業績悪化エヌビディア、次の2Q見通しで光は差すか【米決算プレビュー】

パソコンなどで使われる画像処理用の半導体(GPU、グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を手がける米エヌビディアは16日、2019年2~4月期(1Q)決算を発表する。仮想通貨発掘の需要減退やデータセンター向けの落ち込みなどで、大幅な業績悪化が見込まれている。米中貿易摩擦の影響も懸念される中、先行きの回復シナリオを示すことができるか、注目される。 ▼市場予想【19年2~4月期】 ・売上高   :21億9840万ドル(31%減) ・EPS   :0.62ドル(69%減) (予想はQUICK FactSet Workstation。5月13日時点。かっこ内は前年同期比の増減率) アナリストは売上高を前年同期比31%減の約22億ドル、1株あたり利益(EPS)を69%減の0.62ドルと見込んでいる。仮想通貨の採掘需要やゲームで使われるGPUが大きく減少するほか、クラウド企業の設備投資鈍化などにより、データセンター(DC)向けも減速する見通し。4月に示された会社計画にほぼ沿った内容になりそうだ。 1Qのさえない決算は、おおむね織り込みが進んでいる。問題は5~7月期(2Q)以降の見通しをどう示すか。米調査会社レイモンド・ジェームズは6日付のリポートで「(20年12月期のDC向けの減少を見込む)米インテルの決算などをみると、2QのDC向け収益は前四半期比で減少するだろう」と指摘する。19年1月期に5割を超える増収を達成して業績をけん引した分野だけに、先々の成長鈍化が意識されれば、売り圧力が強まりかねない。 収益の柱である、ゲームや仮想通貨の発掘に使われるGPUも先行きは暗雲が垂れ込める。最大のゲーム市場であり、仮想通貨の発掘大国でもある中国に売上高の多くを頼っており、米中貿易問題による悪影響は避けられない。中国では当局によるゲーム規制への懸念がくすぶるほか、政府による仮想通貨の採掘禁止検討の動きもあり、先行きには慎重にならざるを得ない。 世界の半導体株高の追い風を受けて、株価は年初から4月にかけて40%強上昇した。一方、足元では調整色が強まっている。アナリストの間でも弱気派が少しずつ増えている。4月下旬にはパソコン向けで新しいGPUを発表したエヌビディア。バリュエーション面で見た割高さを指摘する声もある中、持ち前の製品力の強さで成長鈍化懸念を払拭できる見通しを示すことができるか、注目だ。(松下隆介) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

「混乱、残念」エヌビディア、出口は見えるか 【米決算プレビュー:11~1月期】

画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアが14日に2018年11月~19年1月期決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによると、1株当たり利益(EPS)の市場予想の平均(28社、12日時点)は前年同期比60.1%減の0.63ドルとなっている。1月28日には主力のゲーム事業やデータセンター事業が予想に届かないとして売上高見通しの大幅下方修正を発表済み。先行きにはなお警戒感が強く、目標株価の引き下げも相次ぐ。 【18年11月~19年1月期決算の市場予想】 ・売上高    :22億5400万ドル(-22.6%) 会社予想:22億ドル(±2%) ・EPS    :    0.63ドル(-60.1%) 【19年2月~4月期】 ・売上高    :23億4000万ドル(-27.0%) 「異常に混乱した残念な期となった」――1月28日に発表した業績下方修正の資料でジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)はこう説明した。11~1月期の売上高は従来7%減の27億ドルを見込んでいたが、24%減の22億ドルに引き下げた。いずれも上下2%の範囲で変動するとしている。中国の景気減速などにより主力のゲーム事業やデータセンター事業の業績が振るわなかったという。 エヌビディアの多くをゲーム事業が占める。11~1月期の同事業の売上高は前年同期比42.1%減の10億700万ドルが見込まれている。次に売上規模の大きいデータセンター向け事業は13.6%増の6億8900万ドルが市場予想の平均となっている。データセンター事業はかろうじて前年同期を上回る成長と見込まれるが、徐々に伸びは鈍化傾向にある。レイモンド・ジェームズは1月の下方修正を受けて「ゲーム用半導体とクラウド向けの需要の弱さは少なくとも19年2~4月期(1Q)まで続くだろうと分析している。 長期的にはAIや自動運転向けなどで同社が他社に比べて優位に立っているとの見方は多い。とはいえ、目先の業績を睨んで足元では投資判断や目標株価の引き下げが相次いでいる。同社をカバレッジする38社の目標株価の平均は174ドル台。18年10月には目標株価の平均は289ドル台あったことからすると大きく水準は下がってきた。投資判断はなお65%が買いまたはオーバーウエイトとしているが、市場は疑心暗鬼だ。 1月29日の下方修正の資料でジェンスン・ファンCEOは「戦略と成長の原動力に自信を持っています。エヌビディアの事業基盤は強固であり、かつてないほど明確になっています」とも説明していた。不安の火種がくすぶるなか、投資家の信頼を取り戻せるか。先行きの見通しに最も関心が集まっている。(中山桂一) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです

半導体が「辛い」のは皆同じ AMDは「違い」示せるか【米決算プレビュー:10~12月期】

アドバンスド・マイクロ・デバイシズが29日の大引け後、2018年10~12月期(4Q)決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによれば、調整後の1株当たり利益(EPS)の市場予想の平均値(29社、24日時点)は前年同期比横ばいの0.08ドルと見込まれている。2四半期連続の減収・減益となる見通し。半導体市況の悪化が見込まれ、目標株価の引き下げが相次ぐ中で悪材料出尽くしとできるかが焦点だ。 【10~12月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高 14億4500万ドル(-2.3%) ・EPS(1株利益) 0.08ドル(±0%、Non-GAAP) AMDの業績をけん引してきたのはPC用中央演算処理装置(CPU)のライゼンや画像処理半導体(GPU)のラデオンを含むコンピューティング&グラフィックス部門(C&G)である。しかしC&Gは2018年7~9月期(3Q)に2四半期連続の減収となり、ビットコインの下落基調もあって仮想通貨需要も低迷。売上高の過半を占めるC&Gの伸びにブレーキが掛かった。さらに3Qに大きな伸びを記録したサーバ向けCPUのEPYCを含む「エンタープライズ組み込み・セミカスタム部門(EESC)の鈍化が今後は予想され、AMDの成長ペースが曲がり角を迎えている。4QのC&Gの売上高の市場予想は前年同期比5%減の4億9400万ドルとなっており、前四半期との比較では30%減と大きく減る見込みだ。 ベアード・エクイティ・リサーチは18日付のリポートで「EPYCは2019年に市場シェアを10%減らすとみられ、我々の見解では困難に直面するとみられる」と指摘した。同業のインテルのサーバ向けCPUの「スケーラブル・プロセッサー」がEPYCより高性能だといい、さらに「インテルは昨年の大幅値下げに続き、大幅な価格改定を行う可能性がある」という。また仮想通貨のマイニング需要の減少を受け、中国でGPU在庫が通常の水準を大幅に上回っていることにも懸念を示し、投資判断のニュートラルを維持しつつ、目標株価を23から20ドルに引き下げていた。 バーンスタイン・リサーチは22日付のリポートで「仮想通貨の高揚感が和らぐにつれ、GPUの問題がAMDに圧力を掛けている」と指摘した。表面的に4Qの業績に期待はできず、GPUの逆風が持続する可能性があるとしながら、CPUやサーバ、データーセンター向けGPUが好調なら不安が覆い隠されるだろうとも見込んだ。投資判断はマーケット・パフォーム、目標株価16ドルで慎重な見方を維持した。 AMDの株価は2018年9月13日に34.14ドルまで上昇して2006年5月以来、12年4カ月ぶりの高値水準を回復して昨年半ばまでは堅調だったが、年末にかけては半導体市況の悪化を織り込む形で下げ基調に転じた。昨年12月26日には16.03ドルまで下げて昨年来高値から53%もの下げを記録した。テクニカル的には昨年10月安値(16.17ドル)と共に二番底を形成したようにみえ、年明け後は緩やかな戻り歩調にある。インテルが24日の大引け後に決算を発表し、2019年1~3月期(1Q)の売上高見通しが市場予想を下回ったことで時間外では7.11%安の46.22ドルで終えて急落したが、AMD株には目立った反応はみられなかった。 しかし、28日は前週末比8%安の20.18ドルと大幅安。米エヌビディアによる売上高見通しの下方修正を受けて、懸念が広がった。スタイフェルは28日付のリポートで「AMDのクラウド関連事業はまだ初期段階で収益への影響は小さい。ゲーム向け画像処理半導体(GPU)もエヌビディアより低価格・低コストだ」などとエヌビディアとの違いを強調し、下方修正との関連性は低いとの見方を示した。 QUICK FactSet Workstationによれば、同社をカバーするアナリスト36名の目標株価の平均値は22.47ドル(24日時点)で、24日終値(20.85ドル)から7.7%のアップサイド余地があると見込まれている。足元では目標株価の引き下げが相次ぎ、アンダーウエイトや売りの投資判断を下している比率が17%と半年ぶりの高水準に達しているが、弱い決算を受けて悪材料出尽くしとできるかがポイントとなりそうだ。(片平正ニ、松下隆介) ※QUICKデリバティブズコメントはトレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。またQUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。

好調エヌビディアに市場は警戒モード 目標株価下げ相次ぐ 【米決算プレビュー:8~10月期】

GPU(画像処理半導体)大手のエヌビディアが15日、2018年8~10月期決算(第3四半期)を発表する。QUICK FactSet Workstationによると、日本時間12日時点で市場予想の調整後1株利益(EPS、24社平均)は1.72ドルが見込まれている。 第2四半期の5~7月期決算では仮想通貨向けGPUの需要が大きく減少するとの見方を示し、市場に衝撃を与えた。足元ではアナリストは好調な業績を維持するとの見方が多勢だが、目標株価を引き下げる動きが続く。 【8~10月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高       :32億4200万ドル(+23.0%) ・調整後EPS         :             1.72ドル(+29.3%) ~~~売上高の部門別内訳~~~ ・ゲーム部門     :19億0900万ドル (+47.7%) ・映像化部門    : 2億8200万ドル(+8.7%) ・データセンター部門: 8億1900万ドル(+78.6%) ・自動車部門    : 1億6100万ドル(+4.1%) ・OEMその他   : 1億1600万ドル(-25.6%) ※QUICK FactSet Workstationより作成  ソフトバンクG(9984)の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の投資先でもあるエヌビディア。任天堂(7974)のゲーム機「ニンテンドースイッチ」のメーンプロセッサーにエヌビディア製のモバイルプロセッサ「Tegra」が採用されて一時期話題を集めたほか、完全自動運転へのGPUの活用でも期待がかかる。 とはいえ、市場の見方は日に日に厳しさを増している。8月発表の5~7月期決算ではジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が仮想通貨向けGPUの8~10月期売上高見通しについて「基本的にゼロ」と断言。市場に衝撃が走り決算発表翌日には1日で株価水準を約5%ほど切り下げていた。 売り上げの過半を占めるゲーム部門に対して警戒感が強まっている。仮想通貨用GPUの品薄が解消した結果として低価格製品の不振を指摘する見方がある。加えて中国では当局によるゲーム規制があり、GPUの最終需要の落ち込みも警戒される。 同業のAMDが10月24日に発表した7~9月期決算でゲーム関連事業の売上高がふるわず、エヌビディアのゲーム部門に対しても警戒する向きもある。8~10月期の同部門の売上高は前年同期比47.7%増の19億900万ドルと高い伸びを見込んでいるが、市場の期待に応えられるか注目だ。あるアナリストは「今後2~3四半期は伸びが見込めるだろうが、どの程度かが問題だ」との見方を示していた。 QUICK FactSet Workstationによると、10月以降にエヌビディアの目標株価を引き下げる動きが相次いだ。モルガン・スタンレーが従来の273ドルから260ドルに、JPモルガンは265ドルから255ドルに引き下げ、目標株価の引き下げ社数は計8社(日本時間11月12日時点)にのぼる。 これまで持続的に売上高を伸ばして株価上昇の要因となったデータセンター部門では、大手クラウド事業者の設備投資の伸び率も鈍化する見通し。米国と中国の貿易摩擦にも警戒感が広がるなか、会社側がどのようなコメントをするか今回の決算発表には先行きを占う材料が満載だ。(中山桂一)     ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に決算発表前に注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。

AMDに吹くインテルの追い風と仮想通貨の逆風 【米決算プレビュー:7~9月期】

アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が24日の大引け後、2018年7~9月期(3Q)決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによれば、調整後の1株当たり利益(EPS)の市場予想の平均値(28社、20日時点)は前年同期比20%増の0.12ドルと見込まれている。半導体市況の悪化が見込まれる中、インテルの中央演算処理装置(CPU)の供給が不足していることが下支え要因となりそうだが、市場の懸念を払拭する成長性が示されるかが重要となりそうだ。 【7~9月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高(営業収益)  17億200万ドル(+3.5%) ・EPS(1株利益)       0.12ドル(+20%、Non-GAAP) AMDの業績をけん引してきたのは、仮想通貨のマイニングに優れる画像処理半導体(GPU)の「ラデオン」を含むコンピューティング&グラフィックス部門(C&G)である。3QのC&G部門の売上高のコンセンサスは前年同期比28.2%増の10億5000万ドル。前年同期では大幅な増収だが、C&Gは2018年1~3月期(1Q)にピークを付け、2四半期連続で減収が見込まれている。ビットコインに代表される仮想通貨が今年は低迷しており、マイニング需要に対する期待値が低いのが現状だ。 AMDに強気な調査会社カウエン&カンパニーは17日付のリポートで、投資判断のアウトパフォームと目標株価の33ドルを維持した。その中では「インテルの14ナノメートル製品の供給不足を受け、パソコン市場の一部でAMDが恩恵を受けると考えている」としながら、「CPUの主力製品であるライゼンの中でも、GPUを統合した『ライゼン・モバイル』が好調とみられるため、低・中価格のGPU市場、仮想通貨のマイニング需要の鈍化という逆風を相殺するのに充分と考えられる」と指摘。特にインテルの供給不足の影響については「短期的な株高要因だけでなく、長期的にAMDのチャンスを広げる可能性がある」と見込んだ。インテルの顧客の半導体需要を取り込みつつ、2020年に向けてPC、GPU、サーバ向けCPUの「EPYC」、ゲーム用GPUなど製品全体で一貫したロードマップを実行できれば、高い粗利益目標を上回ることができるだろうと今後の成長に強気の見方を示した。 【AMDのセグメント別売上高の推移】 (注)QUICK FactSet Workstationより作成 一方、弱気派のゴールドマン・サックスは18日付のリポートで、目標株価を21→27ドルに引き上げたが投資判断はニュートラルを維持した。同社が半導体業界を調査した結果や最近のインテルの見解を踏まえ、インテルのCPU不足の影響を考慮。好調なCPUとは対照的に「GPUの売上高は2019年1~3月期(1Q)まで35%減少すると見込まれる」と予想した。その主因として、GPUのライバルであるエヌビディアが新製品をこれから発表する可能性を挙げ、「エヌビディアがGPUの『GeForce』の高価格製品である2070/2080/2080Tiを導入したが、まだ中低価格帯の製品が出ていないことに注意」と指摘した。エヌビディアの新製品が出ると、AMDのシェアは数四半期は低下する恐れがあるという。 AMDは19日に11.11%安で急落した。ニューストリート・リサーチが19日付のリポートで投資判断を売り、目標株価を18ドルとしたことが嫌気された。ニューストリートは「AMDはインテルの代替役にはなれない」などとし、近年の好調な業績が曲がり角を迎えたと厳しい見方を示していた。 AMDの株価は足元で下げ基調にあるが、年初来で2.08倍の上昇を記録している。4月に10ドルを割った後は好業績を背景に急伸し、9月には34.14ドルまで上昇して年初来で3倍の急騰を果たした。4月末時点で21%だった空売り比率も9月末時点では14%に縮小し、売り方の買い戻しが進んだことが株高の一因とみられている。AMDは2015年4Q決算以降、11四半期連続でEPSが市場予想を上回る「ポジティブ・サプライズ」の常連で、インテル要因以外で成長性を示せるのかが重要となりそう。決算発表を前に急騰後の調整が進んだため、サプライズがあれば見直し買いが入る可能性も否定はできない。(片平正ニ)    ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に決算発表前に注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。  

エヌビディア、データセンター好調で大幅増益か【米決算プレビュー】

GPU(画像処理半導体)大手のエヌビディアが米西部時間16日午後に2018年5~7月期決算の発表を予定している。QUICK FactSet Workstationによると、市場予想の調整後EPS(39社平均)は前年同期比79.8%増の1.65ドルが見込まれている。 部門別売上高ではOEMその他事業が25.6%減と落ち込むものの、売上高全体のうち比率の大きいゲーム部門の成長とともにデータセンター事業の大幅な売上増が見込まれている。直近では米中の貿易摩擦による警戒感から株価水準を切り下げていたが、株価は再び好調な業績を折り込みつつある。 ソフトバンクグループ(9984)は10兆円ファンドの「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じてエヌビディアに多額の出資している。エヌビディアの業績や株価はソフトバンクの株価動向にも影響を与えやすい。 【2~4月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高        :30億9760万ドル(+49.3%) ・調整後EPS            :1.65ドル(+79.8%) ~~~売上高の部門別内訳~~~ ・ゲーム部門      :17億5100万ドル (+47.7%) ・映像化部門    : 2億5500万ドル(+8.7%) ・データセンター部門: 7億4300万ドル(+78.6%) ・自動車部門    : 1億4800万ドル(+4.1%) ・OEMその他   : 1億8700万ドル(-25.6%) ※QUICK FactSet Workstationより   エヌビディアはコンピューターグラフィックスの先端を行くビジュアルコンピューティング企業。PCやモバイル機器に搭載される高性能なグラフィックスチップとプロセッサの開発・製造を手掛ける。 製品用途はPCの画像処理から、ゲーム機、専門可視化装置、データセンター、AI、仮想通貨のデータ処理、自動車などへと拡大の一途をたどる。任天堂(7974)の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のメーンプロセッサーにエヌビディア製のモバイルプロセッサ「Tegra」が採用されている。 売上高の過半はゲーム部門が占め、好調な伸びが予想されている。ゲーム部門の売上高は前年同期比47.7%増の17億5100万ドルが見込まれる。一方、規模こそ小さいものの市場が期待するのはデータセンター部門の伸びだ。18年5~7月の同部門の売上高は前年同期比78.6%増の7億4300万ドルと大幅な伸びが見込まれる。クラウド・サービスを利用する顧客の「ディープラーニング」に対する市場の関心は高いとされ、データセンター部門はエヌビディアが最も注力すべき事業との見方もある。   あるアナリストは「ゲーム事業の成長加速と自動車向けやVR向け製品市場の伸びにより『Tegra』の大幅な売上増」を強気ケースとして挙げる。 <過去20四半期決算分析> EPS実績  対市場予想 上振れ回数          18 下振れ回数             2 EPS実績/市場予想(%) 平均乖離率   +21.9 平均上振れ率      +27.6 平均下振れ率       -30.2 決算発表直後1日の値動き 上昇回数     13 下落回数      7 平均騰落率      +5.9 平均上振率        +10.9 平均下振率           -3.3 (注)QUICK FactSet Workstationの「サプライズ履歴」より作成   エヌビディアの決算発表は市場予想の平均を上回るケースが多い。過去5年(20四半期)で18回も市場予想を上振れ、下振れは2回にとどまる。決算発表後1日の同社株の値動きは上昇回数が13回と実績値を評価する向きが強い。 とはいえ、前四半期決算の翌日には実績値が市場予想を上回ったものの、株価は2.2%下落した。5~7月期に仮想通貨向けの半導体需要が落ち込むとの見通しが嫌気された経緯がある。  エヌビディアの年初からの株価推移 その後、株価はじりじりと持ち直し、各社の目標株価の平均(276.19ドル)に接近している。ゲーム事業は安定的な収益源であるとの見方は多いが、ブレが大きいとされる仮想通貨向けGPUが収益にどれほど貢献するか。市場予想を上振れる好業績を示せれば上場来高値の更新が視野に入るだけに、各事業の直近の収益だけでなく目先の見通しにも注目が集まる。(中山桂一)   ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に決算発表前に注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。

AMD、ビットコイン関連の鈍化は想定内 【米決算プレビュー】

仮想通貨のマイニング関連の代表銘柄、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は米国東部時間の25日17時半、2018年4~6月期(2Q)決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによれば、調整後の1株当たり利益(EPS)の市場予想の平均値(26社、20日時点)は前年同期比6倍の0.12ドルと見込まれている。仮想通貨のマイニング需要の鈍化懸念は残るが、株価は足元でビットコインと逆相関の関係にある。サーバ向けの増収のポジティブ・サプライズがあれば、上値追いが期待されそうだ。 【4~6月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高(営業収益)  17億2400万ドル(+41.0%) ・EPS(1株利益)        0.12ドル(6倍、Non-GAAP) QUICK FactSet Workstationを見ると、AMDの業績をけん引しているのが仮想通貨のマイニングに優れる画像処理半導体(GPU)の「ラデオン」を含むコンピューティング&グラフィックス部門(C&G)であることが分かる。C&Gの2Q売上高の市場予想は前年同期比61%増の10億6300万ドルと大幅増収となるが、前四半期(11億1500万ドル)からは減収となる見込み。仮想通貨の下落基調が続く中、マイニング需要が鈍化すると見込まれている。 ビットコインは足元で7000ドル台での推移が続き、昨年12月17日に付けた史上最高値(19783.21ドル)と比べ6割ほど下げた状態にある。仮想通貨の低迷が続けば、マイニング需要の鈍化は必至。AMDは4月の2018年1~3月期(1Q)決算発表時のカンファレンスコールで「売上高のうち10%が仮想通貨のマイニング関連」と明らかにし、全売上高に対してそれほどマイニング関連が多くないことを説明していた。 米証券会社スタイフェル・ニコラスはリポートで「AMDの経営陣は2Qの仮想通貨関連の売上高が低下し、2018年通期で10%以下になるだろうと見込んでいた」としながら、AMDのGPUを使ってマイニング製品を販売する台湾のTULコーポレーションの2Q売上高が前年同期比28%増となったものの、前四半期比では59%減ったことを紹介。「仮想通貨市場の低迷が主に響いたとみられる」といい、2Qにマイニング需要が低迷するのは想定内とみていた。 一方でスタイフェルは、パソコン業界で2Qの出荷が好調だったとの多くの報告があることから、Zen技術に基づくAMDのパソコン向け中央演算処理装置(CPU)は会社予想よりも多くなりそうだとも指摘。その上で「サーバ向けCPUのEPYCでポジティブ・サプライズがありそうで、10~12月期(4Q)まで市場シェアが増えるだろう」とみる。EPYCはインテルのサーバ向けCPUから市場シェアを奪えるとみており、「パソコン・サーバのCPUで2019年の終わりまでインテルから市場シェアを奪い、売上高成長率はインテルを上回るだろう」と強気の見解を表明。投資判断の買いを維持し、目標株価を17ドルから21ドルに引き上げていた。サーバ向けCPUを含むエンタープライズ組み込み・セミカスタム部門(EESC)が伸びれば、マイニング関連需要の鈍化の影響を相殺できるかも知れない(グラフ1)。   QUICK FactSet Workstationより作成 AMDの株価は16ドル台で6月18日に付けた年初来高値(17.34ドル)をうかがう状況となっている。6月末にかけて米中の貿易紛争懸念で中国売上高比率が大きい半導体関連銘柄が軒並み下げたが、足元ではやや落ち着きがみられ、年初に正相関性にあったビットコイン相場とは足元で逆相関の状況にある(グラフ2)。 QUICK FactSet Workstationより作成 AMDはエヌビディアと比べて空売り比率が高いこともあり、マイニング需要の鈍化は織り込み済みとし、サーバ向けなどでポジティブ・サプライズがあれば一段と上値を追う展開も期待されそうだ。(片平正ニ)   ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に決算発表前に注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。  

エヌビディア、ゲームやデータセンター向け好調で増益 【米決算プレビュー】

GPU(画像処理半導体)大手のエヌビディアが10日に2~4月期(1Q)の決算発表を予定している。QUICK FactSet Workstationによると、市場予想の調整後EPS(23社平均)は1.45ドルで、前年同期比83.9%増が見込まれている。主力のゲーム部門、データセンター部門などの好調により、四半期ベースで大幅な増収増益を続ける公算が大きそうだ。 ソフトバンクグループ(9984)は10兆円ファンドと称される「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じてエヌビディアに多額の出資を行っており、エヌビディアの業績はソフトバンクの株価動向にも影響を与える。 【2~4月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高      :28億9120万ドル(+49.3%) ・調整後EPS         :1.45ドル(+83.9%) ~~~売上高の部門別内訳~~~ ・ゲーム部門      :15億5000万ドル (+50.9%) ・映像化部門    : 2億4400万ドル(+19.0%) ・データセンター部門: 6億5300万ドル(+59.7%) ・自動車部門    : 1億4100万ドル(+0.7%) ・OEMその他   : 1億6100万ドル(+3.2%) ※QUICK FactSet Workstationより エヌビディアはコンピューターグラフィックスの先端を行くビジュアルコンピューティング企業で、PCやモバイル機器に搭載される高性能なグラフィックスチップとプロセッサの開発・製造を手掛ける。製品用途は、PCの画像処理から、ゲーム機、専門可視化装置、データセンター、AI、仮想通貨のデータ処理、自動車等へと拡大。任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のメーンプロセッサーにエヌビディア製のモバイルプロセッサ「Tegra」が採用されている。ゲーム向けグラフィック処理などに使われてきたGPUはAIの技術を取り込みやすい特長があり、ディープラーニングに適しているとみたトヨタやテスラなどが相次ぎ採用。エヌビディアのGPUは世界の自動車・部品大手などに自動運転車の研究で使われており、レベル5と呼ばれる完全自動運転の技術開発の一躍を担うと期待されている。 主力のゲーム部門は「ニンテンドースイッチ」向けプロセッサー販売の伸びが続くとみられ、成長著しいデータセンター部門も主要クラウド提供会社がエヌビディアのGPUを採用しているため、クラウド市場の伸びの恩恵をそのまま享受できるとみられる。懸念されるのは自動運転を巡る動きだろう。配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズと、電気自動車大手テスラが相次いで自動運転実証実験中に死亡事故を起こしたことで、自動運転に対する見方が厳しくなった。提携先であるウーバーは死亡事故を起こした車両でエヌビディアの車載AIコンピューター「DRIVE」を使っていなかったもようだが、エヌビディアは公道での自動運転技術試験の一時中止を余儀なくされ、技術開発が停滞する可能性は否定できない。 (注)QUICK FactSet Workstationの「サプライズ履歴」から引用 <過去20四半期決算分析> EPS実績  対市場予想 上振れ回数    18 下振れ回数       2 EPS実績/市場予想(%) 平均乖離率   +42.1 平均上振れ率    +50.2 平均下振れ率    -30.2 決算発表直後1日の値動き 上昇回数    14 下落回数     6 平均騰落率   +6.3 平均上振率     +10.4 平均下振率       -3.4 同社の決算発表は市場予想を上回って着地するケースが圧倒的に多く、過去5年(20四半期)で実に18回も上振れ。その際の平均上振れ率は50%にも達する。その一方で、2回下振れしたが、その下振れ率は30%。決算発表直後1日の値動きは14回上昇し、6回下落した。平均上昇率10.4%、下落率は3.4%だった。 傾向的に市場予想を大幅に上回る着地となり、株価もポジティブに反応することが多いのだが、市場予想を上回る決算ながらも利益確定売りなどで売られたケースが少なからずある。2月の相場急落や自動運転車を巡るネガティブニュースで下落する場面もあったが、足元ではやや戻り歩調。9日の米株式市場でエヌビディアの株価は5日続伸し、2.14%高の255.78ドルで終えた。一時は255.87ドルまで上昇して3月13日に付けた上場来高値を2カ月ぶりに更新した。今回の決算も業績上振れのポジティブな着地となれば、さらに高値を更新する可能性もありそうだ。 【エヌビディアの株価推移】 (本吉亮、片平正ニ) ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に決算発表前に注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。

AMD、仮想通貨マイニングで中国企業と競争懸念 【米決算プレビュー】

アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が25日の大引け後、2018年1~3月期(1Q)決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによれば、調整後の1株当たり利益(EPS)の市場予想の平均値(23社、22日時点)は0.09ドルの黒字。前年同期(0.04ドルの赤字)から一転し、4四半期連続の黒字が見込まれている。主力の中央演算処理装置(CPU)の「ライゼン」に加え、仮想通貨のマイニング需要で画像処理半導体(GPU)の実績も好調とみられるが、ビットコインなどの上値が重いうえ、マイニング市場で中国勢との競争が激化するとみられ先行きに不透明感が残っている。 【1~3月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高(営業収益)  15億6600万ドル(+59.1%) ・EPS(1株利益)      0.09ドル(0.04ドルの赤字、Non-GAAP) QUICK FactSet Workstationを見ると、AMDの業績をけん引しているのが仮想通貨のマイニングに優れるGPU「ラデオン」を含むコンピューティング&グラフィックス部門(C&G)であることが分かる。2018年10~12月期(4Q)はサーバ向けプロセッサを含むエンタープライズ組み込み・セミカスタム部門(EESC)が減収の一方、C&Gは16%の増収となった。しかし1Qの市場予想は前四半期比3%減の9億2600万ドルと4四半期ぶりに減収が見込まれている。  ドイツ銀行証券は17日付のリポートで、1QのC&Gの売上高を10億3000万ドルと市場予想より強めに見込んだ。仮想通貨のマイニング関連の需要は12%以下と指摘。その上で2018年4~6月期(2Q)の見通しについては前四半期比で9%増の16億8000万ドルと見込み、仮想通貨関連のGPUの伸びが一服する一方でゲーム関連が伸びてEESCがけん引すると見込んだ。しかしEPSの増加は限られるとし、投資判断のホールド、目標株価12ドルを維持し慎重な見方を示していた。 【AMDのセグメント別売上高の推移】   (注)QUICK FactSet Workstationより作成 AMDに最も高い目標株価(27ドル)を設定しているローゼンブラット・セキュリティーズは19日付のリポートで、1Qの売上高を15億5000万ドル、EPSで0.08ドルと市場予想に近い数字で見込んでいた。1Q決算は想定内のものに落ち着くとしつつ、「2Qの業績見通しでライゼンの売上の勢いが続くことが示され、仮想通貨のマイニング需要の減速が示されなければ市場に好感されそうだ」と指摘した。 ただリポートでは、同社のアナリストが最近中国を出張したところ、仮想通貨のマイニング機器を手掛ける中国企業「ビットメイン」の躍進ぶりに驚かされたことを紹介していた。ビットメインは7月に仮想通貨イーサリアムのマイニングを行うための特定用途向け集積回路(ASIC)を販売するといい、「AMDの成長は緩やかになるだろう。GPUの平均販売価格も2018年10~12月期(4Q)にかけて低下しそうだ」とマイニング関連の競争が激化する可能性を指摘した。先行きについてはモバイル機器用のライゼン・モバイルのほか、デスクトップ用などで新型のCPUが出ることについて「同社の歴史でみても豊富なラインナップと言える」と評価。リポートは投資判断の買いを継続していたとはいえ、中国メーカーとの競争激化を警戒する内容だった。 AMDの株価は1月31日に13.85ドルで年初来高値を付け、貿易紛争懸念で株式市場が調整局面に入ると4月4日に9.04ドルまで下落。今年の高値から34%下げ、足元でも年初来の安値圏にある。年初来でフィラデルフィア半導体指数が1.42%高、エヌビディアが18.20%高、インテルが11.63%高となっているのに対し、AMDは2.82%安で同業他社の中で一人負けの状態にある。仮想通貨のビットコインが世界的に規制が強化されるのではないかとの懸念で上値が重いうえ、マイニング市場で中国勢の台頭が警戒される中、決算発表をキッカケにして買い戻しが入るのか難しい情勢だ。(片平正ニ) ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に決算発表前に注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。

エヌビディア上昇、エクスペディア下げる 騰落率上位【米時間外】

8日の米国株式市場では、通常取引終了後の時間外取引で、エヌビディアが買われている。日本時間9日午前7時10分時点の株価は243.55ドルと通常取引終値を11.96%上回る水準で推移している。一方、エクスペディアは下げた。日本時間7時10分時点の株価は99.99ドルと通常取引終値を18.72%下回る水準。 以下、8日の時間外取引で値動きの目立つ主な米国株をまとめた。日本時間9日午前7時10分時点で、株価の単位はドル。騰落率は通常取引終値との比較。 ▽主な上昇銘柄一覧 コード 銘柄 時間外株価 騰落率 分類 @FEYE/U ファイアアイ 15.90 +12.60% 情報技術サービス @NVDA/U エヌビディア 243.55 +11.96% 半導体 @NUAN/U ニュアンスコミュニケーションズ 16.85 +3.31% パッケージ・ソフトウェア @ATVI/U アクティビジョン 67.74 +2.90% 娯楽用品 @NOW/U サービスナウ 143.86 +2.68% 情報技術サービス @YNDX/U ヤンデックスA 36.14 +2.68% インターネット・ソフトウェアサービス @ERJ/U エンブラエル ADR 26.49 +2.30% 航空宇宙・防衛 @AL/U エアリース 44.76 +2.18% 金融・レンタル・リース @WB/U ウェイボー 114.00 +2.00% インターネット・ソフトウェアサービス @GGB/U ゲルダウ 4.21 +1.86% スチール ▽主な下落銘柄一覧 コード 銘柄 時間外株価 騰落率 分類 @EXPE/U エクスペディア 99.99 -18.72% その他消費者サービス @Z/U ジローグループC 42.94 -7.37% その他商業サービス @PCLN/U プライスライングループ 1745.00 -3.38% その他消費者サービス @TRIP/U トリップアドバイザー 39.10 -2.37% その他消費者サービス @MMYT/U メイクマイトリップ 32.35 -1.38% その他消費者サービス @RENN/U レンレン 8.68 -1.25% インターネット・ソフトウェアサービス @CPST/U キャプストーンタービン 0.86 -1.13% 電気製品 @TJX/U TJX 73.60 -1.02% 衣料・履物小売り @NXPI/U NXPセミコンダクターズ 115.15 -0.68% 半導体 @GOL/U ゴルリンアスアエリアスイン 10.00 -0.59% 旅客航空輸送業 ※国内証券会社の取り扱いが多い銘柄からQUICKがピックアップした銘柄をユニバースにしています。 ※この記事はQUICKのAI速報で作成しました。

エヌビディア、データセンター部門の伸びに注目 【米決算プレビュー】

GPU(画像処理半導体)大手のエヌビディアが日本時間9日朝、11~1月期(4Q)決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによると、市場予想のEPS(1株利益)は前年同期比16.8%増の1.16ドルが見込まれている。主力のゲーム部門、データセンター部門の好調により、四半期ベースで2桁増収増益を続ける公算が大きい。ただ、増収率・増益率ともにやや鈍化しており、若干の減速感が意識される可能性はある。 ソフトバンク(9984)は10兆円ファンドと称される「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じてエヌビディアに多額の出資を行っており、エヌビディアの業績はソフトバンクの株価動向にも影響を与える。 【エヌビディアの株価とEPSの推移】  (注)グレーの折れ線は株価、水色の棒グラフはEPS予想の最高値、青色は最安値、緑と赤の●はEPS実績値をそれぞれ示す 【11~1月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高    :26億7220万ドル(23.0%増) ・純利益          : 7億2280万ドル(10.3%増) ・EPS              : 1.16ドル(16.8%増) 【売上高の部門別内訳】  ・ゲーム部門     :15億7300万ドル (16.7%増) ・映像化部門    : 2億4200万ドル (7.6%増) ・データセンター部門: 5億5000万ドル(85.8%増) ・自動車部門    : 1億4900万ドル(16.4%増) ・OEMその他   : 1億7000万ドル (3.4%減) ※QUICK FactSet Workstationより エヌビディアはコンピューターグラフィックスの先端を行くビジュアルコンピューティング企業で、PCやモバイル機器に搭載される高性能なグラフィックスチップとプロセッサの開発・製造を手掛ける。製品用途は、PCの画像処理から、ゲーム機、専門可視化装置、データセンター、AI(人工知能)、仮想通貨のデータ処理、自動車等へと拡大。任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のメーンプロセッサーにエヌビディア製のモバイルプロセッサ「Tegra」が採用されている。 ゲーム向けのグラフィック処理などに使ってきたGPUはAIの技術を取り込みやすい特長があり、ディープラーニングに適しているとみたトヨタやテスラなどが相次ぎ採用。エヌビディアのGPUは世界の自動車・部品大手に自動運転車の研究で使われており、レベル5と呼ばれる完全自動運転の技術開発に弾みがつく可能性があるとみられている。 主力のゲーム部門は、好調が続く「ニンテンドースイッチ」向けプロセッサー販売の伸びが期待されるが、注目は成長著しいデータセンター部門だろう。アマゾン、グーグル、マイクロソフトなど米主要クラウド提供会社がエヌビディアのGPUを採用していることから、クラウド市場の伸びの恩恵を享受しそう。 アマゾン、マイクロソフトの10~12月期決算ではクラウド事業の伸びが顕著で、エヌビディアのデータセンター部門の業績にも追い風となるとみられる。 【過去20四半期決算分析】  EPS実績      対市場予想 上振れ回数      18 下振れ回数          2 EPS実績/市場予想(%) 平均乖離率   +39.7 平均上振れ率    +47.5 平均下振れ率    -30.2 決算発表直後1日の値動き 上昇回数     14 下落回数      6 平均騰落率    +6.1 平均上振率      +10.2 平均下振率         -3.4 (注)QUICK FactSet Workstationの「サプライズ履歴」より作成 同社の決算発表は概ね市場予想を上回って着地するケースが多く、過去5年(20四半期)で18回も上振れ。その際の平均上振れ率は48%にも達する。その一方で、2回下振れしたが、その下振れ率は30%。この決算発表直後1日の値動きは、14回が上昇し、6回下落。平均上昇率10.2%、下落率は3.4%だった。 傾向的に市場予想を大幅に上回る着地となり、株価もポジティブに反応することが多い。ただ、市場予想を上回る決算ながら利益確定売りなどで売られたケースも少なからずあることには留意したい。 世界同時株安に揺れた2月5日に急落したものの、依然として最高値圏をキープするなど、業績期待は根強い。市場予想を大幅に上回る好決算となれば、最高値を更新することは十分考えれよう。しかし、PER(株価収益率)が50倍強とバリュエーション面で割安感に乏しいだけに、市場予想を下回る着地で業績の伸び鈍化が意識されると、利益確定売りに押されるかもしれない。 (QUICK エクイティコメント) ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。また、米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に業績の着地点や注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を決算発表前に配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。

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