QUICK企業価値研究所アナリスト 豊田博幸(2018/05/29)
・コンデンサのBBレシオは9四半期連続の1倍超
18/3期4Qの連結売上高は5四半期連続で増収。主力のコンデンサの増収が大きく貢献。北米大手スマートフォンメーカーのハイエンド製品向けが減少したが、自動車向けや産業機器向けを中心に伸長したことが背景。先行きの趨勢を示すとされるBBレシオ(受注÷売上高)をみると、9四半期連続の1倍超。受注残も過去最高となった。円高が懸念されるが、コンデンサの好調を見込み、企業価値研究所による19/3期の連結業績予想は、売上高が2565億円→2625億円(前期比8%増)、営業利益は225億円→240億円(同19%増)に増額する。為替前提は1ドル=113円→107円と円高に見直した。為替レート1円の変動が営業利益に与える影響(年間)は10億円を想定。
・18/3期通期は6%増収、63%営業増益
18/3期通期の連結売上高は前期比5.8%増の2441億円。通信デバイスが不振だったものの、円安や、主力であるコンデンサの伸長が貢献した。販売価格の下落があったものの、数量増効果に加え、原価低減などに努め、営業利益は同63.3%増の202億円になった。
・リスクファクター ~最終製品の価格下落
・アナリストの投資判断 ~利益拡大を映し、株価は上昇基調継続を予想
当研究所による19/3期の連結業績予想は、前期比8%増収、同19%営業増益と、2期連続の増収、営業増益を見込む。中期的には自動車向けや産業機器向けを中心に幅広い用途での部品需要拡大が見込まれるほか、成長期待の大きい触覚デバイスや全固体電池などの有望製品も寄与することになろう。足元の株価は急速に上昇した。短期的には調整もあろうが、今後の利益拡大を評価し、上昇基調が続くと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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