開発余地を考えれば長期的には4000万人も可能と試算
来期稼働の「ソアリン(仮)」、20年春開業の「TDL」大規模投資(「美女と野獣エリア(仮)」等)、22年度開業の「TDS」大規模拡張(「アナ雪」エリア等)などにより収容能力が高まるため、企業価値研究所は24/3期入園者数を3700万人と予想。減価償却が膨らむが、体験価値向上を反映した価格改定やアプリ導入による客単価上昇で吸収し営業利益1860億円(前期比年率9%成長)へ。さらに、事務棟エリアや「TDS」拡張用地など開発余地が大きいうえ、「TDL」でのエリア刷新の可能性などを考慮。長期的に入園者数4000万人への引き上げは可能とみる。潤沢なキャッシュを活用した株主還元強化に期待したい。
・35周年イベント好調で今期営業15%増益予想へ増額
今期は35周年イベントの好調を受け入園者数を前期比5%増の3175万人へ上方修正。2Q以降はアプリ導入効果も加わるため、営業利益予想を1265億円(同15%増)へ引き上げた。21/3期も「美女と野獣エリア(仮)」等による集客効果を見直し営業利益予想を1495億円へ増額。アプリ導入による潜在成長力などから更なる上振れ余地も。
・リスクファクター ~天候要因、舞浜一極集中など
・アナリストの投資判断 ~更なる開発による長期的成長を考慮すれば株価上昇余地は依然大きいとみる
PER(当研究所予想)は24/3期30倍と過去10年平均並みだが、更なる開発で入園者数4000万人達成を仮定した当研究所試算に基づくPERは24倍。長期保有する個人投資家が多いため、株価上昇余地は大きいだろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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