【朝イチ便利帳】11日 ファストリ、安川電など決算 米CPI、議会証言

11日は経産省が5月の第3次産業活動指数を発表するほか、財務省が週間の対外・対内証券売買契約を公表する。企業決算では、ファストリ(9983)が2018年9月~19年5月期、ローソン(2651)や安川電(6506)が2019年3~5月期の決算を発表する。 海外では6月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、パウエルFRB議長が米議会上院で証言される予定だ。 【11日の予定】 国内 時刻 予定 8:50 対外対内証券売買契約(週間、財務省) 11:00 6月のオフィス空室率(三鬼商事) 13:30 5月の第3次産業活動指数(経産省) 15:00 6月の投信概況 その他 3〜5月期決算=ローソン、安川電   9〜5月期決算=ファストリ 海外 時刻 予定 0:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が討論に参加(12日) 1:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演(12日) 2:30 クオールズFRB副議長が討論に参加(12日)   ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が講演(12日) 3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月18〜19日開催分)   6月の米財政収支(12日) 6:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が講演、質疑応答に参加(12日) 21:30 米新規失業保険申請件数(週間)   6月の米消費者物価指数(CPI) 23:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米議会上院で証言 その他 ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演 【今日の株価材料】 コード 材料 (NQN「今日の株価材料」より) News 比較 7581 サイゼリヤ、営業益2%増 9〜5月、海外で新店増 日経 +1.23% 7/10 3626 企画の発想、AIで支援 TIS、博報堂DYの博報堂と開発 関連単語ネットから拾う 日経 +1.22% 7/10 2433 +0.33% 7/10 4530 久光薬、純利益45%減 3〜5月、新興国で出荷減 日経 +0.80% 7/10 3543 コメダ、純利益5%増 3〜5月、出店拡大が寄与 日経 +0.19% 7/10 7013 インドLNG基地受注 IHIなど工費800億円、22年稼働 日経 -0.12% 7/10 7974 任天堂、携帯用「スイッチ」9月発売 各紙 -1.33% 7/10 8244 近鉄百の今期、純利益22%減 上方修正 日経 -1.36% 7/10 8028 ユニファミマ、48%増益 3〜5月最終、ブランド統合効果 日経 -1.47% 7/10 7453 良品計画、5年ぶり減益 3〜5月最終、人件費増が重荷 売り上げは好調、物流コスト課題 日経 -1.71% 7/10 9603 HIS、ホテル事業に活路 ユニゾHDにTOB、保有比率45%狙う 「敵対」に発展の可能性 各紙 -4.58% 7/10 3258 +20.10% 7/10 7181 かんぽ生命、不適切契約9.3万件 各紙 -5.04% 7/10

炭鉱のカナリアは何と鳴く♪ 安川電決算、中国リスクとFAリスク

米中の貿易戦争が一時停戦となり、市場の関心はファンダメンタルズとりわけ企業決算に向かう。注目は11日に発表予定の2月期銘柄、安川電機(6506)。ハイテク銘柄の先陣を切るだけに今後の業績動向を占ううえで市場関係者の視線が集まる。リスクの前兆をかぎ取る「炭鉱のカナリア」の鳴き声に耳を傾けるべき局面だろう。 念のため書き添えておくと、北九州市に本社を置く安川電は、炭鉱用巻き上げ機用途などを始めとした炭鉱用電機品の製造販売にルーツをもつ。 ■いくつもの連動性 2018年4月以降、四半期ごとに安川電と日経平均株価や米国株、中国株との相関関係を調べた。例えば日経平均との相関は18年7~9月期まではマイナスだが、10月以降は如実に強い相関関係を示す状況となった。 さらに興味深いのは中国株との連動性の高まりだ。上海総合指数はもとより銅の国際価格とも相関関係が強い。 相関の強まりは、米中貿易摩擦に端を発する中国経済への懸念が背景にある。設備投資意欲の低下はFA(工場自動化)関連の機器に幅広く影響が広まる。主だったFA関連銘柄と安川電とのそれぞれ相関関係を調べると、18年前半には安川電との相関が薄かったキーエンス(6861)やSMC(6273)なども相関が強く、不確定要素の多さゆえに「木」というより、FAという「林」でくくられて投資判断されている感が強い。 ■市場は利益下振れ予想、株価に織り込む 安川電の20年2月期の売上高予想は前期比2%減の4650億円、営業利益は同7%減の465億円を見込む。アナリスト予想の平均値であるQUICKコンセンサス(6月25日時点、18社平均)の営業利益は434億円で、市場は下振れ予想だ。上下の半期で分けてみると3~8月期のコンセンサス営業利益は196億円(6社平均)に対し、差し引きすると9~2月期は238億円となる。上期の低迷を下期で挽回するシナリオだ。 上期が低迷する背景には何があるのか。クレディ・スイス証券では直近のリポートでスマートフォン(スマホ)の在庫調整に端を発した受注の二番底や自動車の販売不振に伴うロボット受注の下振れから、19年3~8月期決算時での下方修正を予想しているようだ。SMBC日興証券でも、スマホや半導体などハイテク関連向けの需要の鈍さから、ACサーボモータを含むモーションコントロール事業での3~8月期の生産調整の可能性を織り込んでいるもよう。 アナリストが示すストーリーが正しいとすれば、上期低迷を反映した会社側の業績下方修正もある程度は織り込まれているかもしれない。株価も4月に年初来高値(4365円)を付けた後に6月の安値(3025円)まで約3割も調整した。足元では既に戻り歩調にあり、半値戻しの水準(3695円)は達成した状況だ。 アナリストが目標株価を開示している17社の6月末時点の目標株価は平均で3588円。中央値でも3700円で、足元はこの水準も上回る。6月上旬の下落で通期予想の下方修正を織り込んだとすれば、問題はその「深度」だ。 コンセンサス今期の営業利益予想は前年同期比で13%減であり、会社側の下方修正がコンセンサスにさや寄せする程度にとどまれば許容範囲といえ、株価としては逆にあく抜けにつながる可能性も意識される。さらに会社側が受注環境の底打ちを明確に示すようになれば、相場全体のムードを一気に明るくすることになるだろう。 一方、下期の状況も曖昧な1Qの段階で早くも下方修正に踏み切れば、今後発表が控える3月期決算のFA関連企業にも下方修正が相次ぐリスクを意識せざるを得なくなる。ただし、安川電は19年2月期の連結業績予想を2Q、3Qのタイミングで2回下方修正しており、市場からはその精度を問う声もあった。 主要20カ国・地域首脳会議(G20)大阪サミットを通過し、ひとまずFA関連に悪い雰囲気はない着地を見たといっていいだろう。ただ、米中の貿易摩擦を巡っては中国の華為技術(ファーウェイ)への備品輸出の許容や協議継続が約束されたものの、大統領選を控えたトランプ大統領のことだ。どのような手のひら返しがあるかわからない。それを除いてもまだ、受注回復の時期やスピードなど先行き不透明感は根強い。 足元のリスクオンムードの中で、想定を上回る下方修正が出ても「安川電の事情」と都合よく受け止めてしまい、のちに足元をすくわれる。そうしたことになりかねはしないか。「カナリア」の声はいつになく聞き分けるのが難しくなっている。(弓ちあき) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

それでも永守氏の日電産に強気な投資家たち 下方修正は誤算、押し目買いに勝算

日本電産(6594)が業績下方修正に追い込まれた。2019年3月期通期の連結営業利益(国際会計基準)は従来の増益予想(1950億円)から一転、前期比13%減の1450億円にとどまる見通しだ。敏腕経営者として知られる永守重信会長でも米中貿易摩擦の影響は読み切れなかった。ただ、18日の株式市場で日電産株は寄り付き直後こそ急落したものの、その後は下げ渋る展開に。株式市場関係者からは永守氏の積極的な経営に変化はないとの指摘のほか、業績のV字回復が見込まれるなか、日電産株は絶好の買い場との強気な声も上がった。 イラスト:たださやか   8:54 日電産が朝のPTSで10%安で約定 前日に業績予想を下方修正した日電産が朝のPTSで10.44%安の1万1100円で約定した。東証の寄り前気配は1万1000円を下回っている。 9:12 「日電産は1万1000円割れなら絶好の買い場ですが・・・」 「米中の通商問題の影響もあって、ある程度受注が落ち込むとはみていました。そのため今回の業績下方修正は現時点で当たり前という受け止めです。1万1000円割れなら絶好の買い場とはみています。きょうは売り優勢となるとみられますが、売り一巡後に反転するかどうか。日電産の株が持ち直していけば全体への波及効果は高いとみています」(国内投信) 10:07 「日電産のように突然、下方修正を出すリスクにやや警戒」 「23日の決算発表を前に、いきなり下方修正してきましたね。来週はまだ国内企業の決算発表が少ないのですが、日電産のように突然、下方修正を出すリスクにやや警戒でしょう。そうなると主力株よりはマザーズなどの中小型株の循環物色の方がトレードに向いてそう」(国内証券) 10:12 「日電産、うちはもう対面で買い越しですよ」 「うちのお客さん、日電産を買ってますよ。ベテランの営業マンが好きな銘柄ですしね。前日までに『悪い内容だったら押し目いれましょう』って待ち構えていたんだじゃないかな。この時間のフローは対面営業だと既に買い越しです。ポイントは安川電(6506)。悪かった後に戻してる。このイメージで臨んでいますね。相場全体についても営業マンには『強気でいけ』と指示を出してます!日立(6501)も値もちがいいですしね」(中堅地場証券幹部) 10:39 「日電産は基本、優良銘柄」 「日電産は基本、優良銘柄だからね」(外資系) 1万2000円台を回復して下げ渋り。一時は1万1405円まで下げて昨年来安値を更新して7%超の下げとなったが、朝安後は東証一部の売買代金ランキングのトップで商いを伴い底堅い展開となっている 10:56 「日電産、HFは寄り付きから買ってたよ。買いのGOサイン待ち」 「寄り付きから下げたけど、ヘッジファンド勢は買い向かってたよ。すごいね。その結果としてこの戻りだからね。日経平均も強いけど、日電産は採用銘柄ではないのに・・・。そもそも今さら米中貿易問題をテーマに売るんですか?という感じ。むしろ既に昨年末の下落でいったんは織り込んだ。ムニューシンの話なども考えると、この問題の落としどころがそろそろ見えてくるその先の展開を見据えて買ってるんだと思う。要するに『買いのGOサイン』待ち。強気です」(外資系証券トレーダー) 13:29 「店内の個人は安川電や日電産は売り越しています」 「きょうは安川電の上げが目立っていますね。ショートカバーによる買いが入っているのでしょう。店内の動向をみると、安川電は午後6対4で売り越しです。個人投資家は利益確定売りに動いているとみられます。前日に業績見通しを引き下げた日電産は午前は買い越しでしたが、午後に売り越しに転じています。マザーズ銘柄指数は午後も堅調ですが、一部の銘柄が大幅安になるなど、そろそろ新興株も天井が近いようにも見受けられます」(ネット証券) 15:00 下落幅を縮小 日電産の株価は13時45分、前日比45円安まで下値を切り上げた。大引けにかけては戻りは鈍くなったが、後場の売買高は前場の2分の1以下と売りの勢いは細った。前日比1%安の1万2255円で終えた。(片平正二、中山桂一) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先 物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門 への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。 米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

ベンチマーク3社の決算から始まる業績相場の夏 ファナック・日電産・信越化

24日の東京株式市場で東証1部の概算売買代金は2兆0392億円と6月25日以来となる約1カ月ぶりの低水準にとどまった。米欧の貿易交渉の行方を待ち、積極的に動きにくい状況。加えて市場関係者がいくら企業業績を分析しても、トランプ米大統領のツイッターでのつぶやき「口撃」で相場の地合いが一変する「夏枯れ」とも呼ぶべき状態だ。しかし、いよいよ3月期決算企業の第1四半期決算発表が本格化する。きょう25日は世界景気と企業業績の先行きを占うベンチマークでもあるファナック(6954)、日本電産(6594)、信越化学工業(4063)が大引け後に決算を発表する予定だ。 ●ファナック(6954) 省力化投資、ファクトリー・オートメーション(FA)で注目されるのはファナック(6954)の第1四半期決算だ。 FA関連ではすでに前哨戦があった。2月期決算の安川電機(6506)が先駆けで、12日に発表した2019年2月期第1四半期累計(18年3月~5月期)連結決算は決算期変更で単純な比較はむずかしいが、営業利益が前第1四半期比で30%増の171億9000万円となり、第1四半期としては過去最高だった。一方で、3~5月期のセグメント別の受注高をみると、モーションコントロールが前四半期比では17%増と伸びているものの、前年同期比では1%減と「潮目」の変化をうかがわせる内容だった。13日の東京株式市場で安川電は買い先行で始まったものの、ほどなく下落に転じた値動きからは、投資家の慎重姿勢がうかがえた。 13日にはジャスダック上場で精密減速機のハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)が2018年4~6月期の受注高・売上高実績(非連結)を発表し、受注高の大幅な落ち込みが関連銘柄の下げを誘った ファナックの決算発表は、落語の寄席に例えれば「真打ち登場」の感がある。ファナックは4月26日に2018年3月期連結決算を発表した際に、19年3月期連結決算予想で営業利益が前期比33%減の1517億円を見込むなど二桁減益予想を示した。その後の集計を反映したアナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(13平均)は18年3月期連結の営業利益を前期比11%減の2025億円とみている。ファナックは19年3月期の業績予想の前提となる為替レートを対米ドルで100円とみているが、会社予想は「かなり保守的」と見る向きが多いのではないか。第1四半期の実績、受注動向、業績予想修正の有無と見どころは多い。   ●日本電産(6594) 日本電産(6594)の2018年4~6月期連結決算(国際会計基準、IFRS)は、第1四半期の着地と、ずばり業績予想の上方修正の「幅」が関心事だろう。日電産はことし1月の決算説明資料で、創業以来の大波(ビッグチャンス)が来ていると指摘。同社製品のモーターを「産業のコメ」と言ってはばからない日電産は「脱炭素化」「ロボット化」「省電力化」「物流革命」を大波に挙げている。業績予想の前提となる為替レートを、対米ドルで100円と設定して、19年3月期通期の連結見通しで、期初の予想営業利益を前期比13%増とみているのが強み。「円相場が100円の前提で二桁増益」予想を誇る日電産の「お手並み拝見」となる。   ●信越化学工業(4063) 半導体関連で目が離せないのが信越化学工業(4063)。4月27日に18年3月期連結決算を発表したが、19年3月期の通期業績予想および配当予想は開示しなかった。 19年3月期連結の業績予想では、東洋経済新報社の会社四季報(18年3集・夏号)で、営業利益が前期比4%増の3500億円とよむ。日本経済新聞社は同6%増の3600億円、アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(14社平均)は同14%増の3831億円をみている。期待値が大きいとみられるだけに第1四半期の実績が低調だと「失望」と受け止められる可能性は否めないが、第1四半期の実績および、開示されるであろう通期の業績予想および配当予想などが注目材料。24日に18年4~6月期連結決算を決算発表した日立ハイテクノロジーズ(8036)は、主要な顧客先の投資計画に変更があり、電子デバイスシステムの評価装置で同四半期の受注が大きく減少したと説明していた。26日に決算発表を予定する東京エレクトロン(8035)などとも併せて「半導体関連銘柄」は、市場環境を浮き彫りにする材料を積み上げる局面を迎えそうだ。(山口正仁)   ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。  

【朝イチ便利帳】19日 6月の貿易統計速報、マイクロソフト決算

19日は財務省が6月と1~6月の貿易統計速報を発表するほか、内閣府が7月の月例経済報告を発表する予定。海外では、6月の米景気先行指標総合指数などが発表される。   

【朝イチ便利帳】12日 決算はファストリ、安川電、ユニファミマ 6月の米CPI

 12日は6月末の東京都心オフィス空室率などが発表される予定のほか、ファーストリテイリング、安川電機、ユニー・ファミリーマートホールディングスなど約65社が決算発表を予定している。IPO関連ではイボキン(5699)の仮条件が決定する。海外では5月のユーロ圏鉱工業生産、6月の米消費者物価指数(CPI)などが発表される予定だ。    

ロボ関連株に暗雲 ダイフク一時5%安、高成長期待が一服 

機械株の失速が鮮明だ。17日の東京株式市場では相場全体が底堅く推移するなか、物流機器大手のダイフク(6383)が一時5%近く下落した。ファナック(6954)や安川電(6506)といった産業機械株は軒並み年初来高値から2割近く下がり、ダイフクの下落率は一時3割に迫った。企業の省力化投資の拡大が株高の追い風だったが、足元は景況感のピークアウトが鮮明。ロボット関連の波に乗ってきた機械株の行方には暗雲が垂れ込め始めている。 この日、ダイフクが大きく下げた一因は高成長期待が一服したこと。17日付の日本経済新聞朝刊によると、ダイフクの2019年3月期の連結営業利益は前期の推定値と比べて1割弱増え、420億円程度になるという。人手不足を背景に物流の現場を自動化する機器の引き合いが強く4年連続で最高益を更新する見込みだが、市場予想(493億円)には届かなかった。 業績の先行きを占う受注動向をみると市場の期待は高い。ダイフクの連結受注高は2017年4~12月期で3875億円と、17年3月期通期の実績(3565億円)を上回った。QUICKファクトセットのデータによると、市場では18年3月期通期が4891億円まで伸び、19年3月期には5325億円まで拡大すると予想されている。 だが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はそんな強気な見方とは一線を画す。同社は16日付でダイフク株を3段階中真ん中の「ニュートラル(中立)」として投資判断を始めた。八木亮アナリストは韓国メーカーの薄型パネル向けの投資が一服するのを背景に、ダイフクの連結受注高は19年3月期に4823億円と減少に転じると予想。同社のPER(株価収益率)は受注高の伸び率と連動しているため「バリュエーション(投資尺度)の切り上がりも見込みがたい」と指摘する。 製造業を取り巻く環境は厳しくなりつつある。QUICKが17日発表した4月の企業短期経済観測調査(QUICK短観)では景況感を示す業況判断指数(DI)が製造業でプラス29と、11カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。先行きもプラス33と前月から4ポイント悪化しており、景況感は改善一服が鮮明だ。 大和証券の石黒英之シニアストラテジストは「世界的に景況感が落ち込みつつあることで、投資家も設備投資関連株の先行きを慎重に見始めている」と話す。世界的な高齢化に伴う生産年齢人口の減少で、中長期的には期待が残る省力化投資。近く18年3月期決算の発表が本格化するが、機械株が上げの勢いを取り戻せるかどうかは不透明だ。 【日経QUICKニュース(NQN) 神能淳志】   ※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。

安川電機(6506)が12日に本決算発表、注目は今期の想定為替レート 

小売業を主体とする2月期決算銘柄の決算発表が本格化しているが、製造業などが多数該当する3月期決算は4月下旬からスタートのため少々時間がある。ただ、主力企業の決算発表の前哨戦として注目を集める安川電機(6506)の決算発表が例年以上に早いことに留意したい。安川電機は2016年度までは3月期決算銘柄(決算期は3月20日)として、主力の国際優良企業よりも数日早く決算を発表していたのだが、2017年度から決算期を2月末としたことで、本決算の発表が例年よりも2週間近く早い4月12日となった。 同社株に関しては、1月23日に発表した3Q決算が好調ながら通期予想の上方修正が見送られたことなどが嫌気され、決算発表翌日に商いを伴って売られると、その後は下値模索の展開を余儀なくされた。奇しくも1月23日は日経平均が年初来高値を更新した日であり、その後の米国株の急落などが相俟って日本株は調整を余儀なくされたが、安川電機の3Q決算発表から相場全体の調整が始まったとの見方もあるだけに、今回の本決算が相場転換の契機になるかに注目する向きは多い。 【安川電機と日経平均の年初来の株価推移】 (注)4月10日の株価は前場の終値 焦点は、安川電機が2019年2月期の想定為替レートをどの水準に設定するのか、それを踏まえて今期見通しをどの程度見込むかだろう。日銀が4月2日に発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の18年度通期の想定為替レートは1ドル=109円66銭だった。ただ3月には一時1ドル=105円割れの場面もあるなど、円高警戒感は強い。そのため、想定レートを1ドル=110円、105円、100円のいずれに設定するかで利益予想は振れそうだ。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(16社平均)で、今期の営業利益は690億円が見込まれている。 投資評価を「中立」としているみずほ証券では、安川電機の為替感応度(1円変動の年間営業利益影響)は2~3億円程度と試算している。決算期変更の影響で単純比較はできないとしながらも、主要顧客である半導体製造装置向け等で主力のACサーボは好調に推移し、太陽光用パワコンなどシステム事業の低迷を吸収し増益基調が続くと予想。今2019年2月期営業利益予想は、1ドル=110円前提で690億円と予想した。 4月3日付で新規「Buy」としてカバレッジを開始したドイツ証券では、為替前提が1ドル=105円でも、順調な利益成長を見込む 堅調な事業成長を背景に同社の事業は引き続き高い成長を続けられ、今2019年2月期の営業利益を689億円と見込む。 一方、投資評価を「アンダーウエイト」に設定しているモルガンスタンレーMUFG証券では、今2019年2月期の会社側ガイダンスは為替影響を除くベースで、ACサーボが前年比横ばい、インバータが同横ばい又は微増益、ロボットが同横ばい又は微増益、システムエンジニアリングが増益(パワコン事業の赤字縮小含む)との方向性が打ち出されると予想。今期営業利益ガイダンス水準は為替前提に左右されるとみて、①1ドル=100円前提ならば550~570億円、②1ドル=105円前提ならば570~590億円と見込む。 ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。  

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