米株高に「つれ高」し続ける地力はあるか 日本株を取り巻く一抹の不安

16日の米国株式相場と、その流れを引き継いだ17日の東京株式市場は大幅に上昇し、先週の動揺はひとまず収束したかにみえる。ただ、日本株の「つれ高」がいつまで続くのかは不透明だ。 日本株を取り巻く環境は、好決算にわく米国とは少し異なる。「日経平均は1月23日の2万4124円と10月2日の2万4270円でダブルトップを形成し、16年6月24日の1万4952円からの上昇波動がピークアウトした公算が大きい。株式市場の上昇基調が転換し始めている」--。SMBC日興証券のテクニカルアナリストは16日のリポートで、そう指摘する。 実際、日本株を買う手がかりは、少しずつ乏しくなってきている。「来期業績を織り込めば、株式相場は年末にかけて上昇するパスを描く」。こんなストラテジストたちの読みが、足元から崩れ始めているためだ。 16日大引け後、市況改善の追い風が吹く海運3社が、業績見通しの下方修正などを発表した。コンテナ統合会社「ONE」の業況悪化を受けての対応。「ONEの下方修正は想定以上でネガティブ。悪材料出尽くしとも言い切れない」と、JPモルガン証券はみる。 みずほ証券は同日、半導体メモリー業界について「DRAM価格は2018年10~12月期に前年同期比8~12%減となる見込みで、市場予想より下落率は大きくなる。19年1~3月期にさらに落ち込み、短期的には投資家センチメントは悪化する」との見通しを示した。 世界鉄鋼連盟は16日、2019年の世界の鉄鋼需要を1.4%増と見積もった。18年は3.9%増の見通し。中国の鉄鋼需要が増えないため、伸びが鈍化する。中国景気は決して楽観視できない。「景気や為替、(19年1月施行の)電子商取引法による代理購入への影響など、中国人による消費関連株にはリスクが多い」(米ジェフリーズ)という。 「1年先のコンセンサス予想は楽観的過ぎる」。モルガン・スタンレーは16日付のリポートで、調査対象企業144社のうち24%について、向こう1年の市場予想が下方修正されると見込む。トップダウンでみても2020年3月期の1株あたり利益(EPS)予想は、ボトムアップ予想の平均を1割強下回るという。 QUICK  Factset Workstationによると、向こう1年の業績予想を元にした日本株の株価収益率(PER)は12.3倍。仮にEPSがいまの水準から1割落ち込むなら13.7倍となり、過去5年でみると、おおむねフェアバリューとなる。日本企業の収益を大きく押し上げる円相場は4月と比べ大きく円安・ドル高が進んでいるが、よくよくみると2017年の年間平均レートから大きくかい離しているわけではない。 ■向こう1年のEPS予想に基づいたTOPIXのPER (QUICK Factset Workstationより) 株価は半年から1年先を読む、といわれる。ちょうどいまは19年3月期の着地や20年3月期の見通しを占い始めるタイミングでもある。アナリストたちの予想が覆されるのであれば、それをベースにした株価形成は間違っている、ともいえる。 それでも、市場関係者の強気予想は続くだろう。みんなが強気なら、株価はその通りに動く。機会損失を避けるなら、目標株価の引き下げラッシュに見舞われる可能性がある業績ではなく、需給で買うのも一計だ。例年、中間決算期以降は企業が自社株買いを発表しやすい。自社株買いは株価の下支えにつながる。 野村証券によると、18年度の自社株買いは過去最高の6.1兆円に達する見通し。4~9月は2.42兆円で、下期は差し引き4兆円近い規模になる。モルガン・スタンレーも自社株買いに注目しており、10~12月期に自社株買いを発表する可能性が高い銘柄として以下を挙げた。 ■モルガン・スタンレーは自社株買いの勢いに注目(表は10~12月期に発表しそうな企業) 銘柄名    証券コード アステラス製薬(4503) スズキ    (7269) SMC    (6273) パーソル   (2181) 東ソー    (4042) カカクコム  (2371) スクリーン  (7735) 科研製薬   (4521) 東京製鉄   (5423) ユニプレス  (5949) 日本の株式市場は、世界の株高をけん引できるほどの巨人ネット企業が育つ米国とは違う。「安易な米国株への追随はリスク」。その点を踏まえた上で、投資戦略を立てることも必要だろう。(松下隆介)   ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

トルコリラ一服 牧師・経常収支ひとまず解決、あとは高インフレ

トルコがアメリカ人牧師を釈放したことを受けたトルコリラの買い戻しの流れが続いており、16日の外為市場でリラは大幅に続伸した。対円では2%超の上昇となり20円の節目が視野に入ってきた。 ファンダメンタルズ面でリラ安要因となっていたトルコの経常収支は単月で黒字に転じた。一方、インフレ率は加速している。市場では25日に開催されるトルコ中銀の金融政策会合が注目されている。(池谷信久) <トルコリラの対円相場>    ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

【朝イチ便利帳】17日 EU首脳会議、FOMC議事録

17日は欧州連合(EU)首脳会議がブリュッセルで18日まで開催され、英国の欧州連合(EU)離脱が判断される。そのほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月25~26日開催分)や9月の米住宅着工件数などが発表される予定。   【17日の予定】 国内 時刻 予定 14:30 鈴木日証協会長の記者会見 海外 時刻 予定 1:10 ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事が講演(18日) 3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月25〜26日開催分、18日) 17:30 9月の英消費者物価指数(CPI) 21:30 9月の米住宅着工件数 23:30 米エネルギー省の石油在庫統計(週間) その他 欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、18日まで)   香港市場が休場 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 3091 ブロンコB、1〜9月単独税引き益13%増 日経 +3.79% 10/16 6146 ディスコ、4〜12月営業益14%減 半導体装置、中台で不振 日経 +2.27% 10/16 4061 デンカ、4〜9月一転営業増益 合成ゴム値上げ浸透 日経 +2.06% 10/16 3401 帝人、生分解プラ製造から撤退 日経 +0.78% 10/16 6367 ダイキン、「アート思考」で空調開発 日刊工 +0.69% 10/16 7550 ゼンショHD、米すしチェーン買収 288億円、海外の中食に活路 日経 +0.59% 10/16 6502 東芝、リチウムイオン電池増産 日経 +0.46% 10/16 6624 田淵電、第三者割当で30億円調達 日経 -1.09% 10/16 7419 ノジマ、4〜9月純利益64%増 ニフティの採算改善 日経 -1.14% 10/16 4922 コーセー、4〜9月営業益3割増で最高に 高価格帯伸びる 日経 -3.06% 10/16 7242 KYB、免震装置で不正 数値改ざん、病院など986件 各紙 -11.47% 10/16 3479 TKP、大塚家具に追加出資否定 日経 -11.72% 10/16 8186 +2.50% 10/16

深読み裏読み、為替報告書に戦々恐々の円相場 米政権の本音どこに

16日の東京外国為替市場で円相場は反落したが、午後にかけては底堅さが目立った。日経平均株価の上昇に伴い円売りが増えてもおかしくはないところだが、近々公表が予想される米国の半期為替報告書に円買いを誘う内容が含まれるかもしれないとの思惑から、市場参加者は円売りへの慎重姿勢を崩せずにいる。 16日の東京市場での円の安値は1ドル=112円10銭台。前日17時時点の比較では30銭程度の円安水準にとどまる。為替報告書待ちの空気がある中、米国とサウジアラビアの関係悪化に対する懸念もくすぶったままで「積極的にリスクをとれる環境にはない」(みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト)という。 今回の米為替報告書での焦点は、中国が為替操作国に認定されるかだ。市場では「米国は中国の為替操作国指定は見送り、人民元安のけん制にとどめる」との見方が増えている。一部メディアが「米財務省職員がムニューシン財務長官に中国は人民元を操作していないと報告した」と報じたことが根拠となっているようだ。それでも「トランプ米政権が貿易不均衡を是正するために中国を標的にする可能性は残る」との警戒感は解けていない。 トランプ氏が対中貿易赤字を減らす構えを示し続ける限り、同様に対米黒字が多い日本にも矛先が向かいかねない――。外為市場ではそんな深読みが出ている。「為替操作国に指定するための条件が変わるのではないか」、「円の実質実効レートの低さを改めて指摘し、暗に円安進行をけん制するのではないか」といった観測が聞かれる。 大和証券の亀岡裕次チーフ為替アナリストは「為替報告書はかつては『景気の下支えを金融政策に頼りすぎないよう財政も活用したバランス良い施策を』と促したことがある」と振り返る。そのうえで「今回、間接的にでも金融緩和にまで言及すれば、日銀が緩和を続けにくいとの連想を誘っておかしくない」と話していた。 ふたを開けてみれば報告書の内容は想定の範囲内で、懸念払拭により円売り・ドル買いが膨らむ展開もあり得る。だがトランプ氏の本音はどうなのか、すぐには判定できそうにない。米中間選挙を3週間後に控えた現状で、思い切ったリスク運用や円売りにはかじを切りにくい。そんな空気が市場全体に流れている。 【日経QUICKニュース(NQN ) 蔭山道子】 ※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。

仮想通貨カストディー業務、フィデリティが参入

フィデリティ・インベストメンツが15日、仮想通貨への投資支援を目的にフィデリティ・デジタル・アセット・サービシズLLCを立ち上げた。ヘッジファンドや機関投資家に仮想通貨のカストディー(資産の管理・保管)サービスを提供するという。フィデリティは7兆2000億ドル以上の顧客資産を持つ世界最大の金融サービス・プロバイダ。 フィデリティ・インベストメンツのアビゲール・ジョンソン会長兼CEO(最高経営責任者)は15日の声明文で「我々の目標はビットコインなどのデジタルネイティブ資産を投資家が利用しやすくなる事です。この新しいアセット・クラスを顧客が理解し、使いやすくなるための方法を長期的に投資・実験し続けていきます」との見解を示した。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

サウジの不穏な砂嵐 原油版恐怖指数↗ ETFは5日連続↘

15日の米国市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は続伸。中心限月11月限の清算値は0.61%高の71.78ドルだった。サウジアラビアの著名ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が今月2日にトルコのイスタンブールにあるサウジ総領事館に入った後、行方不明となってサウジ当局による殺害疑惑が警戒される中、WTI原油先物は72ドル台に上昇する場面があったが上値は重かった。原油版恐怖指数のOVXは3.10%高の28.59で終えた。 この日の米国市場でサウジアラビア株に連動するiシェアーズMSCIサウジアラビアETF(KSA)は5日続落し、1.83%安の27.31ドルで終えた。14日にサウジアラビアのタダウル全株指数(TASI)が3.51%安の7266.59で終え、一時は下落率が7%を超えて急落した。15日は4.14%高の7567.57で急反発して終えたものの、サウジ情勢への警戒感から不安定な値動きが続き、TASI指数は11日終値(7530.80)をやや上回る程度の水準で戻りは鈍かった。産油国であるサウジの株式はWTI原油先物相場と連動する傾向にあるが、KSAは終値ベースで3月7日以来、7カ月ぶりの安値圏に沈み、著名ジャーナリストの殺害疑惑を巡って連動性が大きく崩れている。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

【朝イチ便利帳】16日 9月の訪日外国人客数、中国CPI  決算はGS、モルスタ、ネトフリなど

16日は9月の首都圏・近畿圏のマンション市場動向、9月の訪日外国人客数、7~9月の訪日外国人消費動向調査などが発表される予定のほか、5年物国債の入札が行われる。 海外では9月の中国消費者物価指数、8月のユーロ圏貿易収支などが発表される予定だ。   【16日の予定】 国内 時刻 予定 10:30 5年物国債の入札(財務省) 13:00 9月の首都圏近畿圏のマンション市場動向(不動産経済研究所) 13:30 小林同友会代表幹事の記者会見 15:15 9月の訪日外国人客数(日本政府観光局) その他 閣議   7〜9月の訪日外国人消費動向調査(観光庁)   家電ITの国際見本市「シーテックジャパン」(19日まで) 海外 時刻 予定 5:00 8月の対米証券投資(17日) 9:30 豪中銀が金融政策会合議事要旨を発表 10:30 9月の中国CPI   9月の中国卸売物価指数(PPI) 17:30 9月の英失業率 18:00 8月のユーロ圏貿易収支 22:15 9月の米鉱工業生産設備稼働率 23:00 10月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数 その他 安倍首相がスペイン、フランス、ベルギーを訪問(20日まで)   7〜9月期決算=モルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、ブラックロック、ジョンソンエンドジョンソン(J&J)、ユナイテッドヘルスグループ、IBM、ネットフリックス 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 3479 TKP、今期一転減益に 大塚家具株で特損 各紙 +1.70% 10/15 8186 +1.08% 10/15 8630 SOMPO傘下の損保ジャパンと英ネット銀が提携 日経 -0.41% 10/15 9470 塾予備校、再編の激流 学研HDが100社連合、IT化急ぐ 縮む市場、迫る入試改革 日経 -0.70% 10/15 9432 NTT、NTT都市にTOB 完全子会社化へ 各紙 -0.91% 10/15 8933 -2.31% 10/15 8001 伊藤忠、デサントに圧力 株29.8%に買い増し 経営への不信、背景に 各紙 -0.98% 10/15 8114 +10.54% 10/15 5019 出光興産昭和シェルの統合新会社社長に出光の木藤氏 日経 -1.16% 10/15 5002 -0.81% 10/15 6301 コマツが無人建機 AI自律運転、複数台が協調 日経 -1.79% 10/15 9064 ヤマトHD、営業益上振れ 4〜9月、通期上方修正も 日経 -1.94% 10/15 8306 三菱UFJ傘下の三菱UFJ銀頭取、インドネシアで融資残高増やす 日経 -1.98% 10/15 7269 スズキ「先手必勝」、次はミャンマー 「スイフト」投入、インド成功手本に 中国撤退、新たな成長探る 日経 -2.16% 10/15 3994 マネフォ12〜8月、人件費がかさみ最終赤字5.25億円 日経 -2.42% 10/15 6753 シャープ戴氏、再建に誤算 中国で乱売、ブランド毀損 日経 -2.61% 10/15  

投機筋は引き続きドル高・米金利上昇シナリオ

12日の米国市場でドル指数(DXY)が4日ぶりに反発し、0.21%高の95.23で終えた。一時は94.95まで下げ、9月27日以来、半月ぶりの安値圏に下げたが米株が大幅反発する中でリスク・オフの展開が一服し、ドル安基調が一服した。 米商品先物取引委員会(CFTC)の投機ポジションによれば、ドル指数のロングポジションは9日時点で3万7709枚のネットロングとなり、2017年5月2日以来、1年5カ月ぶりの高水準に達していた。米10年債のショートポジションは2週連続で縮小し、62万2422枚のネットショートとなっていたが、依然として過去最高水準で高止まりしていた。 米長期金利の上昇をきっかけに株安・ドル安が進んだが、今のところドル高・金利上昇を見込んだ投機筋のポジションは維持されているようだ。(片平正ニ) (QUICK FactSet Workstationより) ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

【朝イチ便利帳】15日 バンカメ決算、9月の米小売売上高 QUICK短観

15日は8月の鉱工業生産指数確報、10月のQUICK短観などが発表される予定。IPO関連ではリーガル不動産(3497)の公募・売り出し(公開)価格が決定する。 海外では米国でバンク・オブ・アメリカが日本時間16日に7~9月期の決算を発表する。9月の米小売売上高、10月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数なども発表される予定だ。   【15日の予定】 国内 時刻 予定 8:00 10月のQUICK月次調査<外為> 8:30 10月のQUICK短観 13:30 8月の鉱工業生産指数確報(経産省) 海外 時刻 予定 21:30 9月の米小売売上高   10月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数 23:00 8月の米企業在庫 その他 タイ市場が休場   海外7〜9月期決算=バンクオブアメリカ 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 9936 王将フード、4〜9月期純利益49%増 値上げ回避、客数増で上振れ 日経 +5.28% 10/12 3397 トリドール、カンボジアで幹部育成 アジア展開推進 日経 +2.44% 10/12 6594 日電産、VRで工場自動化設計 働くロボドローン、眼前に再現 日経 +1.51% 10/12 8184 島忠、前期単独税引き益31%減 減損損失などで特損計上(日経、以上13日) 日経 +0.87% 10/12 7936 アシックス、シューズ工場自動化 消費地で生産 日経 +0.50% 10/12 7269 スズキ、ディーゼル車の欧州販売撤退 日経 +0.37% 10/12 6772 コスモス、、6〜8月期純利益5%増 飲料など好調 日経 +0.10% 10/12 7201 日産自の英工場、賃金交渉延期 EU離脱の行方見極め 日経 0.00% 10/12 6758 ソニー、確定拠出年金に完全移行 エレキ事業3万人(日経、以上14日) 日経 -0.47% 10/12 7516 コーナン、3〜8月期営業益5%増 防災用品伸びる 日経 -0.66% 10/12 9508 九州電、太陽光出力制御 2日連続実施、一部でトラブル(日経、以上15日) 日経 -0.88% 10/12 9602 東宝、19年2月期純利益を上方修正 「コードブルー」など好調 日経 -0.97% 10/12 8200 リンガハット、今期最終25%減益 自然災害が影響 日経 -2.27% 10/12  

米金利上昇で注目のイールドスプレッド 日本は?

米長期金利の上昇が続く中、運用利回りでみて株式と債券のどちらが割安かを比べる指標である「イールドスプレッド」に注目が集まっている。イールドスプレッドでみると、米国では株式の割高感が少しずつ強まっており、株式から債券へのシフトが足元の米国株式相場の下押し要因になったとの見方も出ている。 日本はどうだろうか。 10年物国債利回りから、TOPIXの12カ月先予想PER(QUICK Factset Workstation)を使って計算した益利回りを差し引いたイールドスプレッド推移が上のグラフ(赤、左軸、単位%)だ。マイナス幅が大きくなるほど、株式の割安感が強まる(債券が割高になる)ことを示している。足元ではマイナス7%ほどで推移している。 イールドスプレッドとTOPIXは逆に動きやすい。長期金利が変わらなければPER低下=益回り上昇=イールドスプレッドのマイナス幅拡大=株価が割安さが増して、株は買われやすくなる。PERが上昇すればマイナス幅が縮小し、株売りにつながる。 一方で、長期金利が上昇してもイールドスプレッドは縮小するため、やはり株安の材料になる。足元ではいったん落ち着いているものの、米金利上昇などを背景に、日本の長期金利もじわじわと上昇している。この流れが加速すると、株式相場への影響が大きくなる可能性もある。 金融環境が大きく異なるため単純比較はできないが、米国はおおむねマイナス3%(長期金利は約3.1%、市場平均のPER約17倍で株式益回りは約5.9%)となっている。(丹下智博)   ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

米株高と金利高は持続か ビックリ王と新債券王の相場カン

米ブラックストーン・プライベート・ウエルス・ソリューションズの副会長を務め、「ビックリ10大予想」で知られる著名ストラテジストのバイロン・ウィーン氏が11日に米経済専門チャンネルのCNBCに出演し、10~11日に米株が大幅安となったことについて11月の中間選挙後のラリーを前にした買いの好機到来との見方を示した。 ウィーン氏は「私は市場の自己満足の一部を解消しなければならないと思っている。神は、我々がいま行っている事を知っているだろう。今回の動きは強気相場の調整だと思う」と述べ、年末にはS&P500指数が3000に向かうとの強気見通しを維持したという。 また新債券王の異名をとるダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は11日に米経済専門チャンネルのCNBCのハーフタイム・リポートに出演し、「チャートを見て債券市場がどのように行動しているかを考えると、30年債利回りが4%に達する事は全く驚きではない」との見解を示した。さらに10年債利回りに関しては「イールドカーブがスティープ化するのなら、10年債利回りはその間に3.5~3.6%に達するだろう」と指摘した。 足元で米株安を受けて長期金利は低下基調にあるが、さらなる上昇を見込んだかたち。質への逃避の米債買いを反映し、足元ではイールドカーブのフラット化が進んでいるが、ガンドラック氏の予想通りとなれば逆の展開が見込まれそう。 また、「債券を売ることが魅力的である理由の1つは、米債市場に対して高水準のショートが発生しているからだ」とも述べ、米債ショートで利益を得ようとしている投資家が多い状況も改めて指摘した。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。  

過去50年の歴史が語る「米国株はピークアウト」 兆しは消費者信頼感指数にあった

世界を襲った株安の連鎖。11日の米国株式市場でS&P500種指数は2728.37と前日から比べると2%(57.31)安。世界が1日かけて10日の米国株安を織り込んだ後で、また売られた。「新たな売り材料は出ていない」(米国みずほ証券)中での株安は、不安を一段と大きくする。「押し目買いする人がいたら会いたい」(外資系証券セールス)との声が漏れるほど、投資家心理は冷え込んでいる。 「一番こわいのは、米国株が特段の売り材料もなく急落していること」。ある市場関係者が不安をのぞかせる。VIXショックと呼ばれる2月の株安時は「犯人」を特定できたが、今回はわからないという。市場参加者が神経をとがらせている米金利も、ここ数日で急に上昇が加速したわけではない。「明確な理由がない以上、米国株がピークアウトしたと判断すべきかもしれない」と話す。 ピークアウトの兆しはあった。この市場関係者がデータとして挙げたのが、9月下旬に米調査会社が発表した米消費者信頼感指数。9月は18年ぶりの高水準だが、過去50年を振り返ると、いまの水準はほぼ上限。一段の上昇は見込みにくい。さらにいえば、ピークを付けたタイミングが株価の天井となり、ほどなく景気後退に突入している。 ■米消費者信頼感指数とS&P500種指数の推移    ※米消費者信頼感指数の推移(青・左軸)とS&P500種指数(緑・右軸)の推移。網掛けは米景気後退期(QUICK Factset Workstationより)  一段の米国株高を期待しにくい事情もある。2月は2018年の好業績を期待した買いが相場を支えた。ただ、19年の見通しを織り込み始めるいまの時期は、そう簡単ではない。米利上げだ。0.5%の利上げで10%ほどの米企業収益が吹き飛ぶ、との計算もある。米法人減税によるかさ上げがなくなり、増益率の発射台も高くなる。米中貿易戦争も、解決の糸口はまだ見えない。 米利上げの影響は、業績圧迫だけにとどまらないかもしれない。サントラスト・アドバイザリー・サービシズが作成したグラフをもとに過去50年の利上げ局面を確認すると、米利上げ時にはたいてい、世界のどこかで市場を揺るがすイベントが起きている。米景気のよさを背景にした利上げとはいえ、中央銀行が流動性をしぼれば、戦略が破たんする投資家は必ずいる。いまのように、一部の銘柄に投資家の資金が集中している状況では影響も大きいだろう。  ■米利上げ局面に世界で起きた主なイベント ※サン・トラストのリポートから引用 2019年度に2ケタ近い増益率が見込まれ、多くの市場参加者が年末株高を見込む日本株市場でも、暗雲は垂れ込める。米利上げの影響でインドやインドネシアなど通貨安にあえぐ新興国も出始めた。海外景気は心もとない。中国が7日に実施した預金準備率の引き下げは「当局が景気減速に警戒しているサイン」(CMCキャピタルマーケッツ)と受け止められた。「FRBの利上げが緩慢だからこそ、新興国にボディーブローのようにじわじわ効いてくる」(国内投信)との警戒感が強まっている。 国内景気もあやうい。日本政策金融公庫は毎月、中小企業の景況調査を実施している。中でも市場関係者が注目しているのが、むこう3カ月の売り上げが「増える」と回答した企業から「減る」と答えた企業の割合を差し引いて算出する「売り上げ見通しDI」。国内景気や株価の先行指標とされる。このデータをみると、足元でじわじわと低下してきている。「売り上げが減る」と回答した企業の割合が増えているためだ。 「2月と状況は似ているが、主要国の株価は投資指標面で2月よりも割安。調整余地は小さい」。JPモルガン証券は11日付で、こんな強気の見方を披露した。米ジェフリーズも11日付のリポートで「米国債が売られるタイミングで一部の業種の株が過剰に持たれていただけで、米国株安は景気に影響しないだろう」と指摘する。 強気派には、いまの株安が貴重な押し目買いポイントに映る。ただ、過去50年の歴史をみると、強気一辺倒が曲がり角を迎えている印象も受ける。これだけ下げれば短期的なリバウンドはもちろん期待できるが、その先を見据えた戦略も必要になってくるだろう。(松下隆介) ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

【朝イチ便利帳】12日 SQ算出 高島屋など決算 中国貿易統計 JPモルガン決算

12日は日銀が9月のマネーストックを発表するほか、経産省が8月の第3次産業活動指数などを発表する予定だ。株式市場は株価指数オプション10月物の特別清算指数(SQ)算出を迎える。また、高島屋(8233)や東宝(9602)など90社以上が決算発表を予定している。IPO関連ではイーソル(4420)とDELTA-P(4598)が新規上場する。 海外では、9月の中国貿易統計や8月のユーロ圏鉱工業生産、9月の米輸出入物価指数などが発表される予定。このほか、JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴなどの決算発表を予定している。   【12日の予定】 国内 時刻 予定 8:50 対外対内証券売買契約(週間、財務省)   9月のマネーストック(日銀) 10:20 3カ月物国庫短期証券の入札(財務省) 13:30 8月の第3次産業活動指数(経産省) 15:00 9月の投信概況(投資信託協会) その他 閣議   株価指数オプション10月物の特別清算指数(SQ)算出   3〜8月期決算=高島屋、東宝   東証マザーズ上場=Delta−Fly Pharma、イーソル 海外 時刻 予定 0:45 ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演(13日) 18:00 8月のユーロ圏鉱工業生産 21:30 9月の米輸出入物価指数 22:30 エバンス米シカゴ連銀総裁が討議に参加 23:00 10月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ) その他 9月の中国貿易統計   7〜9月期のシンガポール国内総生産(GDP)速報値   シンガポール金融通貨庁が金融政策を発表   国際通貨基金(IMF)世銀年次総会(インドネシアバリ、14日まで)   7〜9月期決算=JPモルガンチェース、ウェルズファーゴ   ブラジル市場が休場 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 2651 ローソン、新型店にICタグ活用 25年メド、店運営1人でも 日経 -0.13% 10/11 3048 ビックカメラ、前期配当8円増配 日経 -1.39% 10/11 9508 九州電、再エネ業者にあす稼働停止要請も 日経 -1.53% 10/11 7003 三井E&S、中国造船大手と合弁 日経 -1.71% 10/11 9501 経産省、東電の小売子会社に改善勧告 日経 -2.21% 10/11 3593 ホギメデ、今期純利益を下方修正 日経 -2.69% 10/11 3382 セブン&アイの3〜8月期13%増益、ローソンは減益 日経 -2.73% 10/11 2651 -0.13% 10/11 3402 東レ、炭素繊維事業の営業益目標を3年先送り 日経 -2.78% 10/11 7270 SUBARU、ブレーキ検査不正で6100台リコール 各紙 -2.93% 10/11 8283 PALTAC、レジなし決済システムを販売 日経 -3.39% 10/11 9076 セイノーHDなど、配送ロボ自律走行の公道実験 日経 -3.42% 10/11 2378 ルネサンス、4〜9月期営業益3%増 日経 -3.59% 10/11 9064 ヤマトHD、「空飛ぶトラック」商用化 20年代半ばに 日経 -3.59% 10/11 8058 三菱商、カタールの鉄道車両を受注 近畿車と、200億円 日経 -3.68% 10/11 7122 -4.10% 10/11 7267 ホンダ、欧州で次世代通信網の運営に参加 EVに蓄電 日経 -3.80% 10/11 8309 三井住友トラ新運用会社の社長、北米進出の早期実現に意欲 日経 -3.97% 10/11 7730 マニー、前期純利益最高 5期連続で更新 日経 -4.12% 10/11 9983 ファストリ、前期2期連続の最高益 柳井氏の長男次男が取締役に昇格へ 日経 -4.24% 10/11 4063 信越化、半導体製造材を増産 日経 -4.30% 10/11 2337 いちご、3〜8月期純利益37%減 日経 -4.41% 10/11 6723 ルネサス、7280億円のローン契約 日経 -5.41% 10/11 8028 ユニファミマとドンキHD、「共同運営100店舗に」 日経 -5.58% 10/11 7532 +10.41% 10/11  

日経平均1000円安のデジャブ それでも「2月と違う」理由

11日の日経平均株価は急反落した。終値は前日比915円18銭(3.89%)安の2万2590円86銭となった。取引時間中の下げ幅は1000円を超えた場面もあり、市場は2月のボラティリティ急騰時のデジャブ(既視感)に覆われたようだった。しかし、関係者は意外に冷静。QUICKデリバティブズコメント、エクイティコメントの取材からは「2月とは違う」「下値では国内勢の買いが見える」といった指摘があった。市場関係者の声を時系列にまとめた。   09:00 日経平均、大幅反落で始まる 下げ幅400円超す 09:10 日経平均、下げ幅800円超す   09:57 「これまで米株は懸念材料が多い中で上昇してきたからその反動が出た形だ。行き過ぎた楽観論の後退だろう。当面の下値メドとしては日経平均は2万2000円、TOPIXでは1680と予想する。ただし、現状は悲観にもなりきれずというところだ。業績期待などもまだ根強いため年末に向けてリバウンドする局面もあるだろう。いずれにせよ不安定な相場に気をもむ展開が年末まで続くのではないか」(国内証券)   10:01 「いったんは上海総合指数待ちなんでしょうね。きのうは人民元の基準値が1㌦=6.9元台で設定されてましたから、ドル安にも関わらず基準値が1㌦=7元の大台に大台に迫るようだと中国株安に対する警戒感が強まるかも知れません」(国内証券)   10:10 「今朝の大手証券の寄り前注文状況は差し引きで270億円の売り越しだったようだ。クオンツ系ファンドからと思われる売りが膨らんだある米系証券の売り越しが目立っているが、ロングオンリー勢は比較的冷静なようだ。最近まで先物売りが膨らんでいた別の米系は他方で現物には買いを入れており、パニック的な様相はまだ見られない」(パルナッソス・インベストメント・ストラテジーズの宮島秀直氏) ※上海総合指数は4年ぶり安値水準へ   10:26  上海総合指数、3%安で始まる 年初来安値を下回る   10:31 「日経平均株価はなんとか200日線(2万2509円)を死守できればと期待してます。9日は東証のシステム障害、きょうは米株の急落・・・。大変な相場で喉が枯れ気味です」(国内証券) ※円相場は一時、1㌦=111円台に突入した   10:53  日経平均、下げ幅900円超す 10:59  円、一時111円台に上昇 3週間ぶりの高値水準   11:17 「きょうは忙しくて皆バタバタです。国内金融機関からETFの買いが多く押し目は入っている状況です。一方、個別株はロスカットの売りも見られますので、個別のフローをみるとまだまちまちという形でしょうか。投資家からは依然として米株先物が下落している状況は買いづらいとの声もありますが、これまで買い遅れた投資家も多いため指数系ETFでの押し目を拾いに来る向きが多くなっています」(国内証券)   11:24 「米株の急落を受けて、きょうは久々に問い合わせが多かったですね。きのうはスクエアとかの下げがきつく、グロースを拾う局面ではないとみられる一方、フィラデルフィア半導体指数が4%超下げた割にマイクロン・テクノロジーやアプライド・マテリアルズはそんなに下げませんでした。きのうは金利がキッカケになったとはいえ、大きく下げたのは今年大きく上げた銘柄群でしたから。アドバンスト・マイクロ・デバイスは8%超下げましたけど、まだ年初来で2.4倍も上げた状態ですよ。米長期金利が4%に達するような状況ならイールドスプレッド対比で銘柄を選別しないといけませんが、2月の恐怖指数のVIXショックの経緯を踏まえると20を超えてから1週間程度は不安定な展開が続くとみられますので、押し目買いに備える局面とみています。ビザやマイクロソフトなどこれまで右肩上がりだった銘柄には投資チャンス到来とみてます。米決算シーズン前に厳しい下げとなりましたが、決算を精査して銘柄を選別する機会と前向きにみたいです」(国内証券) ※日経平均の下げ幅は一時、1000円を超えた場面も   11:50  日経平均先物、下げ幅1000円超す 12:31  日経平均、下げ幅1000円超す   12:37 「日経平均が崩れたのは米金利の上昇に端を発する米株の大量売り。伝統的なリスク回避の円高となっている。日経平均はこのまま3月安値からのトレンドラインを割り込めば一段と下値を試す可能性があるだろう」(スコシアバンクのガオ・チー氏)   12:40 「メリルのTOPIX先物の売りは止まったようですね。ブローカー動向では基本は売り越し一色。欧州系投資家から大型株の売りが目立つブローカーもあったようです。国内機関投資家の買いが入り、ブローカー単位では買い越しというところもあるようだが。しかしこうなるとしばらくは先物で上下に振れる落ち着かない展開になりそうです」(投資顧問)   12:51 「うちも売り一色に見えますよ、さすがに。損切ってるお客さんもいる印象です。ただ、地銀といった国内勢はそれとなく押し目買い入れてます。全体的にパニックに陥っている感じはありませんよ」(外資系証券トレーダー)   13:05 「日経平均が1000円も下げましたが、うちの個人投資家さんへの影響は軽微ですよ。そもそも直近までの上げ相場に乗れていませんでしたから。減少してきた信用買い残も足元でやっと増加に転じた程度ですから、ポジションは膨らんでいませんでした。ここからが問題です。一時的な調整であれば押し目のタイミングととらえたい。安川電(6506)が市場の期待に届かなかった決算を発表して急落しましたが、個人的には決してネガティブには見ていません。利益そのものはしっかり出ている。今日の下落で調整が済んだのかどうか。そろそろ安川電へのエントリーを真剣に考えるタイミングですね」(中小証券幹部)   13:10 「今回の株価下落は、予想以上に大きくなった。9月の米国を巡る貿易摩擦で売られると思っていたが、思いのほか売られなかった分、調整が大きくなった印象だ。一部には2月のVIXショック再来という論調もあるが、当時と今は違う。米景気の状況は当時よりもよく、株価に割高感はない。また、株価急落前のボラティリティは当時ほど低くなっていなかったことから、相場下落のマグネチュードとしては遥かに小さいだろう。ここまで下がると、不安定な展開が続く可能性はあるが、ファンダメンタルズに変化がない以上、買いのタイミングを探る方針で良いだろう」(アロケーター)   13:32 「株に弱気な投資家でさえ、動きの大きさにショックを受けている。株式市場は壊れ、投資家は全面的に撤退した。米国株のくしゃみは、単に世界に広がるだけでなく、レバレッジの清算による株の売りを加速させるだろう。多くの負のフローがぶつかる中で、楽観的な見方をするのは不可能だ」(オアンダのアジア太平洋地域トレーディング責任者、ステファン・イネス氏=在シンガポール)   13:48 「きょうはひとつのショックという形で日経平均も大きく水準を切り下げていますが、落ち着けば買い戻しが入るとは見込んでいます。ただし、ここまでボラが上がってしまうと日経平均の10月2日の高値(2万4270円)超えは難しくなったという印象があります。流石に日経平均で1000円超の下げは多くの投資家にとってもショックが大きいのでは。心なしか社内の雰囲気も暗いです。いずれにせよ米株が主導する形で上昇してきた相場なので、今後の米株の動向次第で日本株も上にも下にも振れやすいとみています」(投資顧問)   14:00 「過去の景気の最終局面でも、実体経済の堅調さが持続する中では過度な悲観は必要ないといった声は聞かれていた。ポイントはクレジット・リスクまで波及するかどうかだ」 「2006年、2007年のときもそうだったが、リスクが顕在化して深刻な事態へと突入するまでに二度、三度の振幅があるものだ。ただ、あとになって振り返ってみれば、あれがきっかけだたっという現象に思い当たる。今回がそうだとは思っていないものの、今後も同様の動きが繰り返されるなかで、最終局面に陥る可能性を否定することは出来ない。クレジット・バブルがはじけるリスクがないか慎重に見極めていきたい」 「9月に本邦機関投資家が大量に米国債を購入したようだが、その多くは先物でヘッジをしたり、損失確定の売りを余儀なくされたと聞いている。もし、このまま金融市場の混乱が続くことなれば、何もしないで持ち続けた投資家だけが報われるということになるのかもしれない。皮肉なものだ」(大手機関投資家の運用担当者)   14:05 「金利上昇に油断してましたね。9日の米国市場の時間外取引で米10年債利回りが一時3.26%に達してから遅れて株に調整が入りましたから、米株市場の参加者も楽観的過ぎたと思います。住宅、自動車、自社株買いなどで金利上昇のミクロ面の影響が出てくると思います。実際、ハイテク株もさることながら、足元ではゼネラル・モーターズなど自動車株の下げが長引いています。貿易紛争の影響はマクロ的に小さいと楽観視されていますが、関税によるミクロ面の影響も決算シーズンで出てくるでしょう。きのうは中国リスクでモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンが急落したことが象徴的でした。株価水準が大きく下がってしまった以上、1週間くらいは調整やむなしでしょうか」(エコノミスト)   14:55 「先物が完全にディスカウントモードなので、ちょっと相場付きが変わりましたね。裁定買い残は急減しそう」(市場関係者)   ※QUICKデリバティブズコメント、エクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物・現物株を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。

「CEO人事より重要」な退任劇で株価つるべ落とし 米スクエア10%安+時間外でも10%安

10日の米市場でキャッシュレス関連のスクエアが急落した。前日比10%安の77.45ドルで引けた。取引時間中はハイテク株安の流れが波及したが、時間外取引に移行しても株安は止まらない。通常取引の終値に比べ10%近く安い69.97ドル前後で推移している。取引終了後にサラ・フライヤー最高財務責任者(CFO)の退任が伝わったことが材料視された。 サラ・フライヤー氏 米証券サントラスト・ロビンソン・ハンフリーのアナリストは同日付のレポートで「サラは普通のCFOとは違う。彼女のリーダーシップこそがスクエアの出現に大きく貢献し、最高経営責任者(CEO)のジャック・ドーシーの人事よりも重要だ」と指摘した。重要視する理由としてIR活動を評価している。「収支・マージンのバランスが絶妙であり、投資家への働きかけもうまかった。彼女こそ真のペイメント・ディスラプターだ」という。CFOの人事で株価が急落した背景がこのあたりにありそうだ。(岩切清司) ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

マイケル、スティーブン……米株急落、VIX急上昇 そしてドナルド

ハリケーン「マイケル」が上陸している米国では金融市場も大型ハリケーン並のショックに襲われた。10日の米国市場で恐怖指数のVIXが43.94%高の22.96で終え、投資家心理の不安感を示すとされる20の大台を4月11日以来、6カ月ぶりに上回った。 10年債利回りが3.23%近辺に上昇して金利上昇基調が続く中で株安・リスク・オフのドル安の展開となった。ハリケーン被害の懸念に加え、米百貨店大手のシアーズの破産に向けた準備、(スティーブン・)ムニューシン米財務長官が中国の為替操作の可能性を徹底的に調査する方針を示した点など複合的な要因が重なったとみられる。 S&P500指数は3.28%安で5日続落した。S&P500が5日続落するのは2016年の米大統領選挙直前に9日続落(10月25~11月4日)して以来、1年11カ月ぶりの事となる。この日のNYSE Arcaの売買高ランキングではVIX先物のロング戦略と連動するiPath S&P500VIX短期ETNが2位となり、商いを伴い16.55%高で急伸した。 金利上昇をきっかけに、アマゾン・ドットコムが6.15%安、フェイスブックが4.12%安となるなどFANG銘柄も総崩れとなり、ナスダック指数の下落率は4.08%安で主要指数をアンダーパフォームした。ナスダック版恐怖指数のVXNは27.33で終え、終値ベースで4月3日以来の高水準に達した。 ダウ工業株30種平均が前日比で831ドル安と急落したことについて、(ドナルド・)トランプ米大統領は「FED(米連邦準備理事会)が狂ってしまった。彼らは間違いを犯したと思う。彼らは引き締め過ぎだ」との見解を示した。ペンシルバニアに到着した際の発言を米経済専門チャンネルのCNBCなどが伝えた。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

【朝イチ便利帳】11日 G20、ファストリやセブン&アイが決算発表

11日は9月の企業物価指数、オフィス空室率、8月の特定サービス産業動態統計速報などが発表される予定のほか、30年物国債の入札が行われる。またファーストリテイリング(9983)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、ローソン(2651)など約50社が決算発表を予定している。IPO関連ではディ・アイ・システム(4421)の公募・売り出し(公開)価格が決定する。 海外では9月の米消費者物価指数などが発表されるほか、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催される。   【11日の予定】 国内 時刻 予定 8:50 9月の貸出預金動向(日銀)   9月の企業物価指数(日銀) 10:30 30年物国債の入札(財務省)   桜井日銀審議委員が秋田県金融経済懇談会であいさつ(秋田市) 11:00 9月のオフィス空室率 13:30 8月の特定サービス産業動態統計速報(経産省) その他 8月期決算=ファストリ   3〜8月期決算=ローソン、セブン&アイ、ユニファミマ 海外 時刻 予定 0:00 米エネルギー省の石油在庫統計(週間、12日) 21:30 9月の米消費者物価指数(CPI)   米新規失業保険申請件数(週間) その他 20カ国地域(G20)財務相中央銀行総裁会議(インドネシアバリ) 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 7532 ドンキHD、ユニファミマ傘下のユニー買収へ 各紙 +9.40% 10/10 8028 +5.04% 10/10 7581 サイゼリヤ、前期4期ぶり最終減益 人件費原材料高で 日経 +3.14% 10/10 2579 コカBJH、今期一転最終減益 豪雨で工場や在庫特損 日経 +1.99% 10/10 6432 竹内製作所、今期一転最終増益に 欧州販売が好調 日経 +1.79% 10/10 2670 ABCマート、3〜8月期最高益 日経 +1.45% 10/10 8267 イオン、スーパー6地域別に統合 「分権」から「集権」へ 各紙 +0.85% 10/10 8267 イオン3〜8月期純利益2.5倍 値下げ改装がけん引 日経 +0.85% 10/10 6506 安川電、今期純利益470億円に下振れ 半導体の設備投資減 日経 +0.78% 10/10 9086 日立物流、エーアイテイーに出資 中国起点にアジア開拓 日経 +0.66% 10/10 9381 +15.11% 10/10 9433 KDDI、キッザニアの運営会社を買収 各紙 +0.63% 10/10 2726 パルHD、3〜8月期12%の最終増益 日経 -0.07% 10/10 4530 久光薬、3〜8月期純利益2%減 日経 -0.63% 10/10 3606 レナウン、3〜8月期最終赤字幅拡大 日経 -0.80% 10/10 3543 コメダ、3〜8月期の純利益6%増 日経 -2.19% 10/10 3807 テックビューロ、仮想通貨交換事業をフィスコに譲渡 日経 -2.95% 10/10 3222 USMHとライフコーポの食品スーパー2社、3〜8月期最終増益 日経 -5.61% 10/10 8194 +0.31% 10/10

米企業、減税で好決算ラッシュの期待 株価さらに10%高の予測も

2018年7~9月期(3Q)の米企業決算発表シーズンが12日のJPモルガン・チェースやシティ・グループ、ウェルズ・ファーゴなどを皮切りに本格化する。 ファクトセットの8日付のリポートによれば3Qの期間中にS&P500種株価指数は7.2%上昇したが、アナリストらはS&P500が今後1年間で10.5%上昇すると予測しているという。4日時点のS&P500指数のボトムアップの目標価格は3205.51で同日のS&P500指数の終値(2901.61)を10.5%上回る水準となっていた。 今回の決算では、相場のボラティリティの低下などを受けて金融セクターの業績が厳しいとみられる一方、原油などの資源価格の回復を背景にエネルギー関連は好調となりそう。前出のファクトセットのリポートでは目標株価が高いセクターは素材(+16.2%)、コミュニケーションサービス(+14.6%)などの順となっている。 QUICK FactSet WorkstationでS&P500の予想株価収益率(PER、2期先)を見ると現在は16.24倍で、S&P500指数が史上最高値圏にある割に年初の18倍台から大きく低下している。 トランプ政権の減税策などが寄与した状況で、既にアナリストの目標株価が高いことからも決算シーズンでの好業績ラッシュへの期待値の高さがうかがえる。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

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