米企業の決算が本格化、16日はネットフリックスなど 主要銘柄は米決算プレビューで確認

米主要企業の2018年1~3月期決算発表が金融セクターを皮切りに本格化した。QUICK FactSet Workstationの予想によると、主要500社の18年1~3月期の純利益は前年同期比18%程度の増益と引き続き好調なようだ。好業績が期待される銘柄には先回り買いが入りやすいため、QUICKでは主力銘柄を対象に決算の発表前に注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を配信する予定だ。 今週(16~20日)は16日(日本時間17日朝7時)に動画配信大手ネットフリックスが決算を発表しFANGプラス※の先陣を切る。好業績期待を受けて、同社の株価は足元で5日連続で上昇した。ゴールドマン・サックスが10日付のリポートで目標株価を315ドルから360ドルに引き上げるなど、ネットフリックスに対する強気見通しが増えていることが好感された。 【16~20日の米主要企業の決算発表スケジュール】 【ネットフリックスの株価推移】 4月下旬からはIT大手の決算発表が相次ぐ。個人情報流出問題に揺れるフェイスブックや主力セダンをリコール(回収・無償修理)したテスラ、米郵政公社を不当に安い料金で利用しているとトランプ大統領に「口撃」されているアマゾン・ドット・コムなどに市場の関心が集まりそうだ。法人減税の影響にも注視したい。 QUICKではFANGプラスの銘柄を中心に業績予想やポイントをまとめた「米決算プレビュー」のニュースを配信する。原則、決算発表日(現地時間)の2営業日前にQUICKのオプションサービスである「QUICKエクイティコメント」に配信する予定。 【FANGプラス(青)とダウ工業株30種平均(赤)の株価推移】 ※FANGプラスとは 米国のフェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグルの親会社にあたるアルファベット、アップル、エヌビディア、テスラ、ツイッター、中国ネット通販のアリババ集団、中国検索エンジンのバイドゥをまとめて示す呼称。 <米決算プレビュー対象銘柄> 発表日(現地時間) 銘柄名 ▼4月 23日 アルファベットC(グーグル) 24日 キャタピラー    25日 フェイスブック 26日 マイクロソフト   ▼5月 1日 アップル 2日 スクエア 8日 ディズニー ▼未定(4月16日時点) アマゾン 、アリババ、AMD、エヌビディア 、テスラ   

【決算スコア】ファストリ、通期見通し上方修正だが「ネガティブ」評価

ファーストリテイリング(9983)は12日の取引終了後に、2018年8月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比9%増の1300億円になりそうだと発表した。従来予想の1200億円から上方修正した。ただ、会社側の見通しはアナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(12社)の1399億円をおよそ7.1%下回る水準だ。 売上高に相当する売上収益は18年8月期に13%増の2兆1100億円を計画。QUICKコンセンサスを1.7%上回る。営業利益は28%増の2250億円に上方修正した。 13日の株式市場で、ファーストリテイリング株はどんな反応をみせるのか。決算や業績予想の修正が株価にどのくらいのインパクトを与えるのかを統計的に数値化したQUICK「決算スコア」によると、今回の結果はマイナス0.17とややネガティブな評価となった。過去のパターンを総合すると、発表翌営業日の13日にファーストリテイリング株は0.17%下落する可能性が高いことを示唆している。

マクドナルド(2702)、前期は最高益 好調な本業に特別利益効果も

日本マクドナルドホールディングス(2702)が13日の取引時間終了後に発表した2017年12月期の連結決算は、純利益が前の期比4.5倍の240億円だった。鶏肉の期限切れ問題を巡る業務協定合意金など特別利益の押し上げ効果もあり、2000年12月期の168億円を大幅に上回って17期ぶりに過去最高益を更新した。 合計店舗数はわずかに減ったが、高単価の新商品などの販売が伸び、売上高は12%増加の2536億円だった。 併せて発表した18年12月期の業績予想は、前期に計上した特別利益の効果がはがれて純利益は前期比19%減の195億円。売上高は6%増の2690億円を見込む。 決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は、今回の結果をプラス0.58とややポジティブに評価した。    

オリンパス(7733)、18年3月期の純利益630億円に上方修正 決算スコアはプラス0.71

オリンパス(7733)は9日の取引時間終了後、2017年4~12月期の連結決算(国際会計基準)を発表し、純利益が前年同期比22%増の480億円だったと発表した。売上高は8%増の5720億円だった。医療事業など主要3事業が増収となったうえ、科学事業や映像事業が増益となった。外国為替相場が対米ドル、対ユーロともに想定より円安で推移したことも収益を押し上げた。 併せて発表した18年3月期の業績予想では連結純利益を従来予想の600億円から630億円(前期比47%増)に上方修正した。 決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は今回の決算をプラス0.71とポジティブに評価した。 QUICK端末のナレッジ特設サイトで利用できる「決算スコア」は、決算や業績予想修正の発表が株価に与える影響を過去データから統計的に解析・評価し、株価の変化率を推測する参考指標だ。例えば、ある決算発表に対してスコアがプラス1.00であれば、過去データに基づいて「この決算内容であれば、平均的に株価は1%上昇する」と評価したことを意味する。 【オリンパスの決算スコア】  

NTT(9432)、4~12月期の連結純利益10%増 決算スコアはプラス1.03

NTT(9432)は9日の取引時間終了後、2017年4~12月期の連結決算(米国会計基準)を発表し、純利益が前年同期比10%増の7365億円だったと発表した。売上高に当たる営業収益は4%増の8兆7220億円だった。長距離・国際通信や、データ通信事業が増収増益だった。インド最大財閥タタ・グループとの提携解消を巡り、NTTドコモ(9437)が得た損害賠償金も収益に寄与したようだ。 18年3月期の業績見通しは売上高が前期比3%増の11兆7500億円、純利益は10%増の8800億円の見通し。 決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は今回の決算をプラス1.03とポジティブに評価した。 QUICK端末のナレッジ特設サイトで利用できる「決算スコア」は、決算や業績予想修正の発表が株価に与える影響を過去データから統計的に解析・評価し、株価の変化率を推測する参考指標だ。例えば、ある決算発表に対してスコアがプラス1.00であれば、過去データに基づいて「この決算内容であれば、平均的に株価は1%上昇する」と評価したことを意味する。 【NTTの決算スコア】    

パイオニア(6773)、今期一転赤字 決算スコアは大幅なマイナスに

パイオニア(6773)は9日の取引時間終了後、2018年3月期の連結最終損益が30億円の赤字(前期は50億円の赤字)になりそうだと発表した。為替差損などが重荷になり、従来予想の35億円の黒字から一転して赤字に沈む。主力のカーエレクトロニクス製品の販売が伸び悩み、営業利益は従来予想の半分の50億円(前期比20%増)に引き下げた。売上高は3700億円(前期比4%減)と従来予想から100億円の下方修正となった。 併せて発表した2017年4~12月期決算は、連結最終損益が55億円の赤字(前年同期は30億円の赤字)、売上高が前年同期比6%減の2708億円だった。 決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は、17年4~12月期決算についてマイナス4.72、業績予想の引き下げについてもマイナス2.12とネガティブに評価した。   QUICK端末のナレッジ特設サイトで利用できる「決算スコア」は、決算や業績予想修正の発表が株価に与える影響を過去データから統計的に解析・評価し、株価の変化率を推測する参考指標だ。例えば、ある決算発表に対してスコアがプラス1.00であれば、過去データに基づいて「この決算内容であれば、平均的に株価は1%上昇する」と評価したことを意味する。 パイオニア株は9日夕の私設取引で急落している。SBIジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)で、15時半前には同日の東証終値を37円(17%)下回る183円を付けた。

あの企業の業績修正確率は? 進捗率や過去データから試算 【ナレッジサイト】

日米株が乱高下するなか、国内上場企業の2017年4~12月期の決算発表が続いている。国内外の景気拡大や円安を背景に通期予想を上方修正する企業も少なくない。それでもなお通期計画に対する業績の進捗率が高い企業が多く、一段の業績上振れが期待されるところだ。2月以降の米国発の世界同時株安をきっかけに、日本株でも銘柄を問わず全体的に買われる従来の相場が転換点を迎えたとの見方もあり、個別企業の業績にこれまで以上に関心が集まりやすい地合いになりつつある。 QUICK端末のナレッジ特設サイト「業績修正確率&着地予想」では、足元の収益の進捗率や過去の傾向を加味しながら、売上高や利益の今後の業績修正確率をはじいている。 上方修正と下方修正の確率を高い順、低い順にそれぞれ並べ替えられるほか、同時に過去の統計データを基にした解析エンジンで試算した業績の着地予想も記載しているため、会社予想と比べた乖離(かいり)具合も一覧できる。 「通期予想」の項目の「修正」欄では、直近の決算と同時に企業が業績予想を修正したかどうかを確認できる。「絞り込み」欄で、修正した企業や据え置いた企業だけを表示することも可能だ。 2月8日に決算発表した銘柄で営業利益の上方修正確率が高いものから順に並べ替えると、上位には奥村組(1833)、高砂熱学工業(1969)、日本坩堝(5355)などが顔を出した。3社を含むランキング上位銘柄は、今回の決算でも営業利益予想を引き上げており、かなり勢いをつけているように映る。 もっとも日本坩堝やインフォテリア(3853)のように売上高や利益の水準が低い企業については、変化率が大きい分、業績修正確率が一見高めに出てしまう点は注意が必要だ。そうしたリスクを避けるために、ある程度の企業規模を求める場合には「採用指数」欄で日経平均やTOPIX500など対象を絞り込める。 また銘柄名の横にある「チャート」をクリックすると、業績予想履歴と株価のチャートが現れる。過去の業績予想の推移を視覚的に確認するのに役立つほか、業績修正の可能性の株価への織り込みが進んでいるかをチェックするのにも便利だ。 【QUICKナレッジコンテンツグループ・内山佑輔】

エヌビディア、データセンター部門の伸びに注目 【米決算プレビュー】

GPU(画像処理半導体)大手のエヌビディアが日本時間9日朝、11~1月期(4Q)決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによると、市場予想のEPS(1株利益)は前年同期比16.8%増の1.16ドルが見込まれている。主力のゲーム部門、データセンター部門の好調により、四半期ベースで2桁増収増益を続ける公算が大きい。ただ、増収率・増益率ともにやや鈍化しており、若干の減速感が意識される可能性はある。 ソフトバンク(9984)は10兆円ファンドと称される「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じてエヌビディアに多額の出資を行っており、エヌビディアの業績はソフトバンクの株価動向にも影響を与える。 【エヌビディアの株価とEPSの推移】  (注)グレーの折れ線は株価、水色の棒グラフはEPS予想の最高値、青色は最安値、緑と赤の●はEPS実績値をそれぞれ示す 【11~1月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高    :26億7220万ドル(23.0%増) ・純利益          : 7億2280万ドル(10.3%増) ・EPS              : 1.16ドル(16.8%増) 【売上高の部門別内訳】  ・ゲーム部門     :15億7300万ドル (16.7%増) ・映像化部門    : 2億4200万ドル (7.6%増) ・データセンター部門: 5億5000万ドル(85.8%増) ・自動車部門    : 1億4900万ドル(16.4%増) ・OEMその他   : 1億7000万ドル (3.4%減) ※QUICK FactSet Workstationより エヌビディアはコンピューターグラフィックスの先端を行くビジュアルコンピューティング企業で、PCやモバイル機器に搭載される高性能なグラフィックスチップとプロセッサの開発・製造を手掛ける。製品用途は、PCの画像処理から、ゲーム機、専門可視化装置、データセンター、AI(人工知能)、仮想通貨のデータ処理、自動車等へと拡大。任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のメーンプロセッサーにエヌビディア製のモバイルプロセッサ「Tegra」が採用されている。 ゲーム向けのグラフィック処理などに使ってきたGPUはAIの技術を取り込みやすい特長があり、ディープラーニングに適しているとみたトヨタやテスラなどが相次ぎ採用。エヌビディアのGPUは世界の自動車・部品大手に自動運転車の研究で使われており、レベル5と呼ばれる完全自動運転の技術開発に弾みがつく可能性があるとみられている。 主力のゲーム部門は、好調が続く「ニンテンドースイッチ」向けプロセッサー販売の伸びが期待されるが、注目は成長著しいデータセンター部門だろう。アマゾン、グーグル、マイクロソフトなど米主要クラウド提供会社がエヌビディアのGPUを採用していることから、クラウド市場の伸びの恩恵を享受しそう。 アマゾン、マイクロソフトの10~12月期決算ではクラウド事業の伸びが顕著で、エヌビディアのデータセンター部門の業績にも追い風となるとみられる。 【過去20四半期決算分析】  EPS実績      対市場予想 上振れ回数      18 下振れ回数          2 EPS実績/市場予想(%) 平均乖離率   +39.7 平均上振れ率    +47.5 平均下振れ率    -30.2 決算発表直後1日の値動き 上昇回数     14 下落回数      6 平均騰落率    +6.1 平均上振率      +10.2 平均下振率         -3.4 (注)QUICK FactSet Workstationの「サプライズ履歴」より作成 同社の決算発表は概ね市場予想を上回って着地するケースが多く、過去5年(20四半期)で18回も上振れ。その際の平均上振れ率は48%にも達する。その一方で、2回下振れしたが、その下振れ率は30%。この決算発表直後1日の値動きは、14回が上昇し、6回下落。平均上昇率10.2%、下落率は3.4%だった。 傾向的に市場予想を大幅に上回る着地となり、株価もポジティブに反応することが多い。ただ、市場予想を上回る決算ながら利益確定売りなどで売られたケースも少なからずあることには留意したい。 世界同時株安に揺れた2月5日に急落したものの、依然として最高値圏をキープするなど、業績期待は根強い。市場予想を大幅に上回る好決算となれば、最高値を更新することは十分考えれよう。しかし、PER(株価収益率)が50倍強とバリュエーション面で割安感に乏しいだけに、市場予想を下回る着地で業績の伸び鈍化が意識されると、利益確定売りに押されるかもしれない。 (QUICK エクイティコメント) ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。また、米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に業績の着地点や注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を決算発表前に配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。

ニコン(7731)、4~12月期営業利益2.2倍 決算スコアはプラス3.33とポジティブ

ニコン(7731)が8日に発表した2017年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比2.2倍の414億円だった。映像事業と精機事業の増益が全体の営業利益を押し上げた。 会社が計画する2018年3月期の営業利益530億円に対する進捗率は78.2%だった。売上高は前年同期比7.2%減の5252億円、純利益は56.7%増の223億円だった。配当性向40%以上という方針を勘案し、期末の1株当たり配当金を17円、年31円(17年3月期は年16円)とした。 18年3月期連結の業績予想は営業利益と経常利益をともに上方修正したが、純利益は据え置いた。 2018年3月期連結業績予想の修正        売上高  営業利益 経常利益 純利益 従来予想   7100億円 450億円 450億円 300億円  今回修正予想 7200億円 530億円 520億円 300億円 決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は今回の決算をプラス3.33とポジティブに評価した。決算スコアは決算や業績予想修正の発表が株価に与える影響を評価し、株価の変化率を測る参考指標です。例えば、ある決算発表に対してスコアが+1.00であれば、過去データに基づいて「この決算内容であれば、平均的に株価が1%上昇する」と評価されたことになります。

住友鉱(5713)、商品相場上昇で上方修正 決算スコアはプラス3.63%

住友金属鉱山(5713)は8日の取引時間終了後、2017年4~12月期の連結純利益が649億円の黒字(前年同期は328億円の赤字)だったと発表した。非鉄金属相場の上昇や円安などが収益を押し上げた。売上高は前年同期比22%増の6858億円だった。 同社は併せて2018年3月期の業績予想を上方修正。売上高は前期比17%増の9190億円(従来予想は9030億円)、純利益は850億円の黒字(従来予想は680億円の黒字。前期は185億円の赤字)に引き上げた。 決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は、今回の結果をプラス3.63%とポジティブに評価している。  

米テスラ、「モデル3」の生産目標焦点 市場は懐疑的 【米決算プレビュー】

米テスラが日本時間8日朝、2017年10~12月期(4Q)決算を発表する。QUICK FactSet Workstationによれば、調整後の1株当たり損益(EPS)の市場予想の平均値(20社、2日時点)は3.15ドルの赤字で、5四半期連続の赤字が見込まれている。 電気自動車(EV)の「モデル3」の生産が目標に達しない状態が続いており、イーロン・マスクCEOからカンファレンス・コールで生産体制に強気の見方が出ても株価の再加速は難しいとみられる。 【10-12月期決算の市場予想】(前年同期比) ・売上高  32億9400万ドル  (+44.1%) ・EPS(1株損益)-3.15ドル   (Non-GAAP、前年同期は-0.69ドル) テスラは1月3日、モデル3の出荷台数が1550台だったと発表した。市場予想の4100台を大きく下回ったうえ、モデル3の生産目標(週5000台)の達成時期を2018年4~6月期(2Q)末へ先送りすることも明らかにしていた。モデル3は昨年7月から出荷を始めていたが、昨年11月に続き、2回目の生産目標先送りとなったことを受けて足もとのテスラ株は350ドルを挟んでもみ合い。昨年9月に付けた上場来高値(389.61ドル)から10%ほど下げた状態にある。 年明け後は悪いニュースが続いた。米経済専門チャンネルのCNBCは1月25日、テスラの従業員の話として「モデル3の出荷目標が再び後ずれしそうだ」と報道。さらに1月29日には「バッテリー設計を担当していたアーネスト・ビリャヌエバ氏が退社していたことが分かった」とも報じた。現場の厳しい状況を示唆する報道が相次ぐ中、決算発表で今後のモデル3の生産体制の具体的な改善策がマスクCEOから出るのか注目される。 市場が見込んでいるモデル3の生産台数は年明け以降も右肩下がりの状態で、2018年1-3月期(1Q)で1万6320台と見込まれている程度。週5000台の目標を達成できれば1四半期で6万5000台ほどが生産できるはずだが、コンセンサスを見る限り、2018年10-12月期(4Q)にやっと達成できるというのが現在の見立て。市場は目標達成に懐疑的な状況だ。 【モデル3の生産台数のコンセンサスは右肩下がり】 (注)QUICK FactSet Workstationより作成 テスラに対して強気派のロバートWベアードは1月31日付のリポートで、4Q決算に関して売上高で35億ドル、EPSで3.08ドルの赤字と見込んだ。モデル3の生産の遅れを反映したといい、2018年1~3月期(1Q)のモデル3の生産見通しについて1万台以上の数字が示されればポジティブな反応が見込まれると指摘。投資判断のアウトパフォーム、目標株価411ドルを維持していた。 一方、弱気派のUBSは1月31日付のリポートで、「キャッシュを燃やす状態は落ち着いているが、リスクは残る」として投資判断のセル、目標株価195ドルを維持した。4QのEPSを3.50ドルの赤字とし、市場予想よりも赤字幅が拡大すると予想。今後、モデル3の生産が増えても設備投資を増強する必要があり、今期の収益に与える影響は限られ、引き続き資本調達に踏み切るリスクがあるとも指摘した。 また、今年はアウディやジャガーで高級EVの販売が見込まれているため、「収益性が高い高価格のモデルSやモデルXの需要にインパクトをもたらす可能性がある」と懸念を示していた。 (QUICK エクイティコメント) ※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。また、米国株については決算結果の速報ニュースのほか、FANGプラスの銘柄を中心に業績の着地点や注目ポイントをまとめた「米決算プレビュー」を決算発表前に配信しています。投資に役立つ独自コンテンツをまとめたQUICK端末の「ナレッジ特設サイト」では、米決算プレビューに加えて決算発表の日程も公表しています。

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