「優待が貰える条件 」で述べたとおり、株主優待を受け取るには、権利付き最終売買日までに株式を購入していることが条件となります。例えば、権利付最終売買日が9月下旬の銘柄を3月に購入した場合、株主優待を受け取る権利を手に入れるには6か月ほど待たなければいけません。

権利付き最終売買日って何だったっけ？という方のために、もう一度整理しておきますね。

・権利確定日：株主優待をもらえる権利が確定する（株主名簿に記載される）日
・権利付き最終売買日：権利確定日に株式を保有するための最終取引日（権利確定日の3営業日前）

そんなに待てない！早く株主優待を手に入れたい！というのであれば、権利付き最終売買日が近い銘柄を購入することになります。ただし、株価が割高になっていないか、十分に注意しましょう。なぜならば、株主優待に人気がある銘柄であれば、権利付最終売買日に近づくほど株価が上昇する傾向があるためです。株主優待を貰いたいという投資家の心理（需要増）と、権利確定まで保有し続けたいという心理（供給減）が原因です。このような投資家心理によって、権利付最終売買日に株価が急騰するケースも珍しくありません。優待が欲しいがために、思わぬ高値掴みをしてしまう、なんてことも・・・。

たまたま購入した銘柄が権利付最終売買日の間近であったため、株価が割高であったということもありえます。優待銘柄にとって権利付最終売買日は大きなイベントですので、必ずチェックするようにしましょう。