川崎船(9107)弱気の市場予想が続く 9月のコンセンサスDIはマイナス圏へ

株式市場で川崎汽船(9107)の業績下振れ懸念がやや和らいでいる。3カ月前と比べて純利益の上方修正率が大きい銘柄をランキングしたところ、川崎船が首位となった。ただ、会社側の業績見通しをなお下回っており、弱気の市場予想が続いている。ランキングの対象は5社以上のアナリストが業績を予想する428銘柄。 市場予想によると、川崎船の2019年3月期の連結純利益は6月末時点で42億円だったが、9月末に54億円に上方修正された。川崎船、日本郵船(9101)、商船三井(9104)の海運大手3社のコンテナ船事業を統合した新会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」のコスト削減が寄与するようだ。ただ、会社予想の連結純利益は70億円(前期比32%減)の見通しで、市場予想とのかい離は依然大きい。 海運3社の業績見通しは明暗が分れている。郵船は純利益の下方修正率が大きい銘柄のランキング3位に顔を出した。株価は海運3社の中では軟調に推移している。モルガン・スタンレーMUFG証券は9月21日付で「保有するなら商船三井」と題したレポートを公表し、商船三井は業績に安定感があり株価も割安と評価。一方、郵船に対しては日本貨物航空の運航停止に伴う業績下振れ懸念が払拭されないと指摘している。 純利益の下方修正率が最も大きい銘柄は千代田化工建設(6366)だった。米国の液化天然ガス(LNG)プラントの建設を巡り業績下振れ懸念が強まっている。 アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDI(9月末)は、金融を含む全産業ベースでマイナス4だった。前月のプラス3から7ポイント悪化してマイナス圏に沈んだ。卸売や銀行、電機セクターの弱気見通しが増えた。 ※QUICKコンセンサスDI(QCDI)とは  アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。

QコンセンサスDI、5カ月ぶりプラス 新電工(6967)に業績上振れ期待

QUICKが9月3日に発表した主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDI(8月分)は、5カ月ぶりにプラスに転じた。金融を含む全産業ベースで前月のマイナス5から8ポイント改善してプラス3だった。化学や卸売セクターに対する強気見通しが増加してDIを押し上げた。個別銘柄では半導体パッケージ製造の新光電気工業(6967)の純利益の上方修正率が大きかった。 ※QUICKコンセンサスDIとは アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。 製造業DI、4カ月ぶりプラス圏に浮上 化学や鉄鋼がけん引 製造業DIは前月比7ポイント改善のプラス4だった。化学や鉄鋼、輸送用機器がけん引し、4カ月ぶりにプラス圏に浮上した。 非製造業DIは前月のマイナス9から6ポイント改善のマイナス3だった。卸売などに対する強気見通しが増加した。 DIがプラスだったのは算出対象の16業種のうち、9業種。マイナスは4業種、変わらずは3業種だった。 新電工の純利益、会社計画52億円に対し市場予想は61億円 個別銘柄で、3カ月前からの純利益の上方修正率が最も大きかったのは新電工(6967)。同社は7月26日、19年3月期の連結純利益を従来予想の51億円から52億円(前期比42%増)に上方修正した。高収益のサーバー向け製品の売れ行きが好調なことや、為替差益の計上が修正の要因だ。通期の想定為替レートは108円としている。会社側の予想に対してアナリストは、さらに強気だ。今期の純利益は前期比67%増の61億円とみている。株価は7月30日に1143円と年初来高値を更新し、その後は1000円を挟んで推移している。 半面、下方修正率が最も大きかったのは7月と同様にカジュアル衣料のアダストリア(2685)だった。同社は19年2月期の連結純利益を前期比5.1倍の44億円と計画しているが、アナリストの予想では10億円と会社予想から大幅に下振れている。    

大正薬HD、株売却益計上で上振れ 7月のコンセンサスDIは小幅改善

QUICKが1日に発表した7月のコンセンサスDIによると、主要企業の業績に対する弱気な見方が後退しつつある。コンセンサスDIは金融を含む全産業ベースでマイナス5と、前月のマイナス8から3ポイント改善した。発表が相次ぐ国内企業の4~6月期決算の内容も順調だ。個別銘柄では、ドリンク剤「リポビタンD」で知られる大正製薬ホールディングス(4581)の上方修正期待が高まった。   ※QUICKコンセンサスDI(QCDI)とは  アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。 7月のコンセンサスDIのマイナス幅縮小に寄与したのは製造業。DIは前月比7ポイント改善のマイナス3だった。なかでも医薬品や機械セクターの業績上方修正期待が高まったほか、輸送用機器に対する過度な弱気見通しが後退した。非製造業DIは前月のマイナス9から変わらなかった。 5社以上のアナリストが業績を予想する374銘柄を対象に、3カ月前と比べた純利益の上方修正率が大きい銘柄をランキングしたところ、トップは大正薬HDだった。医薬品中堅の富山化学工業の株式を富士フイルムホールディングス(4901)に売却、これに伴う特別利益418億円が収益を押し上げるもよう。会社予想の19年3月期の連結純利益は、市場予想と同程度の前期比75%増の555億円で最高が見込まれる。ただ、19年3月期の売上高は減収で営業利益も減少見通しであり、本業は苦戦気味だ。  大正薬HDの株価は6月27日に上場来高値1万3390円を付けたが、みずほ証券は7月18日のレポートで「富山化学との資本提携の解消による医療用医薬品事業の再編期待で株価が上昇していると思われるが、ファンダメンタルでは業績回復時期が見通せない状況が続いている」と指摘する。 一方、アナリストによる純利益の下方修正率が最も大きかったのは、カジュアル衣料のアダストリア(2685)だ。市場予想では19年2月期の連結純利益は4月末時点で46億円の予想だったが、7月末に13億円に縮小した。7月13日に発表した18年3~5月期の連結純利益は、前年同期比95%減の2億3900万円だった。天候不順による夏物商品の売り上げ不振に加え、在庫処分に伴う値引き販売も利益を下押しした。 ※上方・下方修正率の大きい銘柄のデータは7月31日時点。最終赤字の銘柄は除く。直近3カ月前とも5社以上のアナリストが業績予想を出している銘柄が対象      

黒鉛電極の需要増加、昭電工(4004)の業績上方修正率大きく

昭和電工(4004)の業績上方修正期待が広がっている。QUICKが算出するコンセンサスDIの対象銘柄うち、昭電工の純利益の上方修正率が最も大きくなった。 5社以上のアナリストが業績を予想する381銘柄を対象に、3カ月前と比べた純利益の上方修正率が大きい銘柄をランキングした。トップは昭電工で、2018年12月期の連結純利益は3月末時点で688億円の予想だったが、6月末に1030億円に拡大した。上方修正の背景には、同社が手掛ける「黒鉛電極」の需要増加がある。この部材は鉄くずを溶かして粗鋼を生産する電炉の電極として使用されている。 黒鉛電極の市況高騰とマージン拡大を見込み、SMBC日興証券では6月21日付のリポートで昭電工の投資判断を3段階中の真ん中から最上位に引き上げた。これを受けて足元の株価は上昇に転じている。 なお、会社側の純利益予想は前期比2.5倍の850億円だ。 一方、純利益の下方修正率が最も大きいのは川崎汽船(9107)。19年3月期の連結純利益の予想は3月末時点で124億円だったが、6月末は42億円に縮小した。コンテナ事業を手掛ける新会社のコストが利益を圧迫するとみるアナリストが多いようだ。会社は70億円の予想を公表している。 川崎船の株価は1月に付けた年初来高値3040円から下落基調になっている。 アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDI(6月末)は、金融を含む全産業ベースで前月と変わらずマイナス8だった。製造業の低下を金融の上昇で補った。製造業の中では特に食料品セクターの弱気見通しが増えた。物流コストや原材料価格の上昇などが懸念材料としてあるようだ。 ただ、サッカーワールドカップ(W杯)で日本が決勝トーナメントに進出すると、ビールなどの消費量が増えると言われる。日本代表の「勝負飯」とされる、うなぎの消費も増えそうだ。W杯特需がアナリストの弱気見通しの修正につながる可能性もある。日本は3日午前3時(日本時間)に初の8強入りを目指しベルギーと対戦する。(根岸てるみ) ※QUICKコンセンサスDIとは アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。

日揮など業績下振れ予想広がる 5月のコンセンサスDI、マイナス8に悪化

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(5月末時点)は、金融を含む全産業ベースでマイナス8だった。前月のマイナス2から6ポイント悪化。製造業、非製造業ともにマイナスとなった。個別銘柄では日揮(1963)の純利益の下方修正率が最も大きくなった半面、エーザイ(4523)やアドバンテスト(6857)の上方修正率が大きくなった。     ※QUICKコンセンサスDIとは アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。 製造業DIはマイナス圏へ 製造業DIは前月比10ポイント低下のマイナス8だった。輸送用機器や非鉄金属をはじめ弱気見通しが全体的に増えるなか、医薬品セクターはプラスに転じた。 サービス業などに対する弱気見通しが増えた結果、非製造業DIは前月から2ポイント悪化のマイナス8となった。算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)なのは8業種。一方、マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)の業種は6業種、変化なしは2業種だった。 エーザイやアドバンテストには強気 個別銘柄を対象に3カ月前と比較して、純利益の下方修正率が最も大きかった銘柄はプラント建設大手の日揮だった。市場予想の平均であるQUICKコンセンサス(5社、5月29日時点)によると、日揮の19年3月期の連結純利益は119億4000万円だ。会社側が見込む(5月10日時点)前期比39.7%減の100億円にアナリスト予想も近づきつつある。 QUICKは国内上場企業の2期先の業績予想を算出するツール「QUICK Forecast 企業業績」を提供している。3月期決算企業の多くは2019年3月期の業績予想を開示しているが、同ツールなら20年3月期の予想値もはじき出せる。企業収益の方向性を探るのに便利だ。日揮の20年3月期の連結純利益は今期会社計画比2.6倍の260億円と急回復するもようだ。     そのほか、下方修正率が大きい銘柄のランキング上位にはLINE(3938)やDeNA(2432)などネット関連が目立った。  一方、製薬大手エーザイ(4523)や半導体テスター大手アドバンテスト(6857)は業績拡大期待が高まる。上方修正率が大きい銘柄のランキング上位に顔を見せたアドバンテストは、「IoT」(モノのインターネット化)の浸透などから半導体需要の拡大が続くとの見方が背景にあるようだ。 銘柄数の内訳は「強気」が78銘柄、「変化なし」は141銘柄、「弱気」銘柄は101銘柄だった。(根岸てるみ)        

エーザイ(4523)の業績上方修正見通し広がる、パイオニア(6773)は下方修正か

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(4月末時点)は、金融を含む全産業ベースで前月のプラス5から7ポイント悪化してマイナス2となった。マイナス圏に沈んだのは2016年11月以来1年5カ月ぶり。個別銘柄ではエーザイ(4523)や東芝(6502)の純利益の上方修正率が大きくなった一方、パイオニア(6773)は下方修正率が大きくなった。 ※QUICKコンセンサスDIとは アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。 製造業は10ポイント低下のプラス2 製造業DIは前月比10ポイント低下のプラス2だった。業種別では輸送用機器や機械に対する弱気見通しが増加。弱気見通しが全体的に増えるなか、化学は強気に傾いた。 非製造業DIは前月のマイナス3からマイナス幅が拡大し、マイナス6となった。情報通信などに対する弱気見通しが増えた。 DIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は算出対象の16業種のうち、5業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)は10業種、変わらずは1業種だった。 エーザイの2019年3月期の純利益、市場予想は568億円 個別銘柄を対象に3カ月前と比較して、純利益の上方修正率が最も大きかった銘柄は2カ月連続でエーザイ(4523)だった。市場予想の平均であるQUICKコンセンサス(4月26日時点、9社)によると、2019年3月期の連結純利益(国際会計基準)は568億円の見通し。3月にエーザイが発表した18年3月期の予想の550億円を3%程度上回るもよう。同社は5月15日に18年3月期の決算を発表する予定だ。 半面、下方修正率が最も大きかったのはパイオニア(6773)。同社は4月26日、18年3月期の業績予想を下方修正し、連結最終損益を30億円の赤字から71億円の赤字に引き下げた。高収益のカーエレクトロニクス市販事業の低迷などが響いた。QUICKコンセンサス(4月23日時点、7社)では、2019年3月期の連結最終損益は14億円の黒字と黒字転換が見込まれている。    

エーザイの業績拡大期待高まる、LINEは下振れ予想増える QUICKコンセンサスDI 

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(3月末時点)は、金融を含む全産業ベースでプラス5と、前月から11ポイント低下した。足元の円高・ドル安を背景に「輸送用機器」のほか、「建設」などに対する業績の弱気見通しが増加し、DIのプラス幅を縮小させた。   ※QUICKコンセンサスDIとは アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。 製造業は9ポイント悪化のプラス12 製造業DIは前月比9ポイント低下のプラス12だった。業種別では輸送用機器や電機に加えて鉄鋼、非鉄金属に対する弱気見通しが増加した。一方、医薬品は業績の上方修正期待が高まった。 非製造業DIは前月比12ポイント悪化し、マイナス3だった。建設や銀行に対する弱気見通しが増えた。 DIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は算出対象の16業種のうち、8業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)は7業種、変わらずは1業種だった。 エーザイ(4523)が上方修正率トップ 個別銘柄を対象に3カ月前と比較して、予想純利益の修正率が大きかった銘柄を調べた。上方修正率が最も大きかった銘柄はエーザイ(4523)だった。同社は3月8日、2018年3月期の連結純利益(国際会計基準)を前期比40%増の550億円と、従来予想の398億円から大幅に引き上げた。米製薬大手メルク社と抗がん剤の開発で提携、これに伴う契約一時金が利益を押し上げるようだ。 半面、下方修正率が最も大きかったのは、LINE(3938)だった。同社はフィンテックや人工知能(AI)などの新規事業に積極投資する見込みだが、足元では収益の押し下げ要因とみられている。2018年はIT(情報技術)と金融を融合させるフィンテック分野に計150億円を投資する計画だ。3月28日には野村ホールディングス(8604)と、証券事業を手掛ける共同出資会社を設立すると発表した。  

製造業が大幅に低下 QUICKコンセンサスDI 「非鉄金属」はマイナスに

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(2月末時点)は、金融を含む全産業ベースでプラス16と、前月から11ポイント低下した。特に製造業で「非鉄金属」が大幅に悪化。機械や卸売、情報通信のDIも低下した。 ※QUICKコンセンサスDIとは・・・アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIがマイナスなら、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。 製造業は13ポイント悪化のプラス21 製造業DIは前月比13ポイント低下のプラス21だった。業種別では非鉄金属が50ポイントもの大幅な悪化で、マイナス圏に転落し、機械が26ポイント悪化、化学が19ポイント悪化、輸送用機器が8ポイント悪化と、軒並み弱気の見通しが増加した。一方、食料品が28ポイント上昇し、プラス圏に浮上した。 非製造業DIは前月比9ポイント低下のプラス9だった。小売や不動産が改善したものの、卸売が16ポイント悪化、情報通信が23ポイント悪化した。銀行も29ポイント悪化と、弱気見通しが大幅に増加した。 DIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は算出対象の16業種のうち、10業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)は2業種、変わらずは4業種だった。 東芝(6502)が上方修正率トップ 個別銘柄を対象に3カ月前の予想純利益と比較して上方修正率、下方修正率がそれぞれ大きな銘柄をピックアップしたところ、最も上方修正率が大きかった銘柄は、東芝(6502)だった。 東芝は2月14日に2018年3月期の連結最終損益(米国会計基準)を5200億円の黒字と、従来予想(1100億円の赤字)から大幅に引き上げたと発表した。半面、最も下方修正率が大きかったのは、創薬ベンチャーのそーせい(4565)だった。

「鉄鋼」「小売」弱気に傾く QUICKコンセンサスDI、金融以外は頭打ち

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(1月末時点)は金融を含む全産業ベースでプラス27と、前月と変わりませんでした。銀行が改善しましたが、電機や輸送用機器が悪化。鉄鋼や小売は弱気に傾きました。 ※QUICKコンセンサスDIとは・・・アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。DIがマイナスということは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。 製造業は1ポイント低下のプラス34 製造業DIは前月比1ポイント低下のプラス34でした。業種別では非鉄金属や機械の強気見通しが増え、食料品も改善した一方、鉄鋼が大幅に悪化し、マイナス圏に転落しました。 非製造業DIは前月と変わらずのプラス18でした。情報・通信や不動産などの業種が改善しましたが、小売はマイナス圏に転落しました。 DIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は算出対象の16業種のうち、12業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)は3業種、変わらずは1業種でした。 北陸電力(9505)が上方修正率トップ 個別銘柄を対象に3カ月前の予想純利益と比較して上方修正率、下方修正率がそれぞれ大きな銘柄をピックアップしたところ、最も上方修正率が大きかった銘柄は、北陸電力(9505)でした。 北陸電力は、事務所や工場などの法人、オール電化住宅を利用する一般家庭を対象に2018年4月から順次、電力料金を値上げすると発表。値上げで年間200億円程度の経常損益の改善が見込まれています。 半面、最も下方修正率が大きかったのは前月に引き続き、サイバーダイン(7779)でした。ただ、同社については1月9日に、体を動かしたり話したりすることが困難な患者らの意思伝達を支援する小型装置「Cyin(サイン)」を今春から国内で発売すると発表するなど、業績改善につながりそうな材料も出ています。

東芝(6502)の業績上振れ予想広がる QUICKコンセンサスDIは改善基調

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(12月末時点)は、製造業と非製造業が共に改善し、全産業ベース(金融含む)のDIが前月比6ポイント上昇のプラス27となりました。個別銘柄では東芝(6502)や、北陸電力(9505)の純利益の上方修正率が大きくなるとの見方です。 ※QUICKコンセンサスDIとは・・・アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。DIがマイナスということは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。 鉄鋼や医薬品のDIが大幅改善 製造業DIは前月比6ポイント上昇のプラス35でした。業種別では鉄鋼や医薬品、機械が大きく改善したほか、輸送用機器や電機の強気見通しも増えました。 非製造業DIは前月比5ポイント改善のプラス18となり、卸売や小売、銀行といった業種の改善が顕著でした。 DIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は算出対象の16業種のうち、13業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)は1業種、変わらずは2業種でした。 東芝(6502)が上方修正率トップ 個別銘柄を対象に3カ月前の予想純利益と比較して上方修正率、下方修正率がそれぞれ大きな銘柄をピックアップしたところ、最も上方修正率が大きかった銘柄は東芝(6502)でした。東芝は米ウエスタンデジタル(WD)との和解成立や、増資による資本増強などを受けて主要銀行からの融資期限が3月まで先延ばしされました。返済が滞るとの懸念が一時後退したうえ、運転資金が確保できたことも業績改善見通しの背景にあるようです。 半面、最も下方修正率が大きかったのは、サイバーダイン(7779)でした。ただ、同社については2017年12月17日に装着型ロボット「HAL」が米食品医薬品局(FDA)の市販承認を取得するなど、米国での収益期待が高まるなど足元で好材料も出ています。

業績期待指数、製造業で弱気見通し増 「食料品」「鉄鋼」はマイナス圏転落 11月末

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(11月末時点)で、製造業は機械と電機を除き悪化しました。食料品と鉄鋼がともにマイナス圏に転落し、非鉄金属も前月比25ポイント低下しました。一方で非製造業では建設や不動産が大幅に上昇。銀行も改善がみられ、全産業ベース(金融含む)のDIは前月比1ポイント上昇のプラス21となりました。 ※QUICKコンセンサスDIとは・・・アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。DIがマイナスということは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。 非製造業は建設や不動産が押し上げ 製造業DIは前月比5ポイント低下のプラス29でした。前月に22ポイント上昇していた輸送用機器セクターは、今月は一転して11ポイント低下。前月に16ポイント上昇した食料品セクターは26ポイント低下しました。前月に13ポイント上昇の非鉄金属セクターも今月は25ポイント低下するなど、反動減に苦しむセクターが目立ちました。そのほか前月に83ポイントと急落しプラスマイナス0となった鉄鋼セクターが、今月はマイナス17まで沈むなど、一段と悪化しているセクターも見受けられます。不正問題に揺れる神戸製鋼所(5406)、SUBARU(7270)など大手メーカーについて、アナリストが今後の経営への影響を警戒して純利益予想を引き下げています。 一方、前月比3ポイント改善のプラス13となった非製造業では、建設セクターのDIが前月のプラス6からプラス33、不動産セクターも前月のプラスマイナス0からプラス18へと強気見通しが大きく増加しました。また、マイナスだった前月から23ポイント上昇のプラス9へ浮上した金融では、銀行セクターのDIが前月のプラスマイナス0からプラス8に改善しました。 なお、算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は11業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)は2業種、プラスマイナス0は3業種でした。   ベネッセHDの予想純利益が増加 個別銘柄を対象に3カ月前の予想純利益と比較して上方修正率、下方修正率がそれぞれ大きな銘柄をピックアップしたところ、最も上方修正率が大きかった銘柄は通信教育大手のベネッセHD(9783)でした。同社では2022年度までの5年間で、M&A(合併・買収)に約1000億円を投じる方針を明らかにしました。少子化の進行は同社業績の重荷ですが、収益源の多様化を目指す姿勢が評価されているようです。 半面、最も下方修正率が大きかったのは、北陸電力(9505)でした。同社は2018年3月期の連結最終損益について30億円の赤字(前期は6億円の赤字)と、2期連続の赤字を見込んでいます。2018年4月から電力料金を引き上げ約200億円の増収につなげる見通しですが、志賀原子力発電所(石川県)の再稼働の見通しがたたないなか、業績への不安は根強く残っています。  

業績期待指数、製造業で一段と上昇、金融はマイナス転落

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(10月末時点)は、輸送用機器や食料品など製造業に対する強気見通しが増加、非製造業でもサービスや卸売などで強気に振れたものの、金融がマイナス圏へ大幅に転落したため、全産業ベース(金融含む)のDIでは前月比1ポイント悪化のプラス20となりました。 ※QUICKコンセンサスDIとは・・・アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。DIがマイナスということは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。 非製造業も強気傾向、全産業は横ばい 製造業DIは前月比1ポイント改善のプラス34でした。非鉄金属セクターは前月のプラス50からプラス63と強気見通しが増加しました。世界的な株高や国内外での需要増加から、アナリストは、古河電気工業(5801)、三菱マテリアル(5711)、住友鉱(5713)など大手非鉄金属メーカーの予想純利益を引き上げています。 そのほか、食料品セクターのDIは前月のプラスマイナス0からプラス16、輸送用機器セクターのDIは前月のプラス28からプラス50と強気見通しが大幅に増えています。 また、前月比2ポイント改善のプラス10となった非製造業では、卸売セクターのDIが前月のプラス46からプラス56、サービスセクターのDIが前月のプラスマイナス0からプラス10と強気見通しが増加しました。一方、前月比21ポイント低下のマイナス14となった金融では、銀行セクターのDIが前月のプラス14からプラスマイナス0にまで落ち込みました。 なお、算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は12業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)はなし、変わらずは4業種でした。 川崎汽船が上方修正の見通し 個別銘柄を対象に3カ月前の予想純利益と比較して上方修正率、下方修正率がそれぞれ大きな銘柄をピックアップしてみました。最も上方修正率が大きかった銘柄は川崎汽船(9107)でした。同社ではコンテナ船やタンカー事業の運賃低迷による利益圧迫が気がかりではあるものの、中国での公共投資や建設需要の高まりなどを背景にした市況の改善期待は根強いようです。 半面、最も下方修正率が大きかったのは、サイバーエージェント(4751)でした。同社は2017年9月期にインターネットテレビ「AbemaTV」に200億円以上の先行投資をしていることなどから、業績の悪化懸念が高まったようです。同社は2018年度も引き続き200億円を投資する方針を発表しています。

三菱自など輸送用機器の業績上振れ期待広がる

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(9月末時点)は、輸送用機器や医薬品、化学など製造業に対する強気見通しが増加したものの、非製造業の建設や不動産に対して弱気見通しが増加し、全産業ベース(金融含む)のDIでは前月比と変わらずのプラス21となりました。   ※QUICKコンセンサスDIとは・・・アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。DIがマイナスということは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。 製造業は強気も、建設や不動産など非製造業が弱気 製造業DIは前月比3ポイント改善のプラス33でした。なかでも輸送用機器セクターのDIが前月のプラス10からプラス28と強気見通しが増えました。足元でアナリストは、インドで生産が伸びているスズキ(7269)や、8月の国内販売が前年同月比で2ケタ増だった三菱自動車(7211)など自動車メーカーの予想純利益を引き上げています。米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に追加利上げに動くとの観測から、日米金利差による円安・ドル高が続くとの見方も同セクターの強気見通しの背景にありそうです。 そのほか、医薬品セクターのDIは前月のプラス6からプラス23、化学セクターは前月のプラス53からプラス62と強気見通しが増えています。 一方、前月比6ポイント低下のプラス8となった非製造業では、不動産セクターのDIが前月のプラス56からプラス7、不動産セクターは前月のプラス27から0にまで落ち込みました。 なお、算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は12業種。マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)はなし、変わらずは4業種でした。   東芝への業績上方修正期待が続く 個別銘柄を対象に3カ月前の予想純利益と比較して上方修正率、下方修正率がそれぞれ大きな銘柄をピックアップしてみました。最も上方修正率が大きかった銘柄は東芝(6502)でした。同社は半導体メモリー事業を「日米韓連合」に売却する方針を決議したと発表。財務体質改善の期待が高まっているようです。 半面、最も下方修正率が大きかったのは、北陸電力(9505)でした。同社は、石油火力発電の増加による燃料費の増加などから、2017年4~9月の連結純利益が前年同期比88%減の5億円程度になりそうだと発表しました。 <上方修正率の大きい銘柄トップ5> ▽3カ月前比で純利益の上方修正率の大きい銘柄上位 コード  銘柄名        予想純利益(百万円) 修正率(%) 9月末  6月末 1  6502  東 芝      663,000   285,417    132.29 2  7752  リコー        13,755     8,390     63.95 3  9107  川崎船        11,000     6,990     57.37 4  5411  JFEHD  141,575    98,417     43.85 5  5406  神戸鋼        39,900    29,390     35.76 <下方修正率の大きい銘柄トップ5> ▽3カ月前比で純利益の下方修正率の大きい銘柄上位 コード  銘柄名     予想純利益(百万円) 修正率(%) 9月末    6月末 1  9505  北陸電         5,200     8,300       -37.35 2  9984  ソフトバンクG   494,608   652,245    -24.17 3  9509  北海電        13,750    17,183     -19.98 4  9064  ヤマトHD    18,430    22,160     -16.83 5  4751  サイバエージ     14,498    17,343      -16.40 ※9月29日時点。最終赤字の銘柄は除く。直近3カ月前とも5社以上のアナリストが業績予想を出している銘柄が対象      

鉄鋼業に対して一転強気見通し 「鉄冷え」からの脱却期待高まる

 アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(8月末時点)は、鉄鋼や輸送用機器など製造業に対する強気見通しが増加したことを受けて、全産業ベース(金融含む)のDIが前月比12ポイント改善してプラス21となりました。 ※QUICKコンセンサスDIとは・・・アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から、「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出されます。DIがマイナスということは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っているということです。5社以上のアナリストが業績を予想する銘柄を対象にしているため、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかを判断するうえで参考になります。   鉄鋼業に対して一転強気見通し 製造業DIは前月比21ポイント改善のプラス30でした。なかでも鉄鋼セクターのDIが前月のマイナス25からプラス83と強気見通しに転じました。アナリストは新日鉄住金(5401)、JFEホールディングス(5411)、神戸製鋼所(5406)の鉄鋼大手3社の2018年3月期連結純利益の見通しを足元で引き上げています。「鉄冷え」と呼ばれた厳しい経営環境から脱し、採算改善期待が膨らんでいるようです。  そのほか、輸送用機器セクターのDIが前月のマイナス29からプラス10と強気見通しが増えています。海外向け需要が好調なほか、トランプ政権が7月下旬、国境税の導入を断念したことも国内自動車メーカーにとってはプラス材料と受け取られているのかもしれません。  なお、算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は14業種。一方、マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)は2業種でした。   東芝への業績上方修正期待が強まる また、個別銘柄を対象に3カ月前の予想純利益と比較して上方修正率、下方修正率がそれぞれ大きな銘柄をピックアップしてみました。最も上方修正率が大きかった銘柄は東芝(6502)でした。同社は半導体メモリー事業の売却を巡り、対立してきた協業先の米ウエスタンデジタル(WD)と歩み寄りを見せたことも影響しているかもしれません。  半面、最も下方修正率が大きかったのは、アスクル(2678)でした。今年2月に物流センターの倉庫火災の影響で個人向けネット通販事業の出荷が遅れ、販売が低迷していることを織り込んでいるのかもしれません。  

非製造業・金融で強気見通しが増えるが、製造業がブレーキに

アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(7月末時点)は、金融を含めた全産業ベースで前月比4ポイント改善のプラス9でした。非製造業と金融セクターに対する強気の見通しが大幅に増加し、指数を押し上げました。   製造業が弱気の見通しも、非製造業、金融は軒並み上昇 次に業種別に見てみましょう。算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は10業種。一方、マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)の業種は3業種、変わらずは3業種でした。 製造業では食料品がマイナス6からゼロまで改善しましたが、鉄鋼がゼロからマイナス25まで低下し、非鉄金属も前月比22ポイント低下するなど、軒並み低下しました。一方、非製造業では、不動産が前月比17ポイント低下したものの、卸売が前月比30ポイント、小売は同24ポイント上昇し、金融でも銀行が同30ポイント、その他金融は同67ポイントの大幅上昇となりました。 2カ月連続トップのニチイ学館 上方修正期待強まる 個別銘柄では「強気」が121銘柄、「変化なし」が134銘柄、「弱気」が90銘柄になりました。3カ月比で純利益の上方修正率、下方修正率が大きな銘柄の上位5銘柄をそれぞれピックアップすると、下記のようになります。 純利益の上方修正率が最も大きかった銘柄は、2カ月連続でニチイ学館でした。先月3位だったANAも5位にランクインしました。一方、最も下方修正率が大きかったのは、5カ月連続でサイバーダインとなりました。   <上方修正率の大きい銘柄トップ5> ▽3カ月前比で純利益の上方修正率の大きい銘柄上位(7月31日時点) コード  銘柄名       予想純利益            修正率 7月末  4月末 1   9792  ニチイ学館      2,520         944         166.95 2   6502  東 芝        411,558     241,477   70.43 3   6753  シャープ    48,749       33,652     44.86 4   2503  キリンHD   116,180     80,590     44.16 5   9202  ANA         133,040    94,242     41.17   <下方修正率の大きい銘柄トップ5> ▽3カ月前比で純利益の下方修正率の大きい銘柄上位(7月31日時点) コード  銘柄名          予想純利益          修正率 7月末    4月末 1   7779     サイバダイン     22           213         -89.67 2  6816     アルパイン         1,757      4,229     -58.45 3  9101      郵 船         8,420     16,998   -50.46 4  4565     そーせい       3,082     5,436     -43.30 5  3099     ミツコシイセタン     11,111     18,369    -39.51 ※最終赤字の銘柄は除く。直近3カ月前とも5社以上のアナリストが業績予想を出している銘柄が対象。単位は純利益が百万円、修正率は%

全産業で弱気見通し増えるなか、ニチイ学館 の上方修正期待強まる

  アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(6月末時点)は、金融を含めた全産業ベースで前月比4ポイント悪化のプラス5でした。特に金融セクターに対する弱気の見通しが増加し、指数全体を押し下げました。     情報・通信は唯一マイナス幅縮小 次に業種別に見てみましょう。算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は7業種。一方、マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)の業種は6業種、変わらずは3業種でした。 製造業では化学が前月比で19ポイント低下し、非鉄金属、鉄鋼なども軒並み低下しました。非製造業では、不動産が前月比で23ポイント低下しました。また、銀行も前月比で22ポイント悪化のマイナス22になるなど、ほとんどの業種が低下。一方、情報・通信は唯一マイナス幅が縮小しました。   <製造業・業種別QUICKコンセンサスDI>      食料品 化学  医薬品  鉄鋼    非鉄   機械  電機  輸送用                      金属           機器 17年6月  -6   31   12    0    42    25   12   -38 17年5月  -7   50   19   17    60    26   16  -42 17年4月   0   44   12   33   100    63   41     28 <非製造業・金融業種別QUICKコンセンサスDI>      建設  情報・ 卸売 小売 不動産 サービス   銀行 その他                                  通信                   金融 17年6月     39            -9             0    -16          27      -10     -22           0 17年5月     50         -24            15    -12          50       -5       0              0 17年4月     38            0            56    -12          10      -13      14           25   ニチイ学館の上方修正の期待大きい 個別銘柄では「強気」が122銘柄、「変化なし」が153銘柄、「弱気」が102銘柄になりました。3カ月比で純利益の上方修正率、下方修正率が大きな銘柄の上位5銘柄をそれぞれピックアップすると、下記のようになります。 純利益の上方修正率が最も大きかった銘柄は、ニチイ学館でした。先月5位だったANAが3位に、4位だったネットワンは変わらずで、ランクインしました。一方、最も下方修正率が大きかったのは、4カ月連続でサイバーダインとなりました。  <上方修正率の大きい銘柄トップ5> ▽3カ月前比で純利益の上方修正率の大きい銘柄上位(6月30日時点)    コード 銘柄名         予想純利益         修正率         6月末  3月末  1  9792  ニチイ学館        2,520       944    166.95  2  6967  新電工         3,820     2,735     39.67  3  9202  ANA       127,640    94,242     35.44  4  7518  ネットワン          4,247     3,362     26.32  5  6305  日立建        22,771    18,189     25.19  <下方修正率の大きい銘柄トップ5>  ▽3カ月前比で純利益の下方修正率の大きい銘柄上位(6月30日時点)   コード 銘柄名        予想純利益           修正率         6月末  3月末  1  7779  サイバダイン          22       323    -93.19  2  7752  リコー         8,390    20,187    -58.44  3  4565  そーせい       2,729     5,596    -51.23  4  9101  郵 船         8,878    16,610    -46.55  5  3099  ミツコシイセタン      10,925    18,544    -41.09 ※最終赤字の銘柄は除く。直近3カ月前とも5社以上のアナリストが業績予想を出している銘柄が対象。 単位は純利益が百万円、修正率は%

米新車販売の減速を受けて、輸送用機器の弱気見通し増える

製造業に対する弱気見通し増える アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(5月末時点)は、金融を含めた全産業ベースで前月比13ポイント悪化のプラス9でした。製造業や金融セクターの業績に対する弱気見通しが増加し、指数全体を押し下げました。製造業の中では特に自動車などの輸送用機器の悪化が目立ちました。米国の新車販売の減速などが同セクターに対する弱気見通しが増えている理由のようです。         輸送用機器は弱気 不動産と建設は改善 次に業種別に見てみましょう。算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は9業種。一方、マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)の業種は5業種、変わらずは2業種でした。 製造業では特に自動車など輸送用機器が前月比で70ポイント低下し、マイナスに転じました。日本経済新聞によると、トヨタ自動車など自動車8社が30日発表した2017年4月の海外生産台数は前年同月比2.5%減の148万8093台でした。米国では年初から新車販売台数が減速しており、日系メーカーも生産台数を減らしているようです。 そのほか、食料品もマイナスに転落しました。非鉄金属や機械、電機、鉄鋼も弱気の見方が増えています。 非製造業では情報・通信がマイナスに転落。一方、不動産と建設の改善が顕著でプラス幅が拡大しました。   <製造業・業種別QUICKコンセンサスDI>      食料品 化学  医薬品  鉄鋼    非鉄   機械  電機  輸送用                      金属           機器 17年5月  -7   50   19   17     60   26   16     -42 17年4月   0   44   12   33   100   63   41   28 17年3月   5   54   12   71    100   57   56   64 <非製造業・金融業種別QUICKコンセンサスDI>      建設  情報・ 卸売  小売  不動産  サービス  銀行  その他                                 通信                          金融 17年5月  50  -24   15    -12    50    -5     0        0 17年4月  38   0   56   -12    10   -13    14     25 17年3月  20   8   60     3     18   -27    21    0   シャープの上方修正期待大きい 個別銘柄では「強気」が102銘柄、「変化なし」が144銘柄、「弱気」が74銘柄になりました。3カ月比で純利益の上方修正率、下方修正率が大きな銘柄の上位5銘柄をそれぞれピックアップすると、下記のようになります。 純利益の上方修正率が最も大きかった銘柄は、先月と変わらずシャープがトップをキープ。先月5位だった関西電が2位となりました。一方、最も下方修正率が大きかったのは、3カ月連続でサイバーダインとなりました。  <上方修正率の大きい銘柄トップ5>    コード 銘柄名         予想純利益        修正率           5月末  2月末  1  6753  シャープ      39,517    22,183     78.14  2  9503  関西電       141,846    99,690     42.29  3  3632  グリー           9,501     6,726     41.26  4  7518  ネットワン             4,247     3,255     30.48  5  9202  ANA       121,771    94,309     29.12  <下方修正率の大きい銘柄トップ5>  ▽3カ月前比で純利益の下方修正率の大きい銘柄上位(5月31日時点)   コード 銘柄名        予想純利益          修正率              5月末  2月末  1  7779  サイバダイン             22          515     -95.73  2  7752  リコー            4,540    19,730    -76.99  3  3099  ミツコシイセタン      10,983    18,931    -41.98  4  6460  セガサミーHD    12,800    20,130    -36.41  5  2678  アスクル       4,264       6,448    -33.87 ※最終赤字の銘柄は除く。直近3カ月前とも5社以上のアナリストが業績予想を出している銘柄が対象。 単位は純利益が百万円、修正率は%

強気な業績予想増え、全産業DIは6カ月連続改善

製造業DIは低下するも、全産業DIは6カ月連続で改善 アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示す「QUICKコンセンサスDI」(2017年3月末時点)は、金融を含めた全産業ベースでプラス30となり、前月から3ポイント上昇しました。6カ月連続の改善です。製造業DIがプラス47で前月から2ポイント低下しましたが、非製造業DIがプラス7で前月比4ポイント上昇し、金融がプラス29で前月比18ポイント上昇したことで、全体を押し上げました。           製造業にやや弱気の見方増える 次に業種別に見てみましょう。算出対象の16業種中でDIがプラス(上方修正銘柄が下方修正銘柄を上回る)だった業種は14業種。一方、マイナス(下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回る)の業種は1業種、変わらずは1業種でした。 製造業は縮小傾向で特に鉄鋼や化学、自動車関連の輸送用機器に対してやや弱気な見方が増えています。半面、非鉄金属の改善が顕著でした。非製造業はプラス幅が拡大。金融セクターで上昇期待が高まり、サービスではマイナス幅が縮小しました。 <製造業・業種別QUICKコンセンサスDI>        食料品  化学 医薬品   鉄鋼   非鉄   機械   電機  輸送用                                          金属                          機器 17年3月       5      54     12           71      100        57       56       64 17年2月       0     62    -12             83          80        60       75       83 17年1月      15     22      0            0        57        20        61       60 <非製造業・金融業種別QUICKコンセンサスDI> <対象>      建設  情報・   卸売   小売    不動産  サービス   銀行   その他                         通信                                                            金融 17年3月      20      8        60       3           18        -27        21        0 17年2月     29      0         60      12          27        -45         7         0 17年1月      53      8        40      11          33        -34         0         0   郵船が大幅上方修正との予想 銘柄数の内訳は「強気」銘柄は168銘柄、「変化なし」は173銘柄、「弱気」銘柄は51銘柄になりました。3カ月比で純利益の上方修正率、下方修正率が大きな銘柄の上位5銘柄をそれぞれピックアップすると、下記のようになります。 純利益の上方修正率が最も大きかった銘柄は日本郵船。一方、下方修正率が大きかった1位のサイバーダインと2位のNECは前回から順位が入れ替わりましたが、4位のLINEは変わらずと、上位5銘柄中3銘柄が再び顔を並べる結果となりました。  <上方修正率の大きい銘柄> 1位 郵 船(9101)・・・・・・・・・324.48% 2位 商船三井(9104)・・・・・・・・135.29% 3位 東 芝(6502)・・・・・・・・・ 70.49% 4位 JFEHD(5411)・・・・・・・  58.93% 5位 SUMCO(3436)・・・・・・・55.02%  <下方修正の大きい銘柄> 1位 サイバーダイン(7779)・・・・・ ▲42.11% 2位 NEC(6701)・・・・・・・・・▲38.24% 3位 太陽誘電(6976)・・・・・・・・▲27.53% 4位 LINE(3938)・・・・・・・・▲22.39% 5位 アシックス(7936)・・・・・・・▲18.92%

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