スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684) 流通構造変化がHDゲームの収益性改善、商機拡大を後押し

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2018/05/28)

・今期は『TOMB RAIDER』『JC』『キングダム ハーツ』の最新作、来期は『FF7リメイク』等の投入を想定
 前期はHDゲームの営業利益(開発費評価減計上前)が7期ぶりに100億円を超過。MMOとともに連結営業22%増益の原動力となった。利益率の高いDL販売への移行加速や追加DLコンテンツ投入など、デジタル流通への構造変化がHDゲームの収益性改善、商機拡大につながっている。企業価値研究所は『TOMB RAIDER』『JC』『キングダム ハーツ』の最新作を今期、『FF7リメイク』『Avengers』関連作を来期投入と想定。『ドラクエ』『FF』派生作との相性が良い「Switch」の躍進も世界的商機に。米「E3」(6月12~14日)に合わせ、日本時間12日午前2時に「SQUARE ENIX E3 SHOWCASE 2018」の配信を予定。上記HDゲーム新作に関する情報が更新される可能性に加え、『FF16』情報解禁の可能性も。

・会社中期目標の安定的に営業利益400億~500億円を創出できる体制が整う
 連結営業利益の当研究所予想は今期400億円(前期比5%増)、来期485億円。HDゲームの流通構造変化や豊富なラインナップ、海外での成長余地が大きいスマホゲーム等、活性化でユーザー離脱を防ぐMMOなどにより、会社側が中期目標に据える、安定的に連結営業利益400億~500億円を創出できる体制が整ってきた。

・リスクファクター ~開発費の回収リスク、円高など

・アナリストの投資判断 ~年初来高値を試す展開を予想、「E3」での情報解禁に注目
 来期PER(当研究所予想)は18倍と、3年間平均調整PER20倍を下回るため、「E3」を控え年初来高値(1月5730円)を試す展開を予想。「E3」での情報解禁に注目する一方、今期1Q決算後に一時的な株価下落リスクも。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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