沈む金利 イタリア国債「魅惑」の1%割れ、米に超長期債の「誘惑」

QUICKデリバティブズコメント=池谷信久、片平正二 金利低下が止まらない。8日の欧州債市場でイタリアの10年債利回りが一時、節目の1%を割り込み、過去最低を更新した。リセッション入りが懸念されるドイツの10年債利回りも一時過去最低を更新している。ユーロ圏については、ベンチマークのドイツ国債との比較で相対的に信用力が高くないイタリア国債が注目されている。 景気低迷期では通常、クレジットスプレッドが拡大するが、イタリアとドイツの金利差は縮小傾向にある。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和再開への期待感に加え、独債利回りがマイナスに沈む中で、金利が高いイタリア国債が買われる需給要因が影響しているとみられる。イタリアの解散・総選挙が回避されるかもしれないとの期待も背景にあるようだ。 一報、ブルームバーグは米東部時間28日夕に、ムニューシン財務長官の発言として「超長期債の発行をとても真剣に検討している」と報道した。この日の米債市場で30年債利回りは1.907%まで下げ、史上最低水準を更新していた。超長期債の金利低下基調が強まる中、ムニューシン氏は「もし条件が正しければ、長期借入金を活用し、それを実行すると予想している」と述べつつ、関係者らが会合を開いて可能性を検討したことも明らかにしたという。 ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

大統領はおもてなし、議長はおもねりなし? トランプ・パウエル夕食会談の後味

トランプ大統領と米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が4日夜にホワイトハウスで非公式の夕食会に臨んだ。リチャード・クラリダFRB副議長、スティーブン・ムニューシン財務長官も同席したという。 イラスト:たださやか トランプ氏が招待したといい、経済情勢について話し合いが行われたという。FRBの発表資料によれば、パウエル議長は1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での発言に沿って話したといい、最後に「私とFOMCの同僚は、雇用の最大化と物価安定を支援するために金融政策を運営し、慎重かつ客観的に、政治的な判断に基づかずにこれらの決定を下す」と述べたという。 トランプ大統領がFRBの利上げ路線を批判する中、パウエル氏は独立性を強調したとみられる。ただ1月FOMCでは利上げの一時停止に加え、バランスシートの縮小ペースを見直す方針が正式に文書で示されたばかり。政治情報サイトのポリティコによれば、今回の会合は1日に予定が決まったといい、4日は1時間半ほど話し合いがもたれたという。 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙電子版によれば、トランプ政権の関係者は「これまで大統領執務室で行われたどの会合よりも、平等で誠意あるものだった」と良い雰囲気の会合だった旨を指摘。ちなみに、2月4日は66歳となるパウエル議長の誕生日でもあり、トランプ氏が慰労をするには良いタイミングだった。ステーキも振る舞われたという。 大統領とFRB議長が夕食を共にするのは珍しく、トランプ氏によるFRB議長批判が一服するのか今後のツイッターが注目されそうだ。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

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