きょうの株式市場で注目を集めそうな銘柄は何か。株価が大きく動く、もしくは商いが大きく増えそうな銘柄を日々探している市場参加者であれば誰でも気になるもの。QUICKの情報端末では午前8時以降に各上場銘柄の板情報を提供。株式市場が開く前に買いや売りの増えそうな銘柄をチェックできるが、もっと早く株価の上昇・下落の候補銘柄を探りたいときにはQUICK Knowledge特設サイトの「寄り前ランキング」が便利だ。
「寄り前ランキング」ではSBIジャパンネクスト証券の私設取引システム(PTS)における前営業日の夜間取引で、上昇率や下落率の大きかった銘柄を一覧にして毎朝6時ごろに更新している。適時開示情報や新聞掲載情報など、前営業日以降に発生した各種イベントがあった場合は併記されているため、どの銘柄が何の材料をきっかけに上昇もしくは下落しそうか、朝イチで素早くチェックできる。
<12月15日の寄り前ランキング(夜間PTS、値上がり)>
たとえば12月15日朝の寄り前ランキング(14日の夜間PTS)では、ゴルフ場の予約サイトを運営するバリューゴルフ(3931)がダントツの上昇率だった。イベント欄をみると2017年2~10月期決算での増益が好感されたらしいことが分かる。東京証券取引所に14日の取引終了後開示した決算短信によると、連結経常利益は前年同期の2.3倍増、純利益は4倍に膨らんだ。急速な収益改善を受けて人気化し、実際に15日の株式市場では制限値幅の上限(ストップ高)となる3835円(前日比22%高)まで買い進まれた。
寄り前ランキングで8位につけていたクラウド関連のオロ(3983)も、17年12月期の業績予想引き上げや初配当を実施するとの発表が材料視されて、一時12%高まで買われた。
一方、下落率では投資用不動産の情報サイトを手掛けるファーストロジック(6037)が値下がり率のトップだった。17年8~10月期決算の大幅減益が嫌気され、15日の株式市場でも一時17%安まで沈んだ。
<12月15日の寄り前ランキング(夜間PTS、値下がり)>
中小型株は値動きが軽いため上昇率・下落率の上位に入りやすいが、寄り前ランキングでは「日経平均採用銘柄」や「TOPIX」「TOPIX以外」などで絞り込める。そのため大型株中心や中小型株中心に一覧にすることも可能だ。
また、QUICK端末ではAI(人工知能)を使った自動解析ニュース「QUICK AI速報」で、寄り付き前の注文状況を集計した「寄り前注文」を配信している。取引が始まる前の気配仲値を基準値と比べ、かい離率の高い銘柄を抽出して予想値上がり率や予想値下がり率のランキングをニュースとして速報。寄り前ランキングと併用することで銘柄物色の際の参考になりそうだ。
※「寄り前ランキング」は、「QUICK AI速報」としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの各種情報端末でご覧いただけます。