【朝イチ便利帳】12日 ECB政策、米CPI、東京ゲームショウ(~15日)

 12日は内閣府が7月の機械受注を発表し、日銀が8月の企業物価指数を公表する。ゲーム見本市「東京ゲームショウ」が幕張メッセで開幕する。海外ではマレーシア中央銀行や欧州中央銀行(ECB)、トルコ中央銀行が金融政策を決める。   【12日の予定】 国内 時刻 予定 8:50 8月の企業物価指数(日銀)   7月の機械受注統計(内閣府)   対外対内証券売買契約(週間、財務省) 11:00 8月のオフィス空室率(三鬼商事) 13:30 7月の第3次産業活動指数(経産省) 15:00 8月の投信概況 その他 ゲーム見本市「東京ゲームショウ」が開幕(幕張メッセ、15日まで)   福証Qボード上場=ピービーシステムズ 海外 時刻 予定 3:00 8月の米財政収支(13日) 18:00 7月のユーロ圏鉱工業生産 20:00 トルコ中銀が政策金利を発表 20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表 21:30 ドラギECB総裁の定例記者会見   米新規失業保険申請件数(週間)   8月の米消費者物価指数(CPI) その他 韓国市場が休場   マレーシア中銀が政策金利を発表 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 9501 東電HD、送電投資の抑制響く 千葉停電 復旧あす以降 各紙 +4.89% 9/11 8306 格付け見直し 邦銀に波紋 ムーディーズ、三菱UFJの評価下げも 超低金利のリスク警戒 日経 +4.43% 9/11 4689 ヤフー、ZOZOを買収へ 前沢社長は経営から退く 日経電子版 +3.11% 9/11 3092 +2.55% 9/11 9308 乾汽船、投資会社から臨時総会請求 報酬など巡り 日経 +2.62% 9/11 6954 機械の稼働従業員の作業データ、クラウドで安全に管理 ファナックや富士通、納入先の効率化支援 日経 +1.90% 9/11 6702 -1.23% 9/11 7912 大日印、自社株買い 600億円上限 日経 +1.43% 9/11 9020 JR東日本、高架下に学生向け賃貸 日経 +1.26% 9/11 8028 米アマゾン、店駅にロッカー ファミマ小田急と 宅配の再配達削減 日経 +0.94% 9/11 9007 +1.99% 9/11 9681 東京ドーム 2〜7月期純利益12%増   +0.92% 9/11 2678 アスクル、ネット通販黒字化へ 22年5月期メド 日経 +0.54% 9/11 7150 島根銀再生「1年かけない」 SBIの北尾CEOに聞く 不動産子会社設立も 日経 +0.41% 9/11 6741 信号、無線式システム受注 日経 +0.41% 9/11 9434 ソフトバンクの端末代半額免除、批判相次ぐ 総務省有識者会議 日経 +0.26% 9/11 6841 横河電、医薬食品向け機器事業を黒字化 来期計画 日経 -0.96% 9/11

ついに30年もマイナス ドイツ国債すべての年限で金利「水没」

  QUICKコメントチーム=丹下智博 米中貿易戦争が激化するとの警戒から、世界的にマネーの質への逃避が加速している。2日の欧州債券市場ではドイツの30年物国債利回りが一時マイナス0.006%に低下(債券価格は上昇)した。独国債の利回りがすべての年限でマイナスとなるのは初めて。 世界景気の減速懸念が、株式などのリスク性資産から債券など安全資産への資金シフトを促しており、2日の独株式指数(DAX)は3.1%安と今年最大の下げを記録した。 同2日に発表された7月のユーロ圏生産者物価指数(PPI)は前月比▲0.60%と市場予想(▲0.25%)を下回り、6月(▲0.10%)から下げ幅を拡大した。前年比でも0.70%と市場予想(0.95%)を下回り、6月(1.6%)から鈍化した。製造業の減速基調と低迷するインフレ率が、引き続き欧州中央銀行(ECB)の緩和バイアスを勢いづけることになりそうだ。 ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

けん引役ドイツも危険水域 ECB利下げ秒読み、量的緩和再開も

QUICKコメントチーム=丹下智博 25日に発表された7月の独Ifo企業景況感指数は95.7と6月の97.5(改定値)から1.8ポイント低下した(棒グラフ緑)。市場予想(97.1)を下回り、2018年9月以降の低下基調から一向に回復の兆しが見られない。 独製造業部門のマインド悪化はより深刻だ(折れ線グラフ黒)。これまで下支えとなっていたサービス部門も低下幅を拡大しており(折れ線グラフ黄)、ドイツ経済の失速は避けがたいようだ。 © European Central Bank 2019  7月末の米国の利下げ観測がドラギ総裁の背中を押す 独連銀は23日に発表した7月の月次報告書でもドイツの第2四半期のGDPがマイナス成長になる可能性があると従前よりの悲観的な見通しを繰り返した。このためマーケットの一部では「25日の理事会で利下げも」との観測が強まり、独10年債利回りは一時過去最低水準を更新していた。 結局、ECB理事会では政策金利据え置きを決定。同時にフォワードガイダンスを修正し9月の追加利下げを示唆するとともに、量的緩和政策の再開を検討していく方針を決めた。ただ、ドラギ総裁は会見で今回は利下げを議論しなかったことを明らかにした。前のめりになっていた市場には失望感が生じた面もある。 ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

【朝イチ便利帳】25日 日産自やアマゾン決算 ECB理事会、トルコ中銀会合

25日は日立建機(6305)や日産自(7201)が2019年4~6月期決算を発表する。米国ではアマゾンなど主要企業の決算発表が相次ぐ。欧州中央銀行(ECB)の理事会があり、ドラギ総裁が会見する。トルコ中央銀行が発表する政策金利も注目だ。   【25日の予定】 国内 時刻 予定 8:50 6月の企業向けサービス価格指数(日銀)   対外及び対内証券等売買契約(財務省) 10:30 2年物利付国債の入札(財務省) 14:00 6月の外食売上高(日本フードサービス協会) その他 4〜6月期決算=日清粉G、日立建機、富士電機、オムロン、富士通、日産自、カブコム   1〜6月期決算=中外薬 海外 時刻 予定 20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表 21:30 ドラギECB総裁の定例記者会見   米新規失業保険申請件数(週間)   6月の米耐久財受注額 その他 7月の独Ifo企業景況感指数   トルコ中銀が政策金利を発表   4〜6月期決算=アルファベット、アマゾンドットコム 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 6857 アドテスト4〜6月13%減益 メモリー向け低迷響く 日経 +3.90% 7/24 4063 信越化、今期純利益2%増 ウエハー値上げ浸透 日経 +2.18% 7/24 9984 米司法省、ソフトバンクグループ傘下のスプリントとTモバイルの合併承認へ 各紙 +1.00% 7/24 7201 日産自、4〜6月営業益9割減 人員削減積み増しへ 日経 +0.95% 7/24 2432 ディーエヌエ南場会長、100億円ファンドの出資先の半分を独立社員の企業に 日経 +0.95% 7/24 6594 日電産、3四半期連続減益 中国減速、晴れぬ業績 日経 +0.81% 7/24 7912 大日印、イベント事業に参入 アニメなど知財活用 日経 +0.76% 7/24 7751 キヤノン今期37%減益 10年ぶり低水準に 医療機器シフト道半ば 日経 +0.74% 7/24 2651 ローソン、食品ロス削減 実証実験、15万人が利用 日経 +0.37% 7/24 2705 大戸屋HD、米東部に積極出店 日経 +0.31% 7/24 3407 旭化成、吸音効果2倍の不織布 自動車向け、騒音規制拡大で需要 日経 +0.30% 7/24 2158 フロンテオ、新薬開発の情報、AIで効率収集 日経 +0.26% 7/24 9434 ソフトバンク自社株買い上限740億円 日経 +0.03% 7/24 2914 JT、「わかば」「エコー」など3銘柄終了へ 日経 +0.02% 7/24 8036 日立ハイテク、半導体装置の新工場 300億円欠け茨城に 日経 0.00% 7/24 4689 ヤフーがアスクル社外取再任反対 独立取締役不在に 各紙 0.00% 7/24 2678 -2.10% 7/24 3938 LINE、1〜6月期最終赤字266億円 スマホ決済投資膨らむ 日経 0.00% 7/24 7211 三菱自、4〜6月純利益67%減 北米販売が減速 日経 -0.19% 7/24 7181 かんぽ生命不正、外部から究明 調査委を設置 各紙 -0.27% 7/24 8604 野村など、ブロックチェーンで社債 来夏にも実用化 日経 -0.96% 7/24 4751 サイバー、19年9月期営業益4%減に上方修正 コスト構造見直し 日経 -1.12% 7/24 8771 イーギャランティ4〜6月経常1割増益 売掛債権の保証増加 日経 -1.31% 7/24 9501 東電HD(9501)、福島第2廃炉を表明 費用2800億円、上振れも 各紙 -1.36% 7/24 1803 清水建が洋上風力建設船 500億円投資 世界最大級、着工へ 各紙 -1.45% 7/24 9613 NTTデータ、潜在融資先をAIで予 日経 -1.48% 7/24 3950 ザパック、インドネシアに紙袋工場 脱プラ需要期待 日経 -2.34% 7/24 3825 リミックス仮想通貨流出、特損36億円、7〜9月期に計上 日経 -4.19% 7/24

ECB理事会、追加緩和の地ならしへ 先行き指針修正の公算大

NQNロンドン=椎名遥香、イラスト=たださやか 7月下旬は世界の市場関係者の注目が日米欧の中央銀行に集まる。先陣を切る格好の欧州中央銀行(ECB)の定例理事会は25日だ。 ドラギ総裁が6月の講演で具体的な追加緩和策に言及し、市場では「利下げは時間の問題」との雰囲気が広がっている。金利引き下げが25日にすぐ決まるとの予想は今のところ少ないものの、政策のフォワードガイダンス(先行き指針)では追加緩和の道筋をはっきり示すとの見方が多い。 ドラギ総裁はポルトガルのシントラで開かれたECBの年次フォーラムの講演で、経済・物価を巡る情勢が改善しなければ追加緩和が必要になると発言。マイナス金利の深掘りや量的緩和の再開など具体策を挙げた。他のECB高官からも追加緩和に前向きな発言が相次いだ。ユーロ域内のインフレ期待の低迷だけでなく、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測など外部要因を背景にECBが今後、積極的な緩和策を打ち出す可能性は高まっている。 フォワードガイダンスでは現在、政策金利を少なくとも2020年前半まで「現状の水準」で据え置くとしている。市場では、その文言に「(現状の水準)またはそれ以下」などといった表現を加え、利下げの地ならしをするとの観測が支配的になってきた。量的緩和の再開の可能性に触れることも考えられる。地ならしをしたうえで「(四半期ごとの)経済予測を公表する9月に利下げを決める公算が大きい」(ゴールドマン・サックスのスベン・ヤリ・ステーン氏)というのが市場参加者の多数意見だ。 量的緩和の再開は利下げの後になりそうだ。ドラギ総裁はシントラで「まだかなり(証券)買い入れの余地がある」と述べたが、十分な購入余地を確保するには、銘柄や発行体ごとの買い入れ制限(国債の場合は発行額の33%まで)を緩めなければならない。流動性が高く買いやすい国債など、銘柄によっては既に現行基準の上限近くまで保有しているからだ。制限緩和でも欧州条約に違反しないかどうか、法的根拠を詰める時間を要するため、再開に踏み切るにはしばらくかかるだろう。 地ならしもそこそこに7月に利下げを決める可能性はゼロではないとして、市場ではユーロの売りやドイツ国債の買いに傾く投資家もいる。決定が9月に持ち越されればユーロ高・ドル安などでの反応がみられるかもしれない。ただ、フォワードガイダンスや総裁会見を通じて将来の緩和が意識される限り、ユーロ高や欧州国債の利回り上昇が持続する展開にはなりそうにない ※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。

欧州、沈む金利 ベルギーもマイナス、ドイツは中銀預金金利を下回る

4日の欧州債券市場では欧州連合(EU)加盟国の多くの国債利回りが過去最低水準で推移した。ドイツの10年物国債利回りが中銀預金金利のマイナス0.40%を初めて下回った。ドイツ、フランスなどに続いて、ベルギーの10年債利回りもマイナス圏に「水没」した。 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーを務めるフィンランド中銀のレーン総裁が4日、独紙とのインタビューでユーロ圏の景気減速について「一時的な落ち込みではない」との見解を示し、追加の金融緩和の必要性を示唆した。ECB次期総裁に国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が指名されたことも、追加緩和の観測を後押ししている。 ■各国の10年債利回り モルガン・スタンレーは4日付のリポートで「ECBの金融緩和が再開されるだろう」と指摘した。具体的には①量的緩和(QE)を再開させるため、ソブリン債、社債、その他のクレジット物を購入する余地を設け、さらに緩和策は銀行与信にまで拡大する可能性がある②金利はさらにマイナス幅が拡大し、7月か9月に預金金利を10bp引き下げ、マイナス0.50%にすると予想する。市場が年内の利下げを織り込むなか、フォワードガイダンスを変更する可能性もある③これらの利下げなどは一緒に発表される可能性が高い。マイナス金利やバランスシートの拡大などの非伝統的な政策は、経済成長とインフレの影響が限定的ななかでここしばらく続くとみられる――と指摘していた。 独10年債利回りがECBの中銀預金金利を割り込んでも、独2年債利回りはマイナス0.767%、独3年債利回りはマイナス0.783%となっており、利回り曲線(イールドカーブ)はしっかりと立っている。「時間の経過に伴って利回りが低下する『ロールダウン効果』が大きく、この水準でも十分に投資妙味がある」(ファンドマネージャー)という。(丹下智博、片平正二) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

日銀の国債買い入れオペ「転機」 増額と減額の合わせ技に市場は……

日銀が3日に市場に通知した国債の買い入れオペ(公開市場操作)が関係者に動揺を与えている。残存期間が短めの国債については買い入れ額を前回から増やした半面、中期においては減額した。「日銀オペの転機かもしれない」「日銀の困難さが印象付けられた」ーー。これまでと違うオペレーションに対する市場の反応を拾った。 ■日銀の買い入れオペ 「1年超3年以下」:3,500億円→3,800億円 「3年超5年以下」:4,000億円→3,800億円 「10年超25年以下」:2,000億円→1,800億円 「25年超」     : 400億円→400億円 相対的にみると日銀はタカ派? 「オペの金額を3本とも変更するとは思わなかった。特に1~3年を増額したのは、日銀オペにおいては大きな変化だろう。これまでは減額を続け、カーブのスティープ化を促してきた。今回、1部増額したのは、マネタリーベースの増加に支障が出ないよう配慮したためだろう。今後、単純に減らすことができなくなった可能性がある。日銀オペの転機になった可能性がある」(ストラテジスト) 「全体的に減らせる額が限られてきたという印象ですね。ネットではわずか100億円の減額に過ぎませんから」(ストラテジスト) 「残存10年超25年以下を200億円減額しましたが、6月に月4回から3回に減らすときに1回あたりの購入額を200億円増やした分をもとに戻しただけですね。1回当たりのマーケットインパクトを意識したんだと思います。市場機能の回復という観点では好ましいことではないというのがベースにあったんだと思います」(ストラテジスト) 「短い年限を増減したことは単に需給のタイト化に対応したものでしょう。5年ゾーンをもっと減らしたかったかもしれませんが、ここを減額すると10年金利に効いてしまいますから。ターゲット金利である10年には影響を与えたくないということでしょう。同じ理屈で、超長期債についても需給面では対応するもののフラットニングのけん制といった明確な意思が示されるようなことはないと思いますよ」(ストラテジスト) 「短中期の増減額については6月28日のオペ予定が公表された時点の予想通り。すでにマーケットは織り込んだ動きとしていた。超長期債については25年超も減額があると思っていたので、据え置かれたことはサプライズだ。といっても、ベースが400億円しかないので100億円減額されても影響は限定的とみていた。いずれにしても今日の減額は相場が大きく動く材料ではない」(マーケットアナリスト) 「日銀国債買い入れの増減額は数字としては、レンジの中央値からそれぞれ50億円上振れ、下振れと微々たるもので予想通りといえる。ただ、YCCとマネタリーベースの拡大というなかで日銀の困難さが印象付けられたのではないだろうか。為替市場はやや円高方向に振れている。わずか100億円の減額なのだが日銀のタカ派姿勢が材料にされたようだ。米国ではハト派理事が決まりそうだし、ECB総裁(候補)のラガルド氏もハト派と目される。このタイミングだと日銀の緩和姿勢が最も弱いとマーケットは受け取ったのだろう」(ストラテジスト) 「中央値が250億円しか動いていなかったので、300億円増、250億円減というのは予想通りなんではないでしょうか。マーケットも冷静で、5年債が買われているので一部では5年の減額が少なかったという印象があるのかもしれません。ショートカバーしたかった方々は残念でした」(ストラテジスト) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

世界の中銀ハトだらけ 強まる緩和期待、御指名ラガルド氏どう出る

世界の金融市場で中央銀行による緩和期待が一段と広がっている。 2日に豪州準備銀行(RBA)が開いた定例理事会で、政策金利を0.25%引き下げて年1.00%にすると決めた。2年11カ月ぶりに利下げした6月に続き、2会合連続で政策金利を過去最低水準に引き下げたことになる。一部では0.5%までの追加利下げがあるのではないかとの指摘もある。市場からは「みんなRBAのようにハト派になっていくのかな」(国内証券)と、FRBや欧州中央銀行(ECB)も金融緩和路線を強めるのではないかと期待する見方が出ていた。 マジックの後は?(Thierry Monasse/Getty Images) 欧州連合(EU)は2日、ブリュッセルで開いた臨時首脳会議で欧州中央銀行(ECB)総裁にフランスのクリスティーヌ・ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事、EUトップの欧州委員長にドイツのウルズラ・フォンデアライエン国防相を指名した。これまで、ECBのマリオ・ドラギ総裁の後任にはタカ派のイェンス・バイトマン独連銀総裁が候補として取り沙汰されていたが、EUの政治力学によってトリシェ総裁以来となるフランス出身のECB総裁が誕生する可能性が出てきた。女性初のECB総裁誕生となる可能性もある。 エバコアISIは2日付のリポートで「ラガルド氏が総裁になれば、ユーロ圏の成長を促す上でより積極的な役割を果たすよう促す一方、金融政策は幅広くハト派に傾くだろう」と指摘した。その上で、9月のECB理事会は「ドラギ総裁による最後のハト派プレーとなりそうだ。10~15bpの利下げ、毎月300億ユーロの新規量的緩和(QE)プログラムの両方が行われる可能性があり、金融政策のフォワードガイダンスは過去のものと異なる措置が取られる可能性がある」と指摘した。ドラギ総裁が6月に追加緩和を示唆したのはECB総裁の後任人事を踏まえ、ハト派路線を継続させたい狙いがあったとされる。 一方、JPモルガンは2日付のリポートで「金融政策に関するラガルド氏の見解は余り知られていないが、我々は彼女は非常に安全な選択だと思っている」と指摘。正式な経済学の経歴を持たず、中央銀行勤務の経験もないわけだが、「フランスの財務大臣を務め、IMFでユーロ圏の危機、ギリシャ救済の対応にも深く関わってきた」と実績を評価。ドラギ総裁ほどハト派的かは不明としながら、IMFがECBの量的緩和(QE)や目標を絞った長期資金供給オペ(TLTRO)、マイナス金利などの政策を支持してきたことを踏まえれば、「考えが近いと思うのは安全で、方向に大きな変化はないだろう」ともみていた。米連邦準備理事会(FRB)だけでなくECBも緩和路線を強めるようだと、日銀としても何らかの緩和策を検討して円安・日本株高を促す施策に迫られるかもしれない。(片平正二) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

日独、マイナス長期金利つばぜり合い ドラギ総裁「利上げ先送りも」

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は27日の講演で、物価が上がらない状況が続くなら、利上げ時期を再び先送りする考えを示した。これにより独10年債利回りが低下し、マイナス0.82%となった。27日の日本の10年債利回りマイナス0.70%を下回り、2016年10月以来、およそ2年半ぶりに日独の長期金利が逆転した。 相対的に魅力が高まったことで日本の長期金利にはさらに低下圧力がかかりそう。28日の東京市場で日本の10年金利はマイナス0.90%をつけた。(池谷信久) ■日独の10年国債利回りのチャート ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

ドラギもヒヨった 年内利上げ断念で金利急低下、独は2年半ぶり低水準

欧州中央銀行(ECB)が利上げの先送りと銀行への新たな資金供給策(TLTRO3)を発表したことで欧州圏の国債利回りが急低下した。独10年債利回りは0.07%と2016年10月以来の低水準、仏10年債も同16年末以来の低水準となった。 ECBはこれまでの「少なくとも2019年夏まで」としていたフォワードガイダンスを「少なくとも今年の末まで」と19年中の利上げを断念、先送りするとした。また、20年6月に償還を迎えるTLTROⅡ(期間4年)を意識して、今年9月から期間2年のTLTROⅢの導入を発表した。これを好感して南欧国債の利回りも大きく低下した。 ■長期金利は急低下した(ドイツ=グラフ赤、フランス=黒) (薄いグリーンはECBのバランスシート) ECB理事会の結果を受け、金利低下により利ざやが縮小するとの見方からドイツ銀行が5%超の下落となった。スペイン銀行大手のサンタンデール銀行が3.51%安となったほか、BNPパリバやクレディ・アグリコルの下落率は3%を超えた。(丹下智博、中山桂一) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

【朝イチ便利帳】7日 1月の景気動向指数、ECB理事会と総裁会見

7日は2月上中旬の貿易統計、1月の景気動向指数速報値などが発表される。30年物国債の入札がある。新規株式公開(IPO)関連ではカオナビ(4435*J)、共栄セキュリティーサービス(7058*J)の公募・売り出し(公開)価格が決定する。 海外では欧州中央銀行(ECB)理事会の結果が発表され、ドラギ総裁が記者会見する予定。   【7日の予定】 国内 時刻 予定 8:50 対外対内証券売買契約(週間、財務省)   2月上中旬の貿易統計(財務省) 10:20 6カ月物国庫短期証券の入札(財務省) 10:30 30年物国債の入札(財務省) 11:00 2月のオフィス空室率(三鬼商事) 14:00 1月の景気動向指数速報値(内閣府) その他 1月期決算=積ハウス 海外 時刻 予定 2:15 ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事が講演(8日) 5:00 1月の米消費者信用残高(8日) 9:30 1月の豪貿易収支   1月の豪小売売上高 21:45 欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表 22:30 ドラギECB総裁が記者会見   米新規失業保険申請件数(週間)   10〜12月期の米労働生産性指数(改定値) その他 2月末の中国外貨準備高   12〜2月期決算=コストコホールセール   インドネシア市場が休場 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 6981 中国ファーウェイ、村田製などに部品供給増要請 対米リスク回避か 日経 +0.68% 3/6 7201 日産自のゴーン元会長保釈 勾留108日、取締役会の出席焦点 各紙 -0.20% 3/6 6869 抗体医薬の効果向上技術 シスメックス、がんリウマチ応用へ 日経 -0.20% 3/6 7203 トヨタ「英生産撤退、選択肢」 23年以降、合意なき離脱なら 各紙 -0.21% 3/6 8411 みずほFG、6800億円損失計上 今期、店舗システム減損 各紙 -0.39% 3/6 8410 セブン銀にマネロン「特需」、不正検知ノウハウで脚光 対策急ぐ地銀、順番待ち状態 日経 -0.60% 3/6 6723 ルネサス、工場2カ月停止 車載半導体、中国需要減で 各紙 -0.86% 3/6 9437 NTTドコモ、法人向け倍増 アプリなど売上高、3年後1200億円 日経 -0.89% 3/6 9062 日通、東南アで攻勢 海外比率拡大へ大型倉庫 日経 -1.24% 3/6 5852 アーレスティ、配当性向20%に上げ 日経 -2.32% 3/6

リスクマネーは何を買ったのか 暗黒のX’masから2ヵ月

クリスマス直前の4営業日で米ダウ工業株30種平均が1883ドル安となった2018年の年末。「ブラック・クリスマス」ともいえるムードに覆われ、市場関係者は翌19年に対する警戒感を強めたが、2ヵ月たってリスクマネーの流れは反転。調整局面入りする前の水準を回復するリスク資産も出てきた。 ■ニッケルと原油の持ち直し顕著 グローバル市場を俯瞰すると、顕著な戻りを示すのがコモディティの一角だ。中でもステンレス鋼やニッケル価格は2018年末をボトムに持ち直している。「中国政府が景気減速を嫌気して減税や公共投資などの経済対策を実施しており、期待先行の上昇」(コモディティアナリスト)との見方がある。 とはいえ、ひとつの需給指標であるロンドン金属取引所(LME)の在庫は大きく減少している。LMEのニッケル在庫は1月15日に19万7952トンと、13年7月以来およそ5年半ぶりの低水準となった。18年初に比べても約45%減少し、需給の引き締まりが意識された。 ブラジルで1月下旬にヴァーレの鉱山ダムが決壊する事故が発生し、深刻な環境汚染も発生した。同社はブラジルでニッケル鉱山を保有しているが、環境基準を満たさなければ鉱山稼働もできないとの懸念がニッケル価格の上昇に弾みをつけた面もある。 ■需給の引き締まり意識 WTI原油もまた18年12月24日を直近底値に反転基調にある。米中貿易協議の進展期待とともに産油国の減産による需給改善期待が価格を押し上げた。18年12月に石油輸出国機構(OPEC)とロシアは19年1月からの協調減産を決定。当初は減産に懐疑的な見方があったものの、年明け以降は減産が遵守されているとの見方が強まった。 19年1月17日にOPECが公表した月報によると、18年12月の生産量は前月比2.3%(日量閑散75万バレル)減の日量3158万バレルだった。減産を先回りして実行しており、需給の引き締まりが意識された。 投機筋は18年末にかけてショート・ポジションを増やしていたが、徐々にポジションを縮小している。米商品先物取引委員会(CFTC)が2月19日に公表した1月29日時点の建玉報告によると、WTI原油の買い越し幅は3週続けて拡大した。1月29日時点で買い越し幅は前週比6052枚多い34万911枚と18年11月27日以来およそ2カ月ぶりの高水準だった。ロング・ポジションは昨年末から横ばいだが、ショートが急速にへ減少している。 ■資源国の株価上昇、日本株の戻りは1割 18年のクリスマス前後を起点に、世界の主要株価指数の推移を見てみると、ブラジルやカナダ、ロシアといった資源大国の上昇が目立つ。株価を押し下げていた米中貿易摩擦による中国景気の鈍化懸念が和らぎ、原油など商品市況の改善とともに株価を押し上げているようだ。ブラジルは新政権による経済改革期待も追い風になっている。 フランスやイタリアなど、欧州株の上昇も目立つ。米国に続いて欧州中央銀行(ECB)による利上げが見込まれていたものの、景気の先行き不安を背景にタカ派姿勢はトーンダウン。低金利政策の継続を見込んだ緩和マネーが株価指数を押し上げている。 一方で上値が重いのがインド。株価はクリスマス前後と比べ1%高にとどまるなど、出遅れが顕著だ。原油輸入国であるだけに原油高が重荷になったほか、カシミール地方での自爆テロの発生など、地政学的なリスクが高まり敬遠されている。 日本株には出遅れ感があるとの声が国内市場には多い。しかし日経平均株価の戻り率は1割に達し、世界株やほかの資産と比べても平均的な水準に位置しており、グローバル市場で出遅れの一角とは言えない。 ■息吹き返したクレジット市場 昨年10月頃からの中国の弱い経済指標を受けて世界景気減速懸念が強まり、脆弱な企業のクレジットリスクが意識されるようになった。米社債市場では投資適格債(IG)がしっかりと推移する一方、ハイイールド債(HY:投機的格付け債券)の価格がじわりと下落し始めた。12月のFOMCでの利上げ決定は、高利回りのハイイールド債の魅力を剥がす要因ではあるが、それ以上にFOMC後の記者会見でパウエル議長がバランスシートの縮小計画について「自動操縦だ」と発言したことが金融市場を揺るがすこととなった。 だが、マーケットが急変した後のパウエル議長は人が変わったようだった。19年1月4日の講演で利上げ停止を示唆し、さらにバランスシートの縮小方針を見直す可能性にも踏み込んだ。半ば豹変とも言えるような”劇的な振れ”は、元日銀マンに言わせれば「中央銀行としては極めて異例なこと」だという。君子豹変によりクレジット市場は息を吹き返し、急降下したハイイールド債の価格は反発に転じた(急騰した利回りは落ち着きを取り戻した)。 今回のクレジットの乱高下が極めて限定的なもので抑制されたことはFRBの対応によるところが大きい。加えて、クレジット市場の火薬庫と警戒されてきたレバレッジド・ローン(信用格付けがBB以下の企業に対する融資)が3カ月程度の短期貸し付けであることが救いとなる。 米景気は3カ月程度で失速してしまうとまでは悲観的でもなく、むしろ足元は堅調に推移している。ただちにデフォルトだと身構える動きは現れ難い。ハイイールド債においても、やや長めの年限のものは長期的なデフォルト・リスクを織り込むことになろうが、短期債については保有継続あるいは買い戻しが中心となる。(丹下智博、松下隆介、中山桂一、岩切清司) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

ユーロ圏の鉱工業生産指数マイナス続く 3月ECB理事会へ思惑広がる

13日に発表された2018年12月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比0.9%低下し、2カ月連続のマイナスとなり、市場予想(0.35%減)以上の減少だった。前年同月比では4.2%の低下と同11月の3.0%減からさらに減少ペースを加速した。ユーロ圏の景気減速懸念を裏付ける数字として、欧州国債金利の低下圧力となった。 18年12月の理事会で欧州中央銀行(ECB)は、18年12月末での量的緩和政策終了を決定する一方、現状の超低金利政策を「少なくとも19年夏までは維持する」との考えを示した。市場の関心は19年秋以降の利上げ開始時期にあったが、足元の弱い経済指標を受けて次回3月理事会におけるフォワードガイダンス強化(利上げ時期の先延ばし)への思惑が生じる余地が拡がった。(丹下智博) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

イタリアに続きドイツも景気後退か 中国や英EU離脱で沈むユーロ圏の景況

6日に発表された2018年12月の独製造業受注は前月比1.6%減と市場予想(0.3%増)に反して大きく落ち込み、2カ月連続のマイナスとなった。前年比でも7.0%減と市場予想(6.7%減)を下回った。主要輸出国先である中国の景気減速からドイツの自動車産業の不振が懸念されるなか、英EU離脱や貿易摩擦などの不透明感が追い打ちをかける。 ドイツの18年第3四半期GDPは15年以来のマイナス成長となっていたが、来週14日に発表される第4四半期GDPの下振れを警戒する声も上がる。2四半期連続のマイナス成長となれば、ドイツ経済はリセッション入りとなる。3月7日に開催されるECB理事会における緩和バイアスの思惑が強まりそうだ。 ■独製造業受注と独GDP、ユーロ圏GDPのチャート(QUICK Factset Workstationより) 一方、昨日入札された30年物のイタリア国債は、80億ユーロの発行予定に対して過去最高となる410億ユーロの需要を集め、予定額が発行された。 イタリアは2四半期連続のマイナス成長となりリセッション入りしたとの観測が高まっていた。マイナス成長を嫌気してイタリア国債とドイツ国債のスプレッドは拡大する局面もあったが、足元ではユーロ圏全体の景気減速懸念を背景に、より高い利回りを求めてイタリア国債にも買いが入っていた。(丹下智博)   ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

カリスマ投資家ダリオ氏、ダボスから警告 「私が最も恐れているのは……」

世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエーツを率いる米著名投資家のレイ・ダリオ氏が22日、「私が長期的に最も恐れているのは、大きな政治的・社会的反目を抱える中、最も価値のある道具である金融政策に限界があるということだ」との見解を示した。スイスのダボス会議で行われたパネルディスカッションの内容を米経済専門チャンネルのCNBCが伝えた。 ■日米欧の中銀のマネタリーベース(日本はグラフ青=兆円、米はグラフ赤=100億ドル、欧はグラフ緑=100億ユーロ) ダリオ氏のコメントは、米中の貿易戦争がビジネスと消費者心理を長く悪化させている状況下、投資家が深刻な世界経済の減速についてますます懸念するようになったのと歩調を合わせるもの。ダリオ氏はトランプ政権発足以降、ポピュリズムが世界的に高まっていることをもともと懸念していたが、「この種の政治問題が経済問題と密接に関連しているのが現在の特長だと思う」とも述べ、実体経済やマーケットの変動リスクとして政治要因を警戒していた。 また、CNBCのスクウォーク・ボックスに出演した際には「2020年にリセッションに陥るリスクがかなり高い」との見解も示していた。(片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

アルゴ勢とっくに「Brexit」 2年前からポンドの優先度引き下げ、備えはむしろ日銀緩和への思惑

英議会は15日(日本時間16日朝)、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)協定案を否決したものの金融・資本市場での反応は今のところ目立たない。2016年の国民投票でブレグジットが決まって以降、長期投資家は英ポンド建ての資産整理を進め、そう簡単には浮足立たなくなっている。コンピューター・プログラム経由の「アルゴリズム」も英国の優先度を下げ、トランプ米大統領の存在感が増した17年初めごろから米国の政治・金融政策などに軸足を移している。 英議会での採決結果が伝わると外国為替市場で英ポンドは急落したが、あまり間を置かずに戻した。対円は1ポンド=138円前後を底に140円近辺まで反発。15日の東京市場17時時点で付けていた139円90銭台とほぼ同じ水準になり、円の対ドル相場は1ドル=108円台でのもみ合いを続けた。「安全資産」のドイツや米国の債券への買いは限られ、米国では主要な株価指数が上昇しハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は1カ月ぶりの高値を付けた。 ポンドは、主要通貨にもかかわらず取引に厚みがなく、何も材料がない平時でも変動率は高い。採決前後に注文が細り、値が振れやすくなっていたことや、15日の英議会採決に否決予想がもともと多かった点を踏まえれば市場参加者は総じて冷静だったと解釈できるだろう。 「日欧の(金融緩和策の)『出口』は完全に遠のいた。そちらのほうが重要だ」。アルゴ周辺からはそんな声も聞こえてくる。15日の日米株高の背景には中国の金融緩和を含めた経済対策への期待があった。世界景気の先行き不透明感は簡単には消えそうになく、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続観測はだいぶ後退し、欧州中央銀行(ECB)の19年中の利上げには黄信号がともった。日銀もひょっとすると何らかの追加緩和を検討するのではないか――。プログラムの一部は日銀に関するニュースに円売りで応じる備えをしているという。 日銀が進める国債の大量買い入れやマイナス金利の弊害などから、日本国内では「追加緩和といっても何をするのか」との疑念が強い。ただ海外では日銀の政策に明るくない投資家がかなりいる。 ある欧州系ヘッジファンドの日本人マネジャーは「日銀が早ければ1月にも追加緩和の検討を始める、との思惑が出ているようだ」と話す。円が対ポンドや対ドルを含めてここにきて上値が重くなっているのには日銀の政策を巡る思惑が一枚かんでいるのかもしれない。 【日経QUICKニュース(NQN ) 編集委員 今 晶】 ※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。

一抜け、二抜け、そして迷路に取り残される日銀 

欧州中央銀行(ECB)が量的緩和政策を年内に終了することを決めた。9月末までは月300億ユーロ(約4兆円)のペースで購入している資産買い入れを、10月以降は月150億ユーロに半減、年末で打ち切る。2017年9月、米連邦準備理事会(FRB)は量的緩和策の完全終了と米国債などの保有量を同年10月以降段階的に減らすことを決定している。FRBに続きEBCも量的緩和という非伝統的金融政策からの出口を明言し、金融正常化へ向う。 主要三極(日米欧)の中央銀行のバランスシート全体の規模としては、これまでFRBの縮小を日銀とECBの拡大が補ってきたことがチャートからみてとれる。しかし、10月以降、そして12月を過ぎると、その役割を担うのは日銀だけということになる。その日銀もじわりと国債買い入れペースを減速させている。ECBの金融政策を過少評価してはならないとシートベルトを締めておく必要がありそうだ。(丹下智博) (チャートはQUICK FactSet Workstationより) ※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。

ECB「半分ハト派」でも新興国売り 低金利継続が呼ぶドル高圧力じわり

14日の米国市場でブラジル株に連動するiシェアーズMSCIブラジル上場投資信託(ETF)が大幅続落し、3.31%安の32.68ドルで終えた。欧州中央銀行(ECB)が定例理事会で量的緩和(QE)を年内に縮小することを決めた一方、会合後の記者会見でマリオ・ドラギ総裁が来年夏ぐらいまで政策金利は現在の水準にとどまるだろうとの見解を示した。QE終了は秋口との見方が多かっただけにややサプライズの側面がある。それでも低金利政策は少なくとも来夏まで継続するとし「ハト派」の側面もにじませただけに市場には安心感も広がった。為替市場でユーロ安ドル高が進む中、ドル指数は94.87まで上昇して5月30日以来、半月ぶりの高値水準を回復した。 ユーロ安からくるドル高を受けて、エマージング関連は軟調な展開。この日の米国市場では、ブラジル株のレバレッジ型ETFで3倍動く「ディレクション・デイリーMCSIブラジル・ブル3倍」が10.03%安で急落。ETFなどの電子取引を手掛ける米NYSEアーカ取引所の下落率ランキングでトップとなった。 「iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETF」は前日比0.12%安で引けた。エマージング株の代表的なETFである「バンガード FTSE エマージング・マーケッツ ETF」は0.53%安、また同ハイイールド債ETFの「iシェアーズ エマージング・マーケッツ ハイイールド債券 ETF」は0.13%安で取引を終えた。 ブラジルレアルやメキシコペソ、トルコリラなど新興国通貨もドルに対して下落した。(岩切清司、片平正ニ) ※QUICKデリバティブズコメントおよびQUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。また、QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

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