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レイ(4317)きょうは11%高 アジア開発(9318)は6%安 2日の夜間PTS

3日の株式市場で、リネットJPN(3556)やレイ(4317)が注目されそうだ。いずれも前営業日夜間の私設取引システム(PTS)で3日の基準値を大きく上回る水準で約定した。リネットJPNの約定価格は基準値に比べ15.94%高、レ イは同11.22%高だった。また、主要銘柄では住友商(8053)が基準値を5.58%上回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値上がり銘柄> <4月3日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 3723 ファルコム +22.93% 2.9   2 3556 リネットJPN +15.94% 7.6 (4/2)適時開示:インドネシア送出し機関『LPK Coop Indonesia』との業務提携に関するお知らせ 3 4317 レ イ +11.22% 80.2 (4/2)レイがストップ高買い気配 上方修正・増配で 新元号で『知名度向上』の思惑も(NQN) 4 6188 富士ソフSB +8.96% 0.2   5 7821 前田工繊 +8.78% 0.7 (4/3)自社株買い(買付) 買付開始日 6 6563 みらいWK +7.66% 1.9 (4/2)ストップ高 東証 7 8918 ランド +7.50% 81.4 (4/2)空売り規制対象 東証 8 3469 デュアルタプ +6.79% 0.1   9 8914 エリアリンク +6.62% 0.1   10 6033 エクストリーム +5.84% 12.3   11 8053 住友商 +5.58% 1.0 (3/28)株価レーティング設定 東海東京調査センター Outperform 12 8186 大塚家 +5.48% 0.8 (4/1)適時開示:財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ 13 2751 テンポスHD +5.14% 0.1   14 7180 九州FG +4.62% 0.1   15 4591 リボミック +4.54% 0.5 (4/1)適時開示:生化学工業株式会社との共同研究の所期の目的を達成し契約を満了〜核酸と糖質の組み合わせによる新たな価値を創出〜 16 7545 西松屋チェ +4.32% 3.3 (4/3)54%減益 前期単独税引き 冬物衣料が不振(日経) 17 6208 石川製 +3.98% 0.2   18 9969 ショクブン +3.96% 7.1 (4/3)現引き停止 開始日 東証 19 3627 ネオス +3.95% 8.2   20 2315 カイカ +3.70% 85.0 (3/28)適時開示:(訂正)公開買付届出書の訂正届出書の提出に伴う『アイスタディ株式会社(証券コード:2345)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ』の訂正 ペガサス(6262)やセントラル総(3238) も注目されそうだ。いずれも前営業日夜間のPTSで3日の基準値を下回る水準で約定した。ペガサスの約定価格は基準値に比べ14.60%安、セントラル総は同7.81%安、アジア開発(9318)は同6.25%安だった。また、主要銘柄では日立造(7004)が基準値を1.15%下回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値下がり銘柄> <4月3日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 8198 MV東海 -21.74% 0.1   2 6262 ペガサス -14.60% 0.1 (3/29)昨年来安値更新 東証 3 3238 セントラル総 -7.81% 0.1 (4/2)年初来高値更新 東証 4 1443 技研HD -6.97% 0.1   5 9318 アジア開発 -6.25% 79.5 (4/1)空売り規制対象 東証 6 1726 BRHD -4.94% 0.1   7 4921 ファンケル -4.27% 0.3 (4/3)CB100億円 ユーロ円建て、工場建設に(日経) 8 2338 ビットワンG -3.72% 10.9 (4/2)ストップ高 東証 9 6083 ERI HD -3.66% 0.3 (4/2)年初来高値更新 東証 10 8783 GFA -3.11% 0.6 (3/29)適時開示:販売用不動産売却のお知らせ 11 3230 スター・マイカ -3.00% 0.1 (4/2)年初来高値更新 東証 12 7638 NEW ART -2.86% 40.3   13 2176 イナリサーチ -2.52% 0.3 (4/1)適時開示:Southern Research Instituteとの代理店契約締結に関するお知らせ 14 2656 ベクター -2.19% 0.1   15 7707 PSS -2.17% 0.4   16 6584 三桜工 -2.04% 0.1 (3/29)適時開示:組織変更および人事異動に関するお知らせ 17 9275 ナルミヤ -2.04% 0.7 (4/2)業績下方修正 通期営業利益17.67億円→16.25億円 18 4575 CANBAS -1.91% 1.2 (4/2)年初来高値更新 東証 19 4837 シダックス -1.88% 0.1 (4/1)適時開示:当社グループの人事異動および役員体制に関するお知らせ 20 7022 サノヤスHD -1.76% 1.8 (4/2)年初来高値更新 東証 ※「寄り前ランキング」は、QUICK AI速報としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの情報端末でご覧いただけます。

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【朝イチ便利帳】3日 財新中国非製造業PMI ADP全米雇用リポート

3日は4月の日銀当座預金増減要因見込みなどが発表される予定のほか、3カ月物国庫短期証券の入札が行われる。IPO関連では東名(4439)が東証マザーズと名証セントレックスに新規上場する。 海外では3月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、3月のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)全米雇用リポートなどが発表される予定だ。 【3日の予定】 国内 時刻 予定 8:50 4月の日銀当座預金増減要因見込み(日銀) 10:20 3カ月物国庫短期証券の入札(財務省) その他 東証マザーズ、名証セントレックス上場=東名 海外 時刻 予定 5:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が質疑応答に参加(4日) 9:30 2月の豪小売売上高 10:45 3月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI) 18:00 2月のユーロ圏小売売上高 21:15 3月のオートマチックデータプロセッシング(ADP)全米雇用リポート 21:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、ジョージ米カンザスシティー連銀総裁がパネル討議に参加 23:00 3月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数 23:30 米エネルギー省の石油在庫統計(週間) その他 インドネシア市場が休場 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 5201 金融機関4行、AGC株を売却 政策保有を縮減 日経 +1.27% 4/2 7203 トヨタ、HV特許を無償開放 市場拡大へ年内にも 日経 +0.64% 4/2 3050 DCM、7年ぶり最高益 前期営業 販促見直し、PB販売増 日経 +0.28% 4/2 6701 NEC、今期60円配 20円上積み検討 収益回復見通し 日経 -1.46% 4/2 1332 日水、サバの陸上養殖 日立造と組み投資抑制 日経 -1.90% 4/2 7004 +1.15% 4/2 2809 キユーピー、純利益8%増 12〜2月 日経 -1.93% 4/2 7545 西松屋チェ、54%減益 前期単独税引き 冬物衣料が不振 日経 -2.52% 4/2 4921 ファンケル、CB100億円 ユーロ円建て、工場建設に 日経 -3.09% 4/2 7453 良品計画、「無印ホテル」あす銀座に 国内で初 訪日客ビジネス向け 各紙 -4.05% 4/2

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業績見通し悪化、7ヵ月連続 3月のQUICKコンセンサスDI▲36 

企業業績の見通しに改善の兆しが見えない。アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDI(3月末)は、金融を含む全産業ベースでマイナス36と、前月(マイナス32)から4ポイント悪化した。7カ月連続の悪化で、2016年6月(マイナス36)以来の低水準となった。内訳は「強気」が38銘柄(全体の9%)、「変化なし」が185銘柄、「弱気」が186銘柄(全体の45%)だった。非製造業はやや改善したが、製造業は前月から5ポイント悪化のマイナス56と、2011年12月(マイナス59)以来の低水準となった。 QUICKコンセンサスDIは、アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIのマイナスは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。 業種別でみると算出対象の16業種のうち、DIがマイナスだったのは13業種。「輸送用機器」が16ポイント(マイナス75)、「食料品」は15ポイント(マイナス53)の低下と製造業の悪化を牽引した。一方、プラスは2業種、変わらずは1業種だった。 個別銘柄では、3カ月前の予想純利益と比較して下方修正率の上位にランクインしたのはNISSHA(7915)だった。スマートフォン市場の不振でデバイス事業の落ち込みが予想されている。 一方、ガンホー(3765)は予想純利益が12月末の132億2100万円から216億8200万円へ引き上げられ、上方修正率の1位にランクインした。「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」が復調しているほか、東南アジアを中心に「ラグナロクM」というタイトルのスマートフォン(スマホ)ゲームのヒットがけん引している。 (ナレッジ開発本部)

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米リフトはエレベーター相場 上場2日目11%安、早くも公開価格割れ

1日の米国市場で配車大手リフトが急落。前週末比11.9%安の69.01ドルで取引を終えた。 3月29日の上場初日は公開価格(72ドル)を大きく上回る88.6ドルまで上昇したが、業績面での不透明感などが意識され失速。上場2日目となったこの日は利益確定売りに押され、公開価格を割り込み見切り売りが加速したようだ。取引時間中には安値67.78ドルをつけた。 リフト上場では公開価格を決める際の仮条件が62~68ドルから70~72ドルに引き上げられ、最終的にその上限で決まった。人気があったからといえばそれまでだが、上場時の値決めの妥当性を巡る議論につながる可能性もある。 これを受けて2日の東京市場では楽天(4755)が大幅続落し、心理的な節目の1000円を割り込んだ。筆頭株主の米リフトの株価下落で含み益拡大に対する期待感が急速にしぼんだようだ。(本吉亮) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

企業価値研究所

4/1の配信レポート一覧:マルマエ(6264)、IDEC(6652)、阪急阪神ホールディングス(9042)、他

【セクター】 treq 自動車統計 セクター 「自動車生産統計(19年2月)」 【会社概要】 6264 マルマエ 会社概要 「上期は設備稼働の費用増で48%営業減益。通期57%減益計画に下方修正」 6652 IDEC 会社概要 「不透明な外部環境受け拠点再編を加速。通期計画を利益面のみ減額」 9042 阪急阪神ホールディングス 会社概要 「業務効率化に伴う各種経費の抑制などで、通期の営業利益予想を上方修正」 9044 南海電気鉄道 会社概要 「販売用不動産の評価損の計上などで19/3期の業績予想を下方修正」   (提供:QUICK企業価値研究所) 本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。 レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。 サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。 ※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。    サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。 ※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。

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レイ(4317)は23%高 アルプスアル(6770)は12% 安 1日の夜間PTS

2日の株式市場で、レイ(4317)やサノヤスHD(7022)が注目されそうだ。いずれも前営業日夜間の私設取引システム(PTS)で2日の基準値を大きく上回る水準で約定した。レイの約定価格は基準値に比べ23.60%高、サノヤスHDは同22.67%高だった。また、主要銘柄ではSUMCO(3436)が基準値を1.18%上回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値上がり銘柄> <4月2日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 4317 レ イ +23.60% 83.7 (4/1)業績上方修正 通期純利益3.9億円→6.09億円 2 7022 サノヤスHD +22.67% 186.6 (4/1)ストップ高 東証 3 7063 エードット +16.93% 27.6 (4/2)信用銘柄選定 取引開始日 東証 4 3046 JINS +16.45% 0.1 (4/1)年初来高値更新 東証 5 4575 CANBAS +14.30% 24.1 (4/1)適時開示:AACR年次総会におけるCBP501臨床試験データ発表の抄録公表について 6 3753 フライトHD +13.47% 24.3 (4/1)フライトHDが買い気配 ソフトバンクに決済関連の新製品導入(NQN) 7 3561 力の源HD +11.15% 0.1   8 9318 アジア開発 +8.57% 38.8 (4/1)空売り規制対象 東証 9 2176 イナリサーチ +8.31% 23.7 (4/1)適時開示:Southern Research Instituteとの代理店契約締結に関するお知らせ 10 9978 文教堂HD +7.21% 9.5   11 3840 PATH +5.33% 2.3   12 4582 シンバイオ +4.23% 61.8 (3/29)適時開示:第14期定時株主総会における議決権行使の集計結果に関するお知らせ 13 3758 アエリア +3.67% 0.2 (3/29)適時開示:財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ 14 7271 安 永 +3.58% 20.2 (4/1)ストップ高 東証 15 9419 ワイヤレスG +3.41% 0.1   16 2372 アイロムG +3.39% 1.6 (4/1)適時開示:中国Shanghai Cell Therapy Groupとの細胞治療および細胞バンクにおける戦略的パートナーシップ契約締結のお知らせ 17 7624 NaITO +3.22% 0.1 (4/1)空売り規制対象 東証 18 2315 カイカ +3.08% 31.5 (3/28)適時開示:(訂正)公開買付届出書の訂正届出書の提出に伴う『アイスタディ株式会社(証券コード:2345)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ』の訂正 19 2173 博 展 +2.98% 0.3 (4/1)株式分割 1:2 効力発生日 20 4591 リボミック +2.93% 0.3 (4/1)適時開示:生化学工業株式会社との共同研究の所期の目的を達成し契約を満了〜核酸と糖質の組み合わせによる新たな価値を創出〜 MTG(7806)や霞ヶ関キャ(3498) も注目されそうだ。いずれも前営業日夜間のPTSで2日の基準値を下回る水準で約定した。MTGの約定価格は基準値に比べ15.00%安、霞ヶ関キャは同14.37%安だった。また、主要銘柄ではアルプスアル(6770)が基準値を12.96%下回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値下がり銘柄> <4月2日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 7806 MTG -15.00% 38.6 (4/1)MTGがストップ安気配 中国EC規制強化で大幅減益に(NQN) 2 3498 霞ヶ関キャ -14.37% 26.0 (4/1)ストップ安 東証 3 6770 アルプスアル -12.96% 0.1   4 3444 菊池製作 -10.57% 0.2   5 1711 省電舎HD -9.28% 1.1 (4/1)業績下方修正 通期売上高22.05億円→12.6億円 6 4824 メディアシーク -8.53% 0.1   7 3645 メディカネット -7.87% 0.9 (4/1)3Q決算 経常利益 37.2%減 8 4588 オンコリス -6.84% 97.9 (4/1)ストップ安 東証 9 8918 ランド -6.67% 164.3 (3/27)空売り規制対象 東証 10 6656 インスペック -5.03% 0.4 (4/1)適時開示:平成31年4月期3月度、月次受注額及び累計(速報) 11 5563 新日電工 -4.35% 0.1 (3/29)適時開示:支配株主等に関する事項について 12 8894 原弘産 -4.00% 0.1 (4/1)空売り規制対象 東証 13 7161 じもとHD -3.45% 0.1   14 6775 TBグループ -3.20% 0.9   15 2338 ビットワンG -3.09% 0.1   16 6562 ジーニー -3.07% 0.2 (3/29)適時開示:執行役員就任に関するお知らせ 17 3851 日本一S -3.06% 6.4 (4/1)空売り規制対象 東証 18 7647 音 通 -3.00% 0.1   19 3647 ジースリーHD -2.97% 0.1 (3/28)自社株買い(枠設定) 発表日 20 7638 NEW ART -2.86% 30.5   ※「寄り前ランキング」は、QUICK AI速報としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの情報端末でご覧いただけます。

News & Views

【朝イチ便利帳】2日  ユニクロ3月の売上高、2月の米耐久財受注

2日は企業の物価見通し、3月のマネタリーベースなどが発表される予定のほか、10年物国債の入札が行われる。海外では2月の米耐久財受注額などが発表される予定だ。 今日の株価材料  

QUICK Knowledge

平成最大の衝撃「マイナス金利政策」 債券QUICK月次調査、世代間で違いも

新元号が「令和(れいわ)」に決まり、30年あまり続いた「平成」が間もなく幕を閉じる。振り返ると、1990年代半ばに3~4%だった日本の長期金利は右肩下がりを続け、今ではマイナス圏で推移する。   平成の時代を債券市場関係者はどう総括するのか。QUICKが4月1日にまとめた3月の債券月次調査によると、平成時代、債券市場に影響を与えた出来事として、2016年1月の「マイナス金利政策の導入」との回答が最も多かった。副作用を伴う「劇薬」への印象は強烈だった。   ■「マイナス金利」は全世代1位  ※平成に債券市場に影響を与えた出来事のなかで印象に残っているものを3つまで選んでもらった。   マイナス金利導入で受けた大きな衝撃は、世代を超えた共通体験となっているようだ。これを選んだ回答者の割合は、すべての世代でトップとなった。   またマイナス金利政策にはやや否定的な声が多い。米欧の中銀がハト派姿勢に転換するなか、日銀にとってマイナス金利の深掘りは残された数少ない追加の緩和の手段ともいえる。だが回答者からは「副作用が大きく選択肢にならない」(投信投資顧問)、「『緩和』と呼んではいけないのではないか」(証券会社)などの意見が相次いだ。   「為替相場の水準と市場のセンチメント次第」(証券会社)との見方もある。金融機関の利ざやの縮小など負の側面もあるが、為替が円高に振れれば、評価が割れる金利引き下げを日銀が選択する可能性はある。   ■世代間で差が出た項目も   回答を世代ごとに見ると、印象の残った出来事にはばらつきがある。例えば、1998年12月の「大蔵省資金運用部ショック」は、50代以上の回答者は、マイナス金利に次いで2番目に多い36%が選択した。一方で20代の回答者は選んでおらず、実際に経験した世代とそうでない世代での感覚の違いが浮かび上がった。   月次調査は3月26~28日に実施し、証券会社および機関投資家の債券担当者132人が回答した。(QUICKナレッジ開発本部 伊藤央峻)

資産運用研究所

三井住友トラストAM、投信残高の増加額と資金流入額で首位(3月)

国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)について、運用会社別の3月末時点の純資産総額(残高)と残高増加額、資金流入額をそれぞれ集計したところ、三井住友トラスト・アセットマネジメントが残高増加額と資金流入額の両方で首位となった。「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型) 」(64311051)、「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)」(6431117C)などに資金が流入した。 (注)QUICK資産運用研究所調べ。対象はETFを除く国内設定の公募追加型株式投信(単位型は含まない)。資金流入額はファンドの設定額から解約額を差し引いた値で概算推計値、償還ファンドは集計対象外。▲はマイナスで減少または流出。運用増加額は純資産増加額から資金流入額を引いた値で、運用のみによる増加額を意味する(概算値)。残高増加額=資金流入額+運用増加額。分配金支払総額(概算値)は資金流出額には含まれず、分配しなかった場合に比べ、運用増加額が分配金支払総額分だけ減る。億円未満は切り捨て。 (QUICK資産運用研究所)

News & Views

米リフト上場 公開価格アップ、初値はジャンプ 成長期待どこまで

3月29日の米国市場で配車大手のリフトが新規株式公開(IPO)を果たした。初値は公開価格(72ドル)と比べて21.16%高の87.24ドルと堅調に決まり、一時は88.60ドルまで上昇して公開価格比で23%超の大幅高となった。その後は引けにかけて伸び悩み、公開価格比8.73%高の78.29ドルでIPO初日の取引を終えて時価総額は223億ドルとなった。 ■リフトのIPO当日の株価の推移(QUICK FactSet Workstationより) リフトは米国の配車サービスで昨年末時点で39%のシェアを持つとされ、シェア首位で今後IPOを控えているウーバーテクノロジーと比べてその成長性が評価されている。IPOに先立ち、ZEPHIRINグループは28日付のリポートで投機的リスクがあるとしながら投資判断を買い、目標株価97ドルと強気の見方を示していた。QUICK FactSet Workstationによれば30日時点でアナリストの目標株価の平均値は77.50ドルとなっており、29日終値を1%ほど下回っている。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

News & Views

食品値上げの4月、空前のサバ缶ブームで注目は

きょうから4月。新しい制度や新会社の発足、社名変更などに加え、株式市場で注目されるのが食品・飲料を中心とした相次ぐ値上げだ。中でも、サバ缶は健康志向の高まりを背景に需要が高まっている。日本水産(1332)の株価も高値圏にある。   ■日水の日足チャート   サバ缶は青魚に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が健康に良いとして、ここ1~2年で需要が急増している。日水は「スルッとふたSABA さば水煮」などを4月1日から値上げに踏み切る。昨年8月以来からわずか8カ月での値上げは、それだけ需要が強い証左だろう。みずほ証券では、3月27日付のレポートで、日水は20年3月期に増益が見込まれるほか、EPA原薬と養殖のポテンシャルに注目と指摘。投資評価「買い」を継続し、目標株価を従来の1020円から1130円に引き上げている。   サバ缶関連銘柄では、マルハニチロ(1333)なども堅調だ。(本吉亮)   ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

企業価値研究所

3/29の配信レポート一覧:Welby(4438)、エードット(7063)、夢の街創造委員会(2484)、他

【セクター】 bank 銀行業 セクター 「追加緩和観測が回復期待を削ぐ。体力あるメガバンクには割安感も」 【IPO】 4438 Welby IPO会社概要 「患者自ら記録した医療データを医療機関と共有するアプリを提供」 7063 エードット IPO会社概要 「企業や商品などのブランド価値を高めるためのソリューションを提供」 【会社概要】 3926 オープンドア 会社概要 「通期計画修正。営業利益は予想レンジの上限上回る45%増益となる見通し」 8304 あおぞら銀行 会社概要 「トレーディング業務苦戦等受け利益・配当予想を下方修正」 2484 夢の街創造委員会 新興市場会社概要 「通期計画を下方修正、アクティブユーザー数が想定下回る」   (提供:QUICK企業価値研究所) 本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。 レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。 サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。 ※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。    サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。 ※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。

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サノヤスHD(7022)22%高 MTG(7806)21%安 3月29日の夜間PTS

1日の株式市場で、サノヤスHD(7022)やパレモ・HD(2778)が注目されそうだ。いずれも前営業日夜間の私設取引システム(PTS)で1日の基準値を大きく上回る水準で約定した。サノヤスHDの約定価格は基準値に比べ22.86%高、パレモ・HDは同19.05%高だった。また、主要銘柄では日立造(7004)が基準値を19.12%上回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値上がり銘柄> <4月1日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 7022 サノヤスHD +22.86% 50.1 (3/29)業績上方修正 通期経常損益-8億円→10.5億円 2 7004 日立造 +19.12% 1.3   3 2778 パレモ・HD +19.05% 0.1 (3/29)通期決算 経常利益 7.3%減 4 6730 アクセル +18.12% 74.5 (3/29)ストップ高 東証 5 6083 ERI HD +16.67% 4.1 (3/29)3Q決算 経常利益 90.3%増 6 3753 フライトHD +16.14% 13.5   7 4974 タカラバイオ +14.72% 7.2 (4/1)初の医薬品申請(日経) 8 6494 NFK-HD +11.11% 0.1   9 7003 三井E&S +8.72% 0.1   10 3174 ハピネス&D +8.06% 7.5 (3/29)ストップ高 東証 11 8894 原弘産 +7.78% 1.1 (3/29)空売り規制対象 東証 12 4568 第一三共 +7.45% 32.7 (3/29)第一三共会長、アストラゼネカとの提携『インパクトある契約』(NQN) 13 1605 国際帝石 +6.87% 0.1   14 4434 サーバーワクス +6.37% 1.0 (3/29)業績上方修正 通期営業利益2.62億円→3.35億円 15 7061 日ホスピス +6.14% 29.4 (3/29)信用銘柄選定 取引開始日 東証 16 8585 オリコ +6.11% 0.2   17 9318 アジア開発 +5.71% 122.1 (3/29)空売り規制対象 東証 18 2792 ハニーズHLD +5.62% 1.3 (3/29)3Q決算 経常利益 3.8倍 19 3607 クラウディアH +5.19% 0.6 (3/29)2Q決算 経常利益 2.3倍 20 4557 医学生物 +5.16% 0.1 (3/29)医学生物が一時23%高 費用負担減で一転黒字に(NQN) MTG(7806)やNuts(7612) も注目されそうだ。いずれも前営業日夜間のPTSで1日の基準値を下回る水準で約定した。MTGの約定価格は基準値に比べ21.74%安、Nutsは同16.05%安だった。また、主要銘柄ではミツコシイセタン(3099)が基準値を1.70%下回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値下がり銘柄> <4月1日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 5856 エルアイイエイチ -48.28% 0.1   2 7806 MTG -21.74% 3.0 (3/29)業績下方修正 通期純利益63億円→6.2億円 3 7612 Nuts -16.05% 1075.5 (3/29)業績修正 新規予想 通期営業利益8,400万円(前期比2.1倍) 4 3498 霞ヶ関キャ -14.68% 1.0 (3/29)業績下方修正 半期最終損益700万円→-1.04億円 5 3751 日本アG -11.85% 2.1 (3/29)業績下方修正 通期最終損益10億円→-20億円 6 3996 サインポスト -11.44% 5.8 (3/29)業績下方修正 通期経常利益3.98億円→2.67億円 7 7805 プリントネット -10.90% 9.0 (3/29)業績下方修正 通期営業利益4.2億円→9,300万円 8 6264 マルマエ -10.46% 0.6 (3/29)業績下方修正 通期経常利益9.8億円→5.1億円 9 3892 岡山製紙 -10.04% 3.9 (3/29)3Q決算 経常利益 42.7倍 10 7777 3Dマトリックス -9.04% 5.9 (3/29)国内私募CB ローンチ日 11 7859 アルメディオ -8.24% 54.1 (3/29)適時開示:株主優待制度の導入に関するお知らせ 12 6067 インパクト -6.23% 6.4 (4/1)商号変更 変更日 13 7325 アイリック -5.76% 0.7 (4/1)株式分割 1:2 効力発生日 14 9861 吉野家HD -4.51% 4.9 (4/1)赤字幅拡大 前期58億円、不採算店整理で(日経) 15 4712 KeyH -3.39% 1.7 (4/1)株式交換(親会社) 交換期日 16 6177 AppBank -3.26% 4.0 (4/1)日々公表開始 開始日 東証 17 6054 リブセンス -3.25% 0.1   18 6255 エヌピーシー -3.20% 0.1   19 6552 GameWith -3.16% 15.0 (3/29)ストップ安 東証 20 5721 S・サイエンス -3.12% 0.6   ※「寄り前ランキング」は、QUICK AI速報としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの情報端末でご覧いただけます。

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【朝イチ便利帳】4月1日 新元号の発表、3月の日銀短観 米ISM製造業

1日は3月の日銀企業短期経済観測調査、18年度と3月の新車・軽自動車販売などが発表される予定のほか、11時30分ごろに政府が新元号を発表する。 海外では3月の財新中国製造業PMI、2月の米小売売上高、3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数などが発表される予定だ。 【1日の予定】 国内 時刻 予定 8:30 QUICKコンセンサスDI(3月末時点) 8:50 3月の日銀企業短期経済観測調査(短観) 10:45 3月の財新中国製造業PMI 11:00 3月のQUICK月次調査<債券> 14:00 18年度と3月の新車販売(自販連)   18年度と3月の軽自動車販売(全軽自協) 15:00 全銀協会長の記者会見 その他 政府が新元号を発表   出光興産と昭和シェルが経営統合   新日鉄住金が「日本製鉄」に社名変更   2月期決算=しまむら 海外 時刻 予定 18:00 2月のユーロ圏失業率   3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値 21:30 2月の米小売売上高 23:00 1月の米企業在庫   2月の米建設支出   3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 7912 政策保有株の売却相次ぐ 大日印、意義薄れた31銘柄 洋缶HD、特別益で上方修正 日経 +2.75% 3/29 5901 -0.35% 3/29 9107 川崎汽、劣後ローンで450億円調達 日経 +2.32% 3/29 4755 楽天、評価益800億円 株保有の米リフト上場で 日経 +1.94% 3/29 7013 IHIに行政処分 エンジン検査不正、209基に拡大 日経 +1.79% 3/29 3099 三越伊勢丹、特損158億円 今期、87年取得の物件売却で 日経 +1.54% 3/29 6740 Jディスプレ、支援交渉大詰め 台中勢と出資条件なお溝 日経 +1.47% 3/29 9437 NTTドコモ、香港携帯の全保有株売却 日経 +1.42% 3/29 3092 ZOZO、150億円の融資枠 三井住友銀などと契約 日経 +1.40% 3/29 9861 吉野家HD、赤字幅拡大 前期58億円、不採算店整理で 日経 +1.36% 3/29 6465 ホシザキ、有報の提出期限延長 5月7日に(日経、以上3月30日) 日経 +0.88% 3/29 4974 タカラバイオ、初の医薬品申請 日経 +0.70% 3/29 7611 ハイデ日高、営業益下振れ 前期単独、値上げも人件費増補えず 16期増収増益は確保 日経 +0.56% 3/29 6723 ルネサス社長「減産、慣れてなかった」、主要工場停止で 日経 +0.39% 3/29 2651 ローソン全店、セルフレジ 10月までに1万4000店導入 日経 +0.32% 3/29 8604 野村子会社、中国で認可 51%出資、将来の収益源に 日経 +0.27% 3/29 5401 新興国、現地化で開拓 「日本製鉄」が船出、橋本社長就任 インドが試金石に 日経 -0.05% 3/29 5938 LIXILグ、不適切取引で最終報告書 日経 -0.06% 3/29 3401 帝人、インドネシアで増産 紙おむつ材 日経 -0.21% 3/29 7201 日産自、体制見直し向け実行計画 暫定指名報酬委 日経 -0.24% 3/29 7203 トヨタ個人情報流出か 最大310万件、販社に不正アクセス 日経 -0.41% 3/29 9044 南海電の今期、純利益6%減 販売用不動産で損失 日経 -0.48% 3/29 8630 SOMPO、「損害保険ジャパン」へ 来春メドに社名変更、顧客に分かりやすく 日経 -0.53% 3/29 2281 プリマハム今期、純利益23%減に 日経 -0.91% 3/29 4502 バイオ創薬でワクチン 製薬各社、途上国の感染症対策 武田、「デング熱」来年にも 日経 -1.11% 3/29

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平成・危機の目撃者➎ 二宮圭子が見た1ドル=79円台突入(1995)

「リスク回避の円高」ここから定着 1985年の「プラザ合意」以降に強まった円高の圧力は平成にも引き継がれた。円相場は95年に1ドル=79円台後半と未曽有の高値圏に浮上し、2011年には75円台前半とさらに値を伸ばした。95年は日本でバブルの後始末が始まり、同年1月に起きた阪神大震災の打撃が残る中で日本の経常黒字体質にも焦点が当たった。米シティバンクの外国為替ディーラーを務めていた二宮圭子氏は「95年は『危機の円高』『リスク回避の円高』が定着した年」と振り返る。 二宮圭子氏 にのみや・けいこ  シティバンク銀行入行後、1993~2000年に法人金融部門・外国為替部のインターバンクディーラーを経験。その後SMBC信託銀行に移り、投資調査部でシニアFXマーケットアナリストとして、為替市場の調査・分析および個人投資家向け情報提供を担当。テクニカル分析が得意。定期的に日経CNBCテレビ「朝エクスプレス」などのコメンテーターも ◆90円超えて天井見えず恐怖 インターバンク(銀行間)ディーラーになったのは1993年。著名投資家ジョージ・ソロス氏が引き金をひいた前年の英ポンド危機の波紋は既に収まっていた。対ドルの円相場も緩やかな調整局面が続いて鉄火場の経験を積めず、95年に加速した円高には戸惑い、慌てた。1ドル=90円程度までは想定の範囲だったが、それを超えたときには天井がまったく見えなくなった気分で、怖かった。 相場が一方向に振れ続けると注文は偏り、取引が成立しにくくなる。背景に金融危機などの何らかの事件・事故があると投資家はただでさえリスクをとれなくなっているので、参加者は細っていき、相場の振れ幅がより拡大していく。そんなときは対外債権を多く抱える日本で、マネーの自国回帰が通貨高を促すかどうかに着目すればよいというのが95年の超円高が示した教訓だった。 シティのような大手銀で、売り買い双方のレートを常に提示し市場に厚みをもたらす「マーケットメーカー」は苦しい。だがマーケットメーカーが逃げの姿勢だと顧客や取引相手の他の銀行は離れ、市場の流動性は一段と薄くなる。リスク管理の制約がきつくなった今では考えられないが、当時のマーケットメーカーは「相場環境が厳しくても、多少の損は覚悟で常に相手に適正な値を提示するのがディーラーの責務」との使命感にあふれていた。 ディーラーに攻めの姿勢がないと通貨当局の信認も得られない。90年代半ば~後半といえば「ミスター円」こと榊原英資氏などがアグレッシブに為替介入をしていたころだ。財務省の委託を受けた日銀からの注文にそつなく応じることもディーラーの責任。安心して任せてもらえるよう常に臨戦態勢をとった。提示される値から本気度を推し量ったものだ。 ◆タイバーツ急落、ピンチヒッターでピンチ乗り切る EBS(電子ブローキングシステム)が発達する前のディーリングは複数のブローカー(仲介業者)との間で専用回線を通したほか、銀行担当者とダイレクトに電話でやりとりしたり、ロイターのチャット機能を使ったりするアナログな作業の積み重ねだった。目の前にはブローカーとつながった7~8つのスピーカーとマイクが並び、それぞれから聞こえてくる売りと買いの値段の優劣を瞬時に判別しベストな条件で取引を成立させていく。それに電話やロイターなどを組み合わせていく職人芸の世界だった。 ボイス(声)中心の世界は現在に比べ、相場が緊張しているか否かを測りやすかった。半面、たいていは大台を省略するので、荒れているときにはいったいいくらで取引されているのかすぐ理解できない。そのリスクを痛感したのが1997年夏のアジア通貨危機だ。 タイを震源地とする危機が発生した後、休暇中だったアジア担当の代わりにアジア通貨のトレーディングデスクに回ったことがある。慣れていないので水準感がまずわからない。しかも取り扱う通貨の数が多く、スピーカーからは各通貨の値が一緒くたに流れてくる。発展途上だった各国の法規制にも目配りしなければならない。相場は大荒れで収拾のメドはたたず、大台がいくらか気にしながらの五里霧中の取引は生きた心地がしなかった。 代打期間は2週間ほどだったが、一日の上下動が激しいときだったので少しミスをしても挽回可能だった。場数を踏んできた他のディーラーのサポートも得て次第に平常心を取り戻し、どうにか乗り切れたのを覚えている。 97~98年は日本も大手金融機関の経営破綻などで危機的な状況にあり、当初は円の悪材料とみなす空気が出ていた。だが、米ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)ショックなどを経た98年秋には円が急伸。ここでも「リスク回避の円買い」が勝った。 ◆機械時代でも受け継がれるもの 足元の外国為替市場は機械の「アルゴリズム」取引全盛の時代。人間のディーラーは徐々に数を減らし、かなりの部分をコンピューターに任せるようになっている。コンピューターが高速で回転売買を繰り返すため相場のボラティリティー(変動率)は安定してきた。そのうえ20カ国・地域(G20)が通貨安阻止の姿勢を示していることなどを背景に自国通貨売りの介入は難しくなった。21世紀初頭までのようにやっていては生き残れないだろう。 それでも受け継がれるものはある。インターバンクディーラーの仕事は経済指標などのマクロデータや、事業法人と投機筋などのお金の流れを的確につかみ、顧客に適正なレートを示すことだ。基本はアルゴ全盛のいまでも変わらない。顧客の持ち高状況を把握できれば次のトレンドをいち早くつかめる。 もし生身の人間として取引判断をするのなら、損をしたときに「取り返してやる」などと熱くならないことも重要だ。相場には必ずオーバーシュート(行きすぎ)が生じる。感情を持たない機械がプログラム通りに働いても起こるときは起こり、次にいったん止まるか反転する。そこでテクニカル分析などを用いて冷静に値動きを眺め、潮目を外さなければ必ず収益拡大の好機がやってくるはずだ。 =日経QUICKニュース(NQN)金岡弘記 =随時掲載

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年末の日経平均予想、下方修正じわり増加 米英の政治や業績は……

4月1日、2019年度の日本株相場が幕開けする。この日は新元号発表で祝賀ムードに包まれそうだが、その後は統一地方選や夏の参院選の行方、消費増税などにより消費が落ち込む懸念と不安要素が多い。なによりも先が読めないのが米英の政治リスク。このため、年末の日経平均株価の見通しを下方修正する弱気派がじわり増えている。 年末の日経平均の水準を昨年末時点から1000円引き下げ、2万1500円としたのはJPモルガン証券。米中貿易交渉や、英国の欧州連合(EU)離脱は当初の予定が先延ばしされ、政治リスクがなかなか拭えない。こうしたなか、4月末からの決算発表で、日本企業は2020年3月期業績で慎重な見通しを出してくるかもしれない。ここで弱い数字が相次いだ場合、高値を追うのは難しいと指摘、年末に向けて失速するとのシナリオだ。 一方、SMBC日興証券は年末に向けて騰勢を強めると読む。19年3月期は期を追うごとに業績が悪化したため、逆に来期は年後半にかけてハードルが低くなるとの見立てだ。中国経済が年後半に回復に転じることも業績の押し上げ要因としている。 今年はイレギュラーの10連休の影響も読み切れない。連休前にポジション調整の売りが膨らむ可能性がある。一方でレジャー関連銘柄などは注目されそうだ。例えば、オンラインで現地ツアーを予約できるサービスを提供するベルトラ(7048、マザーズ)は3月25日に高値を更新、エイチ・アイエス(9603)は1日に4520円と高値を付けるなど物色の手が既に伸びているようだ。(根岸てるみ) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

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離脱混乱にも慌てない?英の投資家 金への投資細る、焦るEU勢は急増

英ロンドンを拠点に個人向けの金オンライン取引を手掛けるブリオンボールトのエイドリアン・アッシュリサーチ主任は28日、同社内の金投資動向として「英国の投資家からの金の資金流入が滞っている」とのコメントを寄せた。 エイドリアン氏は「3月の英国の新規顧客数は過去12カ月平均を11%下回る一方、ドイツは62.6%増、イタリアが34.5%増となりユーロ圏全体で18.6%増と大きく伸びた」と説明した。金への投資金額ベースでみると「英ポンドで11.7%減となる一方ユーロは6.2%増」と顧客動向に連動する。投資家動向の顕著な例としては大規模な資金流入頻度を挙げ、「10万ポンド以上の入金が過去3年平均から46.3%下回る一方、10万ユーロ以上の資金流入頻度が63.4%増となっている」という。 英国の欧州連合(EU)離脱に伴う先行き不透明感は根強い。とはいえ、金投資動向からは震源地の投資家が先行きを懸念する向きが乏しい一方で、景気減速懸念から欧州圏の個人投資家が先行き警戒感を強めている様子が浮かび上がる。(中山桂一) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

企業価値研究所

日本オラクル(4716) クラウドサービス好調。利益貢献高い保守・サポートも堅調で最高益続く見込み

QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2019/03/28) ・3Q累計は8%営業増益。通期7%増益予想据え置き  19/5期3Q累計の単独業績は前年同期比で6%増収、8%営業増益だった。注力するクラウドサービス(ネットを介した情報サービス)が好調。利益貢献度の高い保守・サポートも堅調。企業価値研究所は3Qまでの業績を考慮して、事業別の業績予想を小幅修正したが、全体では通期営業利益は前期比7%増の602億円の従来予想を据え置いた。最高益更新見込み。  中期的にも最高益が続くとみている。景気や企業業績の先行きに不透明感が強まっているが、クラウドサービスはシステム構築および運用の両費用が軽減されるため、情報化投資が遅れている中堅・中小企業での導入が順調に進むとみている。また、IoT(モノのインターネット)の普及によるデータ取扱量の増加も同社のデータベースソフトの需要増を後押ししそうだ。 ・1300億円を米オラクルへの長期貸付金に  3Q決算短信で1300億円を親会社の米オラクルへの長期貸付金にしたことが明らかになった。当研究所ではこれまで「配当金による余剰資金の活用を望みたい」と指摘してきただけに、今回の貸し付けには失望感を否めない。 ・リスクファクター ~景気回復の腰折れ他 ・アナリストの投資判断 ~増配期待後退で当面上値の重い展開か。中長期投資対象との評価変わらず  3Q決算発表の翌営業日の株価は急落した。米オラクルへの長期貸付金が投資家を失望(増配期待後退)させたようだ。当研究所では「増配期待後退で当面の株価は上値の重い展開が続く」とみている。ただ、業績は好調で最高益の更新が続く見込み。財務内容も良好。よって、中長期的な投資対象としての評価は変わらない。   (提供:QUICK企業価値研究所) 本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。 レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。 サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。 ※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。    サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。 ※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。

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