ココカラF(3098)は3%高、日立建(6305)は1%安 3日の夜間PTS

4日の株式市場で、日本ライトン(2703)やアジア開発(9318)が注目されそうだ。いずれも前営業日夜間の私設取引システム(PTS)で4日の基準値を大きく上回る水準で約定した。日本ライトンの約定価格は基準値に比べ28.90%高、アジア開発は同15.00%高だった。また、主要銘柄ではアステラス薬(4503)が基準値を1.56%上回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値上がり銘柄> <6月4日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 2703 日本ライトン +28.90% 2.1 (6/4)現引き停止 開始日 東証 2 9318 アジア開発 +15.00% 253.9 (6/3)空売り規制対象 東証 3 3093 トレファク +8.73% 27.4 (6/3)トレファクが後場ストップ高 宅配買い取りでアマゾンと連携(NQN) 4 6656 インスペック +7.09% 4.0 (6/3)業績上方修正 通期純利益1.6億円→2.22億円 5 4777 ガーラ +7.08% 174.9 (6/3)ガーラがストップ高 韓国企業2社との提携を好感(NQN) 6 3840 PATH +6.64% 6.4 (5/27)減資 発表日 7 7057 エヌ・シー・エヌ +6.37% 1.8 (6/3)年初来高値更新 東証 8 2342 トランス +5.38% 4.1 (6/3)適時開示:国立がん研究センターとの新規肺がんマーカーに関する共同研究契約締結のお知らせ 9 2929 ファーマフーズ +5.26% 0.1   10 2134 サンキャピタル +4.81% 0.7   11 8107 キムラタン +4.55% 10.0   12 6838 多摩川HD +4.47% 8.7 (6/3)年初来高値更新 東証 13 6741 日信号 +4.21% 0.2   14 3547 串カツ田中 +4.17% 0.1 (6/3)串カツ田中が一時9%安 株式売り出しで需給悪化の売り(NQN) 15 7564 ワークマン +4.10% 0.2 (6/3)適時開示:2020年3月期 月次前年比速報に関するお知らせ 16 3237 イントランス +4.03% 1.6 (5/31)適時開示:フード関連施設(横丁事業)の新規開発(和歌山、栃木、群馬)のお知らせ 17 7064 ハウテレビ +3.49% 0.4 (6/3)空売り規制対象 東証 18 4390 ips +3.39% 0.1 (6/3)年初来安値更新 東証 19 3098 ココカラファイン +3.26% 3.5 (6/3)ココカラFがストップ高 スギHD統合、薬剤師確保で出店加速に期待も(NQN) 20 8508 Jトラスト +3.17% 0.1   インタアクション(7725)やランド(8918) も注目されそうだ。いずれも前営業日夜間のPTSで4日の基準値を下回る水準で約定した。インタアクションの約定価格は基準値に比べ12.49%安、ランドは同8.75%安だった。また、主要銘柄では日立建(6305)が基準値を1.22%下回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値下がり銘柄> <6月4日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 7725 インタアクション -12.49% 0.1 (6/3)年初来安値更新 東証 2 8918 ランド -8.75% 357.1 (6/3)空売り規制対象 東証 3 6200 インソース -6.52% 1.1 (6/4)貸株注意喚起 開始日 東証 4 4824 メディアシーク -5.42% 0.1   5 6662 ユビテック -5.34% 0.5   6 6942 ソフィアHD -5.34% 0.1 (5/31)年初来高値更新 東証 7 9980 MRK HLD -5.06% 0.2 (5/31)貸株注意喚起取消 解除日 東証 8 3054 ハイパー -4.73% 0.1 (5/28)適時開示:第三者割当による自己株式処分の払込完了に関するお知らせ 9 2927 AFC-HD -4.54% 0.1   10 4080 田中化研 -4.43% 0.2   11 3195 ジェネパ -3.89% 0.2 (6/3)年初来安値更新 東証 12 6777 santec -3.23% 0.3   13 7291 日プラスト -3.06% 0.1   14 6904 原田工業 -2.99% 0.1 (6/3)年初来安値更新 東証 15 8515 アイフル -2.96% 0.5 (6/3)年初来安値更新 東証 16 2370 MDNT -2.88% 0.7   17 5955 ヤマシナ -2.73% 0.1   18 3667 enish -2.30% 0.6   19 6955 FDK -2.12% 0.3 (6/3)年初来安値更新 東証 20 6731 ピクセラ -2.09% 0.1 (6/3)年初来安値更新 東証 ※「寄り前ランキング」は、QUICK AI速報としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの情報端末でご覧いただけます。

アステラス薬(4503)は2%高 塩野義(4507)は5%安 27日の夜間PTS

28日の株式市場で、Casa(7196)やソフトフロントH(2321)が注目されそうだ。いずれも前営業日夜間の私設取引システム(PTS)で28日の基準値を大きく上回る水準で約定した。Casaの約定価格は基準値に比べ18.22%高、ソフトフロントHは同14.08%高だった。また、主要銘柄ではアステラス薬(4503)が基準値を2.03%上回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値上がり銘柄> <3月28日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 7196 Casa +18.22% 0.1 (3/20)自社株買い(枠設定) 発表日 2 2321 ソフトフロントH +14.08% 77.4 (3/27)適時開示:債務超過解消(見込み)のお知らせ 3 4824 メディアシーク +10.15% 0.2   4 6096 レアジョブ +7.27% 2.9 (3/27)ストップ高 東証 5 9318 アジア開発 +7.14% 96.8 (3/26)空売り規制対象 東証 6 4380 Mマート +6.61% 3.4 (3/27)ストップ高 東証 7 4764 SAMURAI +6.38% 8.0 (3/27)適時開示:代表取締役の異動及び役員選任に関するお知らせ 8 2656 ベクター +5.99% 0.3 (3/22)ベクターがストップ高買い気配 赤字のオンラインゲーム事業譲渡を好感(NQN) 9 6335 東京機 +4.86% 6.9   10 3474 G-FAC +4.54% 1.6 (3/27)ストップ高 東証 11 2372 アイロムG +4.29% 5.3   12 2370 MDNT +3.68% 1.7   13 3906 ALBERT +3.29% 2.8 (3/28)減資 効力発生日 14 3038 神戸物産 +3.06% 0.3 (3/27)適時開示:月次IRニュース 15 4022 ラサ工 +2.93% 0.1 (3/20)日々公表解除 解除日 東証 16 3858 ユビキタスAI +2.70% 1.1   17 3671 ソフトマックス +2.39% 0.2 (3/27)昨年来高値更新 東証 18 7624 NaITO +2.21% 0.9   19 4385 メルカリ +2.21% 0.5 (3/28)スマホ決済、相互利用 LINEとメルカリ連携(日経) 20 3777 ジオネクスト +2.13% 0.1   カーチスHD(7602)や石垣食(2901) も注目されそうだ。いずれも前営業日夜間のPTSで28日の基準値を下回る水準で約定した。カーチスHDの約定価格は基準値に比べ6.44%安、石垣食は同6.21%安だった。また、主要銘柄では塩野義(4507)が基準値を5.20%下回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値下がり銘柄> <3月28日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 7602 カーチスHD -6.44% 0.1 (3/26)適時開示:合弁会社設立に関する基本合意書締結のお知らせ 2 2901 石垣食 -6.21% 0.9 (3/27)業績下方修正 通期営業損益4,600万円→-2億円 3 4308 Jストリーム -5.81% 1.5 (3/27)業績修正 新規予想 通期営業利益1.52億円(前期比51.6%減) 4 4507 塩野義 -5.20% 5.2 (3/25)株価レーティング設定 大和証券 3 5 4564 OTS -5.11% 5.2   6 6494 NFK-HD -5.00% 0.2   7 3350 RED -4.67% 0.4 (3/27)株式併合 10:1 株主総会決議日 8 9973 小僧寿し -3.97% 27.7 (3/28)信用銘柄取消 選定取消日 東証 9 6969 松尾電 -3.61% 0.6 (3/27)業績修正 新規予想 通期営業利益1.4億円(前期比13.6%減) 10 6089 ウィルG -3.58% 0.1   11 1871 PS三菱 -3.32% 0.1 (3/22)業績上方修正 通期純利益49.6億円→70億円 12 4765 モーニングスタ -3.25% 0.2 (3/22)適時開示:次世代型の資産運用アドバイスツール『Wealth Advisors』の提供先、200社、70,000台突破のお知らせ 13 3935 エディア -3.12% 4.4 (3/27)ストップ高 東証 14 4766 ピーエイ -3.06% 0.6 (3/27)適時開示:支配株主等に関する事項について 15 3135 マーケットエンタ -3.04% 0.1 (3/22)昨年来高値更新 東証 16 7919 野崎印 -3.03% 0.2   17 3686 DLE -2.82% 31.7 (3/27)適時開示:関連会社株式譲渡にともなう特別損失の発生に関するお知らせ 18 8281 ゼビオHD -2.76% 0.1   19 3528 プロスペクト -2.63% 2.0 (3/26)適時開示:当社連結子会社の異動(株式譲渡)及び匿名組合出資持分の取得に関するお知らせ 20 2164 地域新聞 -2.56% 17.2 (3/28)値幅制限下方拡大 適用日 東証 ※「寄り前ランキング」は、QUICK AI速報としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの情報端末でご覧いただけます。

アンジェス(4563)は26%高 シンバイオ(4582)13%高 26日の夜間PTS

27日の株式市場で、アンジェス(4563)やアイリック(7325)が注目されそうだ。いずれも前営業日夜間の私設取引システム(PTS)で27日の基準値を大きく上回る水準で約定した。アンジェスの約定価格は基準値に比べ26.86%高、アイリックは同24.62%高だった。また、主要銘柄ではアステラス薬(4503)が基準値を4.29%上回る水準で約定した。 <夜間PTSで基準値対比の値上がり銘柄> <3月27日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 4657 環境管理 +27.87% 0.1   2 4563 アンジェス +26.86% 599.4 (3/26)適時開示:HGF遺伝子治療用製品の国内条件付承認を取得 国内初の遺伝子治療用製品、重症虚血肢を対象 3 7325 アイリック +24.62% 0.5 (3/27)株式分割 1:2 権利落日 4 4582 シンバイオ +13.37% 375.9 (3/26)適時開示:抗悪性腫瘍剤『トレアキシン』の腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置に関する一部変更承認のお知らせ 5 7851 カワセCS +8.53% 0.3   6 6639 コンテック +7.38% 0.4 (3/26)業績上方修正 通期純利益11億円→14.5億円 7 9820 MTジェネック +6.72% 4.7 (3/26)ストップ高 東証 8 3667 enish +6.38% 159.8 (3/26)ストップ高 東証 9 6664 オプトエレクト +6.06% 22.8 (3/26)オプトエレが連日大幅高 利益急増を評価した買い続く(NQN) 10 2176 イナリサーチ +5.99% 0.9   11 9318 アジア開発 +5.71% 59.0 (3/26)空売り規制対象 東証 12 6736 サン電子 +5.47% 2.0 (3/26)『物言う株主』のオアシス、サン電子株を9%超取得(NQN) 13 2173 博 展 +4.60% 3.8 (3/27)株式分割 1:2 権利落日 14 8789 フィンテック +4.58% 57.9 (3/26)貸株注意喚起 開始日 東証 15 7671 AmidAHD +4.57% 1.5 (3/26)ストップ高 東証 16 4508 田辺三菱 +4.55% 3.7 (3/25)昨年来安値更新 東証 17 6632 JVCKW +4.37% 0.3   18 4503 アステラス薬 +4.29% 8.7 (3/26)適時開示:経口JAK阻害剤『スマイラフ錠』既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)治療薬として日本で製造販売承認取得 19 4585 UMNファーマ +4.06% 1.7   20 3064 MonotaRO +3.91% 0.2 (3/26)自社株買い(枠設定) 発表日 地域新聞(2164)やライトオン(7445) も注目されそうだ。いずれも前営業日夜間のPTSで27日の基準値を下回る水準で約定した。地域新聞の約定価格は基準値に比べ14.76%安、ライトオンは同10.83%安だった。 <夜間PTSで基準値対比の値下がり銘柄> <3月27日 0時00分時点> 順位 コード 銘柄名 基準値比 売買高 (千株) イベント 1 9363 大 運 -24.46% 0.1   2 2164 地域新聞 -14.76% 12.8 (3/26)ストップ安 東証 3 4355 ロングライフ -11.83% 0.1   4 7445 ライトオン -10.83% 0.1 (3/26)昨年来安値更新 東証 5 3221 ヨシックス -10.14% 0.1   6 4293 セプテーニHD -9.50% 0.1   7 7191 イントラスト -9.48% 0.2   8 2179 成学社 -8.56% 0.3   9 6786 RVH -8.54% 0.5   10 8104 クワザワ -7.86% 0.4 (3/20)適時開示:東京証券取引所市場第一部指定に関するお知らせ 11 6198 キャリア -7.81% 4.0 (3/26)業績修正 新規予想 通期営業利益2.7億円 12 3185 夢展望 -7.34% 0.2   13 4679 田 谷 -6.69% 0.1   14 8086 ニプロ -6.59% 0.1   15 1418 インターライフ -6.37% 0.4 (3/26)業績下方修正 通期最終損益4,000万円→-6,900万円 16 3782 DDS -5.03% 0.1 (3/20)減資 株主総会決議日 17 7647 音 通 -5.00% 8.0   18 9980 MRK HLD -4.81% 5.4   19 2410 キャリアDC -4.72% 0.1 (3/20)キャリアデザが大幅高 上半期業績の上方修正を好感(NQN) 20 4575 CANBAS -4.69% 1.7   ※「寄り前ランキング」は、QUICK AI速報としてQr1などQUICKの情報端末でニュース配信中。QUICK Knowledge特設サイトは、QUICKの情報端末でご覧いただけます。

IPリポート VOL.5【がん治療薬】注目のCAR-T、メガ再編相次ぐ

規模がモノを言う新薬開発、大型買収さらに加速 AIPE認定 知的財産アナリスト(特許)、弁理士、博士(理学)=松田隆子 証券アナリスト=三浦毅司   企業評価への視点 がん免疫療法に係る特許出願で、上位は中外製薬(4519)、創薬ベンチャーのオンコセラピー・サイエンス(4564)、第一三共(4568) 大型買収が可能な体力を残すのは、売上高が1兆円規模の武田薬品工業(4502)、アステラス製薬(4503)、大塚ホールディングス(4578)、第一三共 最先端の「キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)療法」では、タカラバイオ(4974)が他の国内企業に先行して開発中。後れをとった武田がシャイアー買収により規模を拡大、巻き返しの可能性も ■先進2分野で出遅れる日本勢 がんによってブレーキがかかった免疫攻撃力を回復させる療法に使う免疫チェックポイント阻害薬の世界市場規模は、主要製薬会社の売上ベースで、2017年は約100億ドル、20年までには250億ドル弱に拡大し、26年には市場全体で300億ドルを超える。 一方、遺伝子改変により自らの細胞の免疫力を強化してがん細胞を攻撃させるCAR-T(カーティー)細胞療法は17年に米国で初の製造販売承認がなされた。市場規模は現状では比較的小さいが、19年~28年の年平均成長率は46%強、28年の世界市場規模は80億ドルを超える。 がん免疫療法における企業別の日本での特許出願件数を見てみると、国内での出願にもかかわらず日本企業は海外大手に大きく遅れをとっている。上位に名を連ねるのは中外製薬、創薬ベンチャーのオンコセラピー・サイエンス、第一三共だけだ。 ■日本国内での特許出願件数(2008年以降に出願されたもの) ※特許庁係属:特許出願(申請)がされたもので、まだ権利化(登録)の可能性が残っているもの 出所:正林国際特許商標事務所作成 先進2分野(免疫チェックポイント阻害療法、CAR-T細胞療法)において、海外企業は非常に積極的な権利化を進めているが、日本企業の権利化はほとんど進んでいない。海外の上位勢には潤沢な研究費を確保している大学などの研究機関もみられる。研究予算が限られる中で海外勢にこれだけ水をあけられると、日本企業が自前の研究開発で追いつくのは非常に難しいだろう。 ■「第2のオプジーボ」の可能性は? 免疫療法で用いられるバイオ医薬品の場合、生きた細胞を用いるため開発研究に掛かる費用が数十億円に跳ね上がるうえ、量産化のための投資も莫大である。そのため、トータルの開発コストが一桁上がることも多く、日本の市場だけでは投資回収が難しい。ライセンス導入ではジェネリック医薬品並みの利益率に落ち込むであろうし、将来の生産にも不安定さが残る。資金調達が可能であれば買収に向かうだろう。 買収できるかどうかは、負債の返済能力からみて、売上高が1兆円あるかどうかが分岐点となる。その条件を満たすのは、武田薬品工業、アステラス、大塚ホールディングス、第一三共の4社。世界に伍していくためには、数兆円の売上高が必要でハードルは高く、現在世界との競合が見えているのは武田に限定される。 小野薬品はオプジーボの開発までは中堅製薬会社であったが、発売により株式時価総額では大手と互角になった。ただ当時と比較して世界的な製薬会社や大学・研究機関がこの分野の研究開発に凌ぎを削っている現状では、小規模メーカーが一発逆転を実現する可能性は大幅に低下したと言わざるを得ない。 CAR-T細胞を用いたがん抗原特異的T細胞療法は、がん免疫療法で現在最もホットな分野であるが、日本企業では、タカラバイオが先駆けて開発・権利化を進めている。 国内トップの武田は、昨年、山口大学の玉田耕治教授による「固形がん」を対象としたCAR-T細胞療法に関する成果を基に立ち上げられた大学発ベンチャーのノイルイミューン・バイオテックとの提携を発表。現状のCAR-T細胞療法に関する成果の多くは、「白血病・リンパ腫等の血液がん」に対するものであり、固形がんに関してはその性質の難しさから、世界的にも未だ有望な効果が示されていない。今後、固形がんに対する効果が確認されれば、武田の巻き返しもあり得る。 (2018年12月27日に配信したものです) ⇒リポートの詳細はこちら (免責事項)本リポートは、リポート作成者が信頼できると判断した情報に基づき作成されていますが、リポート作成者及びその所属する組織等は、本リポートの記載内容が真実かつ正確であること、重要な事項の記載が欠けていないこと、将来予想が含まれる場合はそれが実現すること及び本リポートに記載された企業が発行する有価証券の価値を保証するものではありません。本リポートは、その使用目的を問わず、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、その使用結果について、リポート作成者及びその所属組織は何ら責任を負いません。また、本リポートはその作成時点における状況を前提としているものであって、その後の状況が変化することがあり、予告なく変更される場合があります。 正林国際特許商標事務所 (三浦毅司 takashi.miura@sho-pat.com 電話03-6895-4500)

IPリポート VOL.5【がん治療薬】 注目のCAR-T、メガ再編相次ぐ

規模がモノを言う新薬開発、大型買収さらに加速 AIPE認定 知的財産アナリスト(特許)、弁理士、博士(理学)=松田隆子 証券アナリスト=三浦毅司   企業評価への視点 がん免疫療法に係る特許出願で、上位は中外製薬(4519)、創薬ベンチャーのオンコセラピー・サイエンス(4564)、第一三共(4568) 大型買収が可能な体力を残すのは、売上高が1兆円規模の武田薬品工業(4502)、アステラス製薬(4503)、大塚ホールディングス(4578)、第一三共 最先端の「キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)療法」では、タカラバイオ(4974)が他の国内企業に先行して開発中。後れをとった武田がシャイアー買収により規模を拡大、巻き返しの可能性も ■先進2分野で出遅れる日本勢 がんによってブレーキがかかった免疫攻撃力を回復させる療法に使う免疫チェックポイント阻害薬の世界市場規模は、主要製薬会社の売上ベースで、2017年は約100億ドル、20年までには250億ドル弱に拡大し、26年には市場全体で300億ドルを超える。 一方、遺伝子改変により自らの細胞の免疫力を強化してがん細胞を攻撃させるCAR-T(カーティー)細胞療法は17年に米国で初の製造販売承認がなされた。市場規模は現状では比較的小さいが、19年~28年の年平均成長率は46%強、28年の世界市場規模は80億ドルを超える。 がん免疫療法における企業別の日本での特許出願件数を見てみると、国内での出願にもかかわらず日本企業は海外大手に大きく遅れをとっている。上位に名を連ねるのは中外製薬、創薬ベンチャーのオンコセラピー・サイエンス、第一三共だけだ。 ■日本国内での特許出願件数(2008年以降に出願されたもの) ※特許庁係属:特許出願(申請)がされたもので、まだ権利化(登録)の可能性が残っているもの 出所:正林国際特許商標事務所作成 先進2分野(免疫チェックポイント阻害療法、CAR-T細胞療法)において、海外企業は非常に積極的な権利化を進めているが、日本企業の権利化はほとんど進んでいない。海外の上位勢には潤沢な研究費を確保している大学などの研究機関もみられる。研究予算が限られる中で海外勢にこれだけ水をあけられると、日本企業が自前の研究開発で追いつくのは非常に難しいだろう。 ■「第2のオプジーボ」の可能性は? 免疫療法で用いられるバイオ医薬品の場合、生きた細胞を用いるため開発研究に掛かる費用が数十億円に跳ね上がるうえ、量産化のための投資も莫大である。そのため、トータルの開発コストが一桁上がることも多く、日本の市場だけでは投資回収が難しい。ライセンス導入ではジェネリック医薬品並みの利益率に落ち込むであろうし、将来の生産にも不安定さが残る。資金調達が可能であれば買収に向かうだろう。 買収できるかどうかは、負債の返済能力からみて、売上高が1兆円あるかどうかが分岐点となる。その条件を満たすのは、武田薬品工業、アステラス、大塚ホールディングス、第一三共の4社。世界に伍していくためには、数兆円の売上高が必要でハードルは高く、現在世界との競合が見えているのは武田に限定される。 小野薬品はオプジーボの開発までは中堅製薬会社であったが、発売により株式時価総額では大手と互角になった。ただ当時と比較して世界的な製薬会社や大学・研究機関がこの分野の研究開発に凌ぎを削っている現状では、小規模メーカーが一発逆転を実現する可能性は大幅に低下したと言わざるを得ない。 CAR-T細胞を用いたがん抗原特異的T細胞療法は、がん免疫療法で現在最もホットな分野であるが、日本企業では、タカラバイオが先駆けて開発・権利化を進めている。 国内トップの武田は、昨年、山口大学の玉田耕治教授による「固形がん」を対象としたCAR-T細胞療法に関する成果を基に立ち上げられた大学発ベンチャーのノイルイミューン・バイオテックとの提携を発表。現状のCAR-T細胞療法に関する成果の多くは、「白血病・リンパ腫等の血液がん」に対するものであり、固形がんに関してはその性質の難しさから、世界的にも未だ有望な効果が示されていない。今後、固形がんに対する効果が確認されれば、武田の巻き返しもあり得る。 (2018年12月27日) ⇒リポートの詳細はこちら   (免責事項)本リポートは、リポート作成者が信頼できると判断した情報に基づき作成されていますが、リポート作成者及びその所属する組織等は、本リポートの記載内容が真実かつ正確であること、重要な事項の記載が欠けていないこと、将来予想が含まれる場合はそれが実現すること及び本リポートに記載された企業が発行する有価証券の価値を保証するものではありません。本リポートは、その使用目的を問わず、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、その使用結果について、リポート作成者及びその所属組織は何ら責任を負いません。また、本リポートはその作成時点における状況を前提としているものであって、その後の状況が変化することがあり、予告なく変更される場合があります。 正林国際特許商標事務所 (三浦毅司 takashi.miura@sho-pat.com 電話03-6895-4500)

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