QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2018/06/15)
・当研究所の今期経常予想は9%増益。前回から増額
企業価値研究所では、今19/3期の連結経常利益は前期比9%増の1400億円を予想。前回予想(1250億円)から上方修正する。修繕費が前回予想ほど増えないなど費用の抑制が寄与する見通し。前期比では、コスト削減の進展により増益を見込んでいる。当研究所では、会社側の前提よりも円高を想定しており、燃料費負担は軽減すると考えていることから、会社側予想(1350億円)よりも強めを見込む。
・20/3期経常利益は7%増益、21/3期は横ばいを予想
20/3期の連結経常利益は前期比7%増の1500億円、21/3期は同横ばいの1500億円を予想。20/3期は電灯電力料など収入を引き上げたため前回予想(1350億円)から増額。前期比では、コスト削減の進展を見込むが、増益基調を維持することは容易ではないと考えている。
19年4月に既存火力発電事業等をJERAへ統合する予定。今回の20/3期予想にはJERAへの事業統合の影響を考慮していないが影響は限定的とみている。
・リスクファクター ~原発再稼働の遅れなど
・アナリストの投資判断 ~割安感は無くなったが、増配が株価を下支えする見通し
当研究所では浜岡原発の再稼働を想定していないため、株価の割安感は無いとみている。半面、会社側は19/3期も増配計画を発表しており、株価を下支えする見通し。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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