きょうの株式市場で株価が動きそうな、もしくは商いが増えそうな銘柄は何か。多くの市場参加者の関心事だ。QUICKでは午前8時以降に各上場銘柄の板情報を提供しているが、もっと早く株価の上昇・下落の候補銘柄を探りたいときに便利なのが、Knowledge特設サイトの「寄り前ランキング」だ。
「寄り前ランキング」ではSBIジャパンネクスト証券の私設取引システム(PTS)における前営業日の夜間取引で、上昇率や下落率の大きかった銘柄を一覧にして毎朝6時ごろに更新している。適時開示情報や新聞掲載情報など、前営業日以降に発生した各種イベントがあった場合は併記されているため、どの銘柄が何の材料をきっかけに上昇もしくは下落しそうか、朝イチで素早くチェックできる。
<11月15日の寄り前ランキング(夜間PTS、値上がり)>
たとえば11月15日はマーチャント・バンカーズ(3121)が上昇率2位にランクイン。イベント欄をみると「株主優待制度の新設」が材料視されたらしいことが分かる。東京証券取引所に14日開示した資料には、株主限定の特設サイトで交換できる株主優待ポイントを贈呈するとあった。積極的な株主還元が好感されて、取引開始後の同日の株式市場で一時10%高となった。
寄り前ランキングで7位につけていたスマートバリュー(9417)も、株式分割による流動性の向上期待で一時9%高。3月に付けた年初来高値(2684円)に肉薄した。
逆に下落率ではクロス・マーケティンググループ(3675)が上位に入った。前日に2017年12月期の最終損益が5億9400万円の赤字に転落(従来予想は2億5100万円の黒字)すると発表したことが材料だ。15日の取引時間中は失望売りが殺到し、値幅制限の下限(ストップ安)となる569円まで下げた。
<11月15日の寄り前ランキング(夜間PTS、値下がり)>
中小型株は値動きが軽いため上昇率・下落率の上位に入りやすいが、寄り前ランキングは「日経平均採用銘柄」や「TOPIX」「TOPIX以外」などで絞り込める。そのため大型株中心や中小型株中心に一覧にすることも可能だ。
※「寄り前ランキング」は、QUICK AI速報としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの情報端末でご覧いただけます。