投信、資金流入トップは「THE 5G」 2018年度

2018年度(18年4月~19年3月)の国内公募追加型株式投資信託(ETFを除く)は、設定額から解約額を差し引いた資金流入額ランキングの上位に海外株式で運用するタイプが目立った。首位は三井住友トラスト・アセットマネジメントの「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド<愛称:THE 5G>」(6431117C)で、2189億円の資金流入超。世界の株式のうち、通信技術の発展により業績が伸びることが期待される銘柄で運用する。 2位は三井住友DSアセットマネジメント(旧三井住友アセットマネジメント、4月1日付で大和住銀投信投資顧問と合併)の「フューチャー・バイオテック」(79312186)。18年6月に設定されたファンドで、世界のバイオテクノロジーや医療機器関連企業の株式に投資する。上位10ファンドのうち6本が「海外株式型」だった。 「国内株式型」で10位以内に入ったのは、レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」(9C311125)だけだった。同ファンドの投資対象は国内株式が中心だが、2月末時点で全体の11.8%に海外株式を組み入れている。3月末時点の1年リターン(分配金再投資ベース)は10.2%のマイナスで、上位10本の中で最も低い。 一方、資金流出額ランキングの上位には、純資産総額(残高)の大きいファンドが目立った。首位はアセットマネジメントOneの「新光US−REITオープン<愛称:ゼウス>」(47311049)。米国の不動産投信(REIT)に投資するファンドで、3月末時点の残高は追加型株式投信の中で4番目に大きい。  17年度の資金流入超から流出超に転じたファンドで、18年度の資金流出額が最大だったのは、日興アセットマネジメントの「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」(02311158)。17年度は950億円の資金流入超だったが、18年度は893億円の流出超になった。 (QUICK資産運用研究所) 

投信ブロガーが選ぶこの1本 2018年の1位は「eMAXIS Slim先進国株式」

投資信託に関する自身の運用や考え方などをブログで発信する個人投資家が投票した「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」(FOY2018)が13日に発表された。20位以内に入った21本(20位が2本)のうち17本を積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の対象ファンドが占めた。 個人投資家が自分たちにとって本当によいと思える投信を投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」という趣旨で始まったイベントは今回で12回目。都内で開かれた結果発表会と表彰式は、3連休にもかかわらず150人あまりの個人投資家が詰めかけた。 ■1位は三菱UFJ国際「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」 投票権を持つのは、2018年9月末までにブログを開設した投信ブロガーで、投票は同年11月に実施された。今回は過去最多の241人(有効投票)が参加した。投信ブロガーは付与された5ポイントを1~5本のファンドに自由に投票できる。 1位は「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」(03319172)。「eMAXIS Slim」シリーズは信託報酬について「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」というコンセプトで、三菱UFJ国際投信が17年2月に立ち上げた。3位に「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(0331418A)、5位に「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」(03312175)が入るなど、上位20位のうちこのシリーズが7本を占め、ネットを使いこなす投信ブロガーからの支持の厚さが鮮明となった。 「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」(2931113C)は2年連続の2位。ニッセイアセットマネジメントが運用し、純資産総額(残高)は1000億円を超える規模まで成長。5年連続でトップ3入りした。 ■つみたてNISA対象、20位までに17本 楽天投信投資顧問の「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」(9I311179)は前回の首位から9位に順位を落とした。前々回はトップ10に「ひふみ投信」(9C31108A)と「ひふみプラス」(9C311125)の2本が入り、特別賞も受賞したレオス・キャピタルワークスのひふみシリーズは上位10本から姿を消した。日本株式型、アクティブ(積極)運用型は影が薄い結果となった。 20位以内の21本のうち3本は米バンガードが運用する海外ETF(上場投信)で、ETFを除く18本の中で17本がつみたてNISAの対象だった。つみたてNISAの対象外で、アクティブ型は19位の「農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド」(25311177)のみ。1年リターンのマイナス幅が上位21本の中で最も小さかった。   ■三菱UFJ国際、ブロガーとの対話奏効 三菱UFJ国際の躍進は、定期的にブロガーとのミーティングを開催し、ブロガーの意見や注文を積極的に取り入れて商品開発に活かすという社をあげての「対話」作戦が奏功した面があるようだ。表彰式で三菱UFJ国際の幹部は「残高が500億円を超えると信託報酬を引き下げるなど受益者還元ができそうなところまできた」と述べた。 ニッセイアセットの幹部は「昨年は監査報酬を引き下げた。今後は売買委託手数料や指数ライセンスの見直しなど業界に率先して『必ず』運用コストが下がるよう工夫する」と明言。楽天投信投資顧問の東眞之社長は「近々、専用のWebサイトを立ち上げて関連する情報開示を行う」と話していた。 ■会場には熱くて重い応援メッセージが充満 イベントは、個人投資家が集まる毎月開催の交流会「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」の中心メンバーがボランティアで運営。投信ブロガーのrennyさんが運営委員長を務め、地方在住ブロガーのm@さん、かえるさん、ぺて(PET)さんも運営に加わった。 3部構成のイベントの第1部は「リーマン・ショックから10年・つみたてNISAアンケート結果発表」で、rennyさんと一緒に登壇したブロガーのセロンさんが「リーマン・ショックの頃は大学生で厳しい就活に直面していた。ただ、それがきっかけで資産運用をスタートできた」と振り返った。アンケートでは「リーマン・ショック時にも投資を止めずに継続。リーマン・ショック級の暴落が今後いつ来てもおかしくない」といった回答が大半だったようだ。 第2部の「みんなの【声】を聞いてみよう! 個人投資家が注目ファンドに寄せる『熱いコメント』を一挙紹介!!!」は、昨年も好評だった企画だ。ブロガーが投票ファンドに寄せた応援メッセージのうち、約70人分を投資資産の対象別に選んでスクリーンに映し出しながら、ファイナンシャル・プランナーのカン・チュンド氏(しんようFPオフィス代表)とファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子氏の2人がユーモアを交えた軽妙なトークで紹介した。 ひふみ投信について「すべての受益者に対して『あなたはなぜこのファンドを購入しているのですか』ということを改めて問う意味も込めて票を投じることにする」というブロガーの菟道(うどう)りんたろうさんの重い応援コメントが読み上げられると、会場には拍手が沸き起こった。 メインイベントの第3部は結果発表と表彰式。今回は上位5本のファンドについて、応募抽選で選ばれたブロガーが結果を知らずにその場で封を開け発表するという演出で、会場との一体感をかもしだした。プレゼンターを務めたブロガーは5位から順に、てっぺさん、とみますさん、エツさん、くは72さん、くれめんさん。 ■ファンドを育てるイベントへ 運営委員長のrennyさんは「昨年トップを獲得したファンドが9位になるなど順位が大きく変動したのが印象的。米国株式型のファンドとバランス型ファンドがトップ10に2本ずつ入ったのも今年の特徴だ」と総括。「過去に何度も上位入選するも頂点に届かなったeMAXISシリーズが遂にトップを獲得したのは執念を感じる」「低廉な信託報酬を前面に押し出すマーケティングは、まだしばらく続くのかもしれないが曲がり角に来ているのではないか。商品供給側である投信会社にとっても、受益者となる投資家にとっても、ファンドをどのように育てていくのか、という点に今後、注目していく必要があると個人的には感じている」と加えた。 竹川氏は懇親会の挨拶で「新規ファンドの設定や販売、購入に力を入れるのではなく、このイベントを活かす形でファンドを長く支持し、育てて行くように変わって欲しい」と販売会社や運用会社そして投資家にも強く要望していた。 「ファンドを育てる」という理想に向かって、このイベントの影響度がますます資産運用業界に広がろうとしている。 <FOY2018公式サイト> 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2018 <参考> 当日の様子は投信ブロガーや関係者がツイッター(ハッシュタグ:#foy2018)で発信 (QUICK資産運用研究所 高瀬浩、小松めぐみ)

上場延期のレオス、「ひふみ」の成長は踊り場

独立系運用会社のレオス・キャピタルワークスが運用する投資信託の「ひふみプラス」(9C311125)は、この1年で国内屈指の規模まで急成長を遂げた。ただ、今年は運用成績が振るわず、運用資産の伸びは踊り場にさしかかっている。 ■ひふみプラスの残高、一時トップ3に レオスが運用する公募投信は全部で3本。金融機関を通して取引する「ひふみプラス」と、同社が直接販売する「ひふみ投信」(9C31108A)、確定拠出年金制度用の「ひふみ年金」(9C31116A)を同じマザーファンドで運用している。3ファンドの純資産総額(残高)合計は11月末時点で7668億円にのぼる。 このうち最大規模の「ひふみプラス」は、11月末時点の残高が6117億円。9月末時点では6500億円超まで膨らみ、国内公募株式投信(ETFを除く)の残高ランキングで初のトップ3入りを果たした。11月末時点では4位に退いたが、昨年末時点の13位から大きく躍進した。 ■月間の資金流入額が過去最大に 「ひふみ」は日本の株式を中心に世界の株式に投資するファンドだ。決算情報などの開示資料だけでなく、ファンドマネジャーやアナリストが自ら会社を訪問し、社内見学や経営層との対話を含めて投資対象を決めていく。 昨年2月にレオスの藤野英人社長がテレビ番組で取り上げられ、同社の投資理念に共感する人や運用成績の良さに注目する人が一気に増えた。「ひふみプラス」を取り扱う金融機関が全国に広がり、昨年1年間で2800億円もの資金が流入。今年は大手証券やメガバンクでつみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)の対象ファンドに選ばれるなどさらに販路を拡大し、年初からすでに2000億円を超える資金が流入している。 月ごとに区切ってみると、今年1月の資金流入超過額は「ひふみ投信」が104億円で、「ひふみプラス」は728億円。どちらも月間ベースで設定以降の過去最大を更新した。しかし、ここをピークに9月は「ひふみ投信」がおよそ4年ぶりに資金流出に転じ、「ひふみプラス」は33億円の小幅な流入超にとどまった。 ■10月は過去最大の下げ 今年は運用面では苦戦が続く。5年などの中長期でみるとTOPIX(配当込み)を大きく上回る成績を上げてきたが、11月末時点で「ひふみプラス」の年初来騰落率はマイナス9.01%。TOPIX(配当込み)のマイナス6.42%より落ち込みが激しい。 国内の株式が全般に値下がりした10月には、「ひふみプラス」の月間騰落率がマイナス12.16%と設定後で最大の下げ幅を記録。TOPIX(配当込み)のマイナス9.41%よりもきつい下げとなった。 歴史的な成績悪化の背景について、藤野社長は10月の運用レポートで①グロース銘柄からバリュー銘柄へのまき戻し②小型株から大型株へのまき戻し――が起きたと分析。「ひふみ」はグロース・中小型株中心が特徴の1つだが、今後の運用については「バリューや大型株の比率を上昇させることも必要」との考えを示した。 11月末時点の組み入れは231銘柄で、1年前から30銘柄増やした。組み入れ上位10銘柄のうち、4銘柄は中小型だった。海外株式比率は1年前の2.9%から10.7%に跳ね上がった。 決算日(18年10月1日)までの1年間に新たに組み入れた銘柄(マザーファンドの運用報告書で前期末の株数がゼロだった銘柄のうち当期末の評価額が多い銘柄)を抽出したところ、評価額上位20銘柄のうち6銘柄は海外株式だった。次世代通信規格「5G」関連のほか、カナモト(9678)やクスリのアオキ(3549)など地方に拠点を置く国内株式も目立った。 ■レオス上場は延期 今月9日に行われた運用報告会には、午前と午後の2部制で合計2000人を超す受益者が参加した。運用に関わる全アナリストが登壇するなど「顔の見える運用」は健在。「資本市場を通じて社会に貢献する」という経営理念は変わっていないことを強調した。 受益者が投げかけた「残高が増えると運用が難しくなるのでは」との質問に対しては、①残高拡大に伴う収入増を調査などの費用に回せる②運用資産が多いと経営トップに会いやすくなる――などのメリットを挙げた。 今月25日にはレオスが上場する予定だったが、直前に突如延期。上場手続きの再開時期は慎重に判断すると言う。上場に向けては「お客様からお預かりした資金を主として日本の成長企業、頑張っている企業に投資をすることにより『日本を根っこから元気にする』ことに全力を尽くしていく」とのコメントを同社サイトなどを通じて発表していた。 きめ細かい情報発信や受益者との近さで長期投資を根付かせ、今後も「地味で地道な」階段をのぼり続けることができるかどうか。レオス上場の行方も含め、来年も「ひふみ」から目が離せない1年になりそうだ。 (QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

レオスの「ひふみ」、資金流入が鈍化

レオス・キャピタルワークスが運用する投資信託「ひふみ」への資金流入が鈍化してきた。運用成績の伸びがやや落ちてきたことで、人気が一巡しつつある。 同社が直接販売する「ひふみ投信」(9C31108A)は、9月の設定から解約を差し引いて17億円の資金流出超過(推計値)だった。資金流出に転じるのは、2014年8月以来で4年1カ月ぶりとなる。2008年10月の設定後では最大のマイナス。 60社以上の販売会社で取り扱っている「ひふみプラス」(9C311125)も、9月は33億円の資金流入超にとどまった。テレビの情報番組で紹介され、ファンドの知名度が上がった2017年2月から流入超が続いているが、その中では最も少ない。 「ひふみプラス」の流入超過額は18年1月に728億円と、単月で設定後の最高まで膨らんだ。18年9月末時点の基準価額は同1月末を下回っており、このタイミングで購入した投資家のリターンは計算上マイナスになる。資金流出入を日次ベースでみると、9月下旬からは流出超に転じている。   同じマザーファンドに投資する投信は、「ひふみ投信」と「ひふみプラス」、確定拠出年金向けの「ひふみ年金」(9C31116A)がある。3本合計の純資産総額(残高)は18年9月末時点で8300億円程度。17年2月(1400億円程度)の6倍近くになっている。主な投資対象は国内株式だが、17年6月から組み入れ始めた海外株式が資産全体の約10%(18年8月末時点)を占める。 (QUICK資産運用研究所)

コモンズ投信、顧客の97.7%が含み益 独立系は高水準

セゾン投信とレオス・キャピタルワークス、コモンズ投信の独立系運用会社3社は、9月末までに「共通KPI」を相次いで発表した。各社が直接販売した投資信託の評価損益が3月末時点でプラスだった顧客の割合はいずれも高水準だった。 「共通KPI」は金融機関がどれだけ顧客本位で投信を販売しているかを「見える化」するための指標で、金融庁が投信の販売会社に自主的な公表を求めている。運用損益別の顧客比率は、投信の販売会社における比較可能な「共通KPI」として3つある成果指標のうちの1つ。 含み益だった顧客の比率はセゾン投信が84.9%、レオス・キャピタルワークスが91%、コモンズ投信が97.7%だった。金融庁が銀行29行を対象に実施した調査では含み益が55%程度だったが、独立系運用会社はこれを大きく上回った。ネット証券の4社合算(SBI証券と楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券)の63.8%よりも高かった。 独立系の直販ファンドは運用成績が比較的良好なことに加え、積み立て投資の利用が多いこともあって、含み益の顧客比率が高かったとみられる。共通KPIの対象は3月末時点で顧客が保有している投信に限られ、それまでに売却して利益を確保したり損失が出たりした場合は含まれない。 コモンズ投信の発表資料によると、同社で毎月定額を購入する「つみたてプラン」の利用者は3月末時点で全体の79%にのぼる。直販の年代別口座比率では、6人に1人(16%)が20歳未満。同社では子どもの教育費などを計画的に積み立てる「こどもトラスト(未成年口座)」サービスを提供している。 また、セゾン投信が発表した「口座開設年別損益状況分布」によると、保有期間が長いほど評価損益がプラスの顧客比率が高い傾向がある。2010~12年に口座を開設した顧客はすべて含み益だった。 (QUICK資産運用研究所)

「ひふみプラス」、残高で3位に浮上  「ゼウス」抜く

レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」(9C311125)の純資産総額(残高)が27日時点で6576億円と、国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で3位に浮上した。月末時点のデータでさかのぼると、主に国内の株式で運用するファンドが3位以内に入るのは、2005年3月末の「フィデリティ・日本成長株・ファンド」(32311984)以来でおよそ13年半ぶりとなる。 これまで3位だった毎月分配型の「新光US‐REIT オープン(愛称:ゼウス)」(47311049)は、27日時点で4位に後退した。ひふみプラスは年1回決算型。トップ3に毎月分配型以外のファンドが入るのは、08年9月末に3位だった隔月決算型の「マイストーリー分配型(年6回)Bコース」(01312055)以来。 ひふみプラスは好成績や知名度向上を背景に17年初めごろから資金流入が拡大し、残高は増加傾向にある。ランキングでは16年末時点で100位圏外だったのが17年末時点で13位、足元で3位まで躍進した。最近は運用成績の低迷などで資金流入ペースがやや鈍化しているが、8月までの3カ月は月間で100億円を上回る流入超を維持している。 主な運用対象は国内株式だが、17年6月から海外株式も組み入れるようになった。18年8月末時点で海外株式の組み入れ比率は10.8%。投資している238銘柄のうち、上位にアマゾン・ドット・コムやVISAなど米国の株式が並ぶ。18年8月末時点のリターンは過去3年が57.52%、1年が16.39%のプラス、6カ月はマイナス0.33%となっている。 ■ひふみの組み入れ上位銘柄  ①アマゾン・ドット・コム(AMZN)  ②VISA(V)  ③マイクロソフト(MSFT)  ④光通信(9435)  ⑤協和エクシオ(1951)  ⑥コスモス薬品(3349)  ⑦東京センチュリー(8439)  ⑧ネットワンシステムズ(7518)  ⑨ダイフク(6383)  ⑩ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)  ※2018年8月31日基準時点の月次レポートから抜粋。 (QUICK資産運用研究所)

投信の残高増加額でBNYメロン首位 18年上期、資金流入額の最大は日興アセット 

国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)について、2018年上期(1~6月)の動向を運用会社別に集計したところ、純資産総額(残高)の増加額はBNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンが3044億円で首位だった。「モビリティ・イノベーション・ファンド」(85311181)の資金流入超過額が推計で3108億円に達するなど人気を集めたことが寄与した。レオス・キャピタルワークス、三井住友トラスト・アセットマネジメントが続いた。 一方、資金流入超過額は日興アセットマネジメントが推定4649億円で最大だった。「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」(02312158)などに資金が流入した。2位はBNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパン、3位は三井住友アセットマネジメントだった。 2018年上期の残高増加額と資金流入額の上位30は以下の通り。残高とファンド本数は6月末時点。 (注)QUICK資産運用研究所調べ。対象はETFを除く国内設定の公募追加型株式投信(単位型は含まない)。償還ファンドも考慮し、償還額は解約額に加算。資金流入額は投信の設定額から解約額を差し引いた値で概算推計値。▲はマイナスで減少または流出。運用増加額は純資産増加額から資金流入額を引いた値で、運用のみによる増加額を意味する(概算値)。純資産増加額=資金流入額+運用増加額。分配金支払総額(概算値)は1~6月の合計値で、資金流出額には含まれず、分配しなかった場合に比べ、運用増加額が分配金支払総額分だけ減る。億円未満は切り捨て。 (QUICK資産運用研究所)

BNYメロン「モビリティ・イノベーション」が資金流入トップ 2018年上期の投信

国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)について、2018年上期(1~6月)の資金流出入額を調べたところ、流入超過額はBNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンの「モビリティ・イノベーション・ファンド」(85311181)が6月末時点の推計で3108億円でトップだった。同投信は投資対象が日本を含む世界の自動車関連企業の株式で、今年1月に設定され、SMBC日興証券1社で販売している。 2位は日興アセットマネジメントの「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」(02312158)、3位はレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」(9C311125)が続いた。 流入額上位は国内や海外の株式で運用するタイプが大半で、「モビリティ―(移動手段)」や「ロボット」、「電気自動車(EV)」、「次世代通信(5G)」などのテーマ型が目立った。 (QUICK資産運用研究所)

レオス「ひふみプラス」、残高6000億円突破 海外株の組み入れ比率が増加

レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」(9C311125)の純資産総額(残高)が初めて6000億円を突破した。11日の残高は6056億円。今年1月中旬に5000億円に到達した後、相場の影響を受けて伸び悩む時期があったが、運用益の増加や資金の流入で再び残高は拡大傾向にある。 残高の増加に伴い、組み入れ銘柄の構成が変わりつつある。昨年12月末時点では、組み入れ比率の上位10銘柄はすべて国内株式で、資産全体に占める海外株式の割合は2.5%にとどまっていた。それが4月末には海外株式比率は9.0%に上昇し、組み入れ銘柄の1位が米クレジットカード大手のビザ、2位が米アマゾン・ドット・コムと米国の株式が上位に並ぶ。 4月末の1年リターンは31.43%、5年リターンは153.96%と好調を維持している。販売会社は現在63社。今年からメガバンクや大手証券が積み立て型の少額投資非課税制度「つみたてNISA」専用で取扱いを始めた。さらに4月には八十二銀行が地方銀行で初めて手数料無料(ノーロード)で取り扱いを開始するなど、販路が多様化している。 (QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

年1回決算の株式型ファンドが躍進 2017年度の投信残高

国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)について、2017年度末の純資産総額(残高)をランキングしたところ、決算頻度の少ない株式ファンドが躍進した。1年前は上位10本すべてが毎月分配型だったが、18年3月末は年1回決算で株式に投資するファンドが3本入った。 新たにランクインした3本のうち、レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」(9C311125)は前年度末の74位から5位に急浮上。残高を前年同月末比で4378億円積み増した。8位で日興アセットマネジメントが運用する「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」(02311158)は1587億円増、9位に入った野村アセットマネジメントの「野村インド株投資」(01312056)は2417億円増と、それぞれ残高を大幅に伸ばした。 毎月決算型の7本はいずれも前年度末と比べ残高を減らした。分配金減額を受けた資金流出や運用成績の悪化などが響いた。アセットマネジメントOneが運用する「新光US-REITオープン(愛称:ゼウス)」(47311049)は前年度の2位から1位に浮上したが、残高を5500億円近く減らした。前年度末は上位10本のうち6本が海外の不動産投資信託(REIT)で運用するタイプだったが、17年度末には4本に減った。 11位以下に後退した3本のうち、2本は海外REIT型の「ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)為替ヘッジなし」(04312045)と「ワールド・リート・オープン(毎月決算型)」(03313047)だった。前年10位の「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型) 」(53311119)は、2017年7月から新規申込みを一時停止した影響もあって14位に下落した。今年3月から販売を再開している。 (QUICK資産運用研究所)

投信残高の増加額はレオスが首位、2位に日興アセット 2017年度の運用会社別

国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)について、2017年度(17年4月~18年3月)の動向を運用会社別に集計したところ、純資産総額(残高)の増加額はレオス・キャピタルワークスが首位となった。「ひふみ投信マザーファンド」に投資する「ひふみ投信」、「ひふみプラス」、「ひふみ年金」の3本だけで計5351億円増えた。2位は日興アセットマネジメント、3位は三井住友アセットマネジメントだった。 資金流入額は日興アセットが1位。「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」や「グローバル・フィンテック株式ファンド」などが資金を集めた。レオスが2位で続き、3位は三井住友アセットだった。 一方、残高の減少額はフィデリティ投信の7630億円が最大。「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」から資金流出が続き、運用会社別の資金流出額も最大だった。 集計対象は追加型株式投信(ETFを除く)で、 データは2018年3月末時点。 (注)QUICK資産運用研究所調べ。データは2018年3月末時点。対象はETFを除く国内設定の公募追加型株式投信(単位型は含まない)。資金流入額はファンドの設定額から解約額を差し引いた概算推計値。償還ファンドも考慮し、償還額は解約額に加算。▲はマイナスで減少または流出。運用増加額は純資産増加額から資金流入額を引いた値で、運用のみによる増加額を意味する(概算値)。純資産増加額=資金流入額+運用増加額。分配金支払総額(概算値)は資金流出額には含まれず、分配しなかった場合に比べ、運用増加額は分配金支払総額分だけ減る。億円未満は切捨て。 (QUICK資産運用研究所)

つみたてNISA対象投信に資金流入 インデックスは日経平均型、アクティブはひふみ

今年1月から積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)がスタートし、対象となる投資信託が選好されている。世界的に株式相場が崩れた2月に「逆張り」の個人マネーが加わったこともあり、金融庁の「お墨付き」ファンドに資金が流れ込んでいる。 つみたてNISAの対象商品として届け出られ、金融庁が認めた投信は2月末時点で141本。金融庁が指定した指数に連動するインデックス型が126本、それ以外のアクティブ型が15本ある。 日本経済新聞によると、つみたてNISAの1月末時点の申込件数は主要証券・銀行11社で37.8万件。1つの口座で積み立てできる上限は月3万3000円程度なので、つみたてNISA経由の資金流入額は単純計算で最大でもひと月あたり125億円にとどまる。1月と2月を合わせても250億円ほどだ。 今年に入って設定から解約を差し引いた資金流入額(推計値)は、つみたてNISA対象の141ファンド合計で2291億円。専用ファンドではないため、つみたてNISA向け以外にも資金の出入りがある。特に2月はこれまで堅調だった世界の株式相場が急変したため、流れに逆らう「逆張り」や押し目拾いの資金流入が膨らんだ。 ■インデックス型は「日経平均連動型」が上位に つみたてNISA対象のインデックス型投信を年初からの資金流入額が多い順にランキングしてみると、上位3本は日経平均株価に連動するタイプが占めた。上位20本のうち18本は株式で運用するタイプだった。 首位は「野村インデックスファンド・日経225」(0131510B)で、今年の資金流入額は118億円。月平均では59億円と、昨年1年間(2.5億円の流出超)を大きく上回った。 上位20本はすべて今年の資金流入額の月平均が昨年より多かった。株価が調整した2月だけでなく、堅調を維持していた1月も資金流入額が昨年の月平均を上回るファンドが続出した。 ■アクティブ型は「ひふみプラス」が首位 つみたてNISA向けに金融庁が指定したインデックス型以外の投信(アクティブ型)で、今年に入って資金流入額が最も多かったのはレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」(9C311125)。1月と2月の合計で1000億円を超す資金が流入した。2位もレオスが直販する「ひふみ投信」(9C31108A)だった。いずれも主に国内の株式で運用している。 3位にはセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 」(96311073)が入った。国内外の株式や債券で運用するバランス型のファンドだ。 アクティブ型15本のうち、今年の資金流入額の月平均が昨年を上回ったのは13本にのぼった。 ■バランス型、残高の積み増しに時間 特定の資産の相場動向に左右されにくいバランス型に絞ってみると、資金流入ペースに大きな変化は見られない。つみたてNISA対象のインデックス型126本のうち、複数の資産に投資するバランス型は53本。このうち今年の資金流入額の上位20本に入ったのはわずか2本だった。 つみたてNISA対象のアクティブ型も含め、今年に入ってからバランス型の大半は資金流入額の月平均が昨年を上回ったが、増加幅はそれほど大きくない。つみたてNISAは定時定額で少額をコツコツ積み立てていく仕組みとあって、その影響が対象ファンドへの資金フローや残高の積み増しに表れてくるにはまだ時間がかかりそうだ。 (QUICK資産運用研究所 望月瑞希、西田玲子)

相場急変の2月、JPモルガンとレオスは増加 運用会社別の投信残高

国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)について、運用会社別に2月末の純資産総額(残高)と純資産増加額、資金流入額をそれぞれ集計したところ、相場の急変で運用成績が悪化し、各社の残高は軒並み減少した。残高が首位の野村アセットマネジメントは10兆円の大台を下回った。残高上位20社で増やしたのは、15位のJPモルガン・アセット・マネジメント、18位のレオス・キャピタルワークスの2社にとどまった。両社の順位は1月末と変わらなかった。 JPモルガンは「JPMベスト・インカム(毎月決算型)」(17312149)、「JPMザ・ジャパン(年4回決算型)」(1731117A)、「JPMザ・ジャパン」(1731199C)などが資金を集めた。一方、ひふみは「ひふみプラス」(9C311125)を中心に資金流入が続き、運用による減額を補った。 集計対象は追加型株式投信(ETFを除く)で、 データは2018年2月28日時点。残高増加額は下位20社(減少額上位20社)。 (注)QUICK資産運用研究所調べ。データは2018年2月28日時点。対象はETFを除く国内設定の公募追加型株式投信(単位型は含まない)。資金流入額はファンドの設定額から解約額を差し引いた値で概算推計値、償還ファンドは集計対象外。▲はマイナスで減少または流出。運用増加額は純資産増加額から資金流入額を引いた値で、運用のみによる増加額を意味する(概算値)。純資産増加額=資金流入額+運用増加額。分配金支払総額(概算値)は資金流出額には含まれず、分配しなかった場合に比べ、運用増加額が分配金支払総額分だけ減る。億円未満は切捨て。 (QUICK資産運用研究所)

ニッセイアセット「げんせん投信」、目指すは日本株最大のファンド

ニッセイアセットマネジメントの「げんせん投信」は、大手運用会社としては異例の「顔の見える運用」にこだわった日本株ファンドだ。専用のWEBサイトを開設し、フェイスブックなどの交流サイト(SNS)でも情報を発信している。ファンドマネジャーの伊藤琢氏に話を聞いた。 ◇げんせん投信の詳細は日経電子版「顔見える運用で新風 げんせん投信(話題の投信)」 ――「顔の見える運用」にこだわる理由は。 「お客様の大切なお金の運用をまかせていただいているので、どんなファンドマネジャーがどんな運用をしているのか『見える』ように情報を開示しています。多くのファンドを扱う大手の運用会社にとって、1つのファンドだけの専用サイトを開くのはかなりチャレンジングなことですが、お客様との双方向のコミュニケーションを重視しています。WEBサイトなどの閲覧数も日に日に増えていて、好調なスタートを切れました」 ――銘柄選びのプロセスも独特です。 「このファンドの『GENSENスコア』の考え方が株式投資の常識になってほしいです。企業活動が生み出した結果だけに着目するのではなく、企業が競争力の源泉として持っている『目に見えない資産』を重視するのが当たり前の知識として広がっていけばうれしいです」 ――訪問先企業の社長に会う際に必ず聞くことはありますか。 「いろんなことを聞きますが、『今までで1番、自分自身を許せなかったのはどんな時ですか』という質問をよくします。この問いに対する正解があるわけではないですが、その答えに人格や生き方などがにじみ出ることがあるからです。その企業の社長がどんな人なのか、どんな考えをお持ちなのかを知る上で参考になります」 ――「げんせん投信」が目指すところは。 「日本株最大のファンドです。そのためにも、お客様に近いファンドであり続けたいですね。いまはSNSを活用して情報発信をしていますが、運用に対する姿勢をしっかり見てもらいたいので、ゆくゆくは投資家に直接運用を報告できるようなセミナーを毎日開けたらいいなと思っています」 ――恩師が運用する「ひふみ」を抜くということですね。 「そうですね。大学時代にレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長の授業を取っていたことがあり、レオスでアルバイトしていたときも真摯に学ばせていただきました。ご本人にも日本株最大のファンドを目指すことはごお伝えしています。お客様の目線を大切にした『ひふみ』の成功は心からすごいと感じていますし、『ひふみ』が突破口になって盛り上がったこの流れを受け継ぎたいですね」 ――今後の投信業界について。 「運用手法の多様化が進むと思います。例えば、すでに始まりつつあるロボット運用です。特にパッシブ(指数連動)型やテーマ型は、ロボットに任せる運用も今後増えていくのではないでしょうか。その一方で、運用には人間にしか分からない部分があります。当ファンドのように、そういった部分で強みを発揮する投信も増えると思います」 ――今後の株価の見通しは。 「具体的な見通しは持っていませんし、予想自体に全く意味がないと思っています。そこは『神のみぞ知る』といった感じですね。どのような市場環境であっても、銘柄を厳選しながらアルファ(平均を上回る超過収益)を積み上げることを目指します」 (QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

投信残高、「フィデリティUSハイ」が首位に返り咲き  「ゼウス」は2位に後退

国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)は、6日時点で純資産総額(残高)ランキングの首位が入れ替わった。1位に浮上したのは「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」(32315984)。月末ベースでさかのぼると、同ファンドがトップに返り咲くのは2014年8月末以来で約3年5カ月ぶり。 「フィデリティ・USハイ」の主な投資対象は、米ドル建てのハイ・イールド(高利回り)社債。海外の不動産投資信託(REIT)で運用するタイプ以外のファンドが首位に立つのは、14年9月末以来となる。 6日時点で2位に後退したのは「新光 US-REIT オープン<愛称:ゼウス>」(47311049)。5日の決算で分配金を据え置いたが、資金流出や運用悪化を受けて残高は前月比で480億円ほど減少している。 また、最近の世界的な株価急落が響き、国内や海外の株式で運用するファンドの残高も減少している。「ひふみプラス」(9C311125)や「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」(02311158)は前月末時点と比べ順位を落とした。 (QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

QUICKファンドスコアで投信比較! ひふみプラスが8、フィデリティ日本成長株は9

長期投資にふさわしいかどうかの視点から個別の投資信託をランク付けした「QUICKファンドスコア」。QUICK資産運用研究所が算出し、日本経済新聞電子版などで公開している。国内の株式で運用する投信のうち、純資産総額(残高)が大きい投信のスコアを比べてみた。 ■5つの項目から分析、「顧客本位」の評価 QUICKファンドスコアは、各投信を①運用成績の安定度②リスクの適正さ③リターンに見合ったコスト④下げ相場での抵抗力⑤分配金の健全度――の5項目によってそれぞれ分析し、10段階で点数化した「総合スコア」を算出。点数が高いほど、分類が同じ投信の中で相対的に長期保有に向いていることを示す「顧客本位」の投信評価だ。 国内株式型で残高上位の投信のスコア(2017年12月末時点)を見ると、1~10まで評価がばらついている(図表1)。過去3年、5年のリターン(分配金再投資ベース)は全てプラス。いずれも好成績を収めているにも関わらずスコアがバラバラなのは、QUICKファンドスコアが残高の大きさや運用成績だけにとらわれず、長期投資に向いているかどうかを評価軸にしている特徴の表れだ。 全体的に比較してみると、評価が低かったのは毎月分配型。通貨選択型やカバードコール型などの複雑な運用手法を用いるファンドのスコアが1~3と低かった。一方、高評価の投信には分配金を支払わずに運用を続け、高いリターンを上げている積極運用のアクティブ型や、指数に連動した成果を目指すインデックス型が目立った。 ■「ひふみプラス」が8、「フィデリティ日本成長株ファンド」は9 具体的に個別のスコアを見てみると(図表2)、残高トップの「ひふみプラス」(9C311125)の総合スコアは8。過去3年、5年のリターンは群を抜いて高かったが、運用期間がまだ5年半と比較的短いこともあってスコアはあまり伸びなかった。QUICKファンドスコアは運用実績が長くなるほど評価が高くなる仕組みになっているからだ。 「ひふみプラス」の総合スコアの元になる5項目の点数を詳しく見ると、「リスク」と「下値抵抗力」の点数が低いことがわかる。これは同じリスク階級に属する投信の中で値動きの振れ幅が相対的に大きかったことや、基準価額の一時的な落ち込みが同じ分類の投信の中で大きめだったことを示している。 残高2位の「フィデリティ・日本成長株・ファンド」(32311984)の総合スコアは9と高い。ただ、項目ごとに見ると「コスト」の点数は低かった。この項目は投資家が支払う信託報酬と購入時手数料の合計が割高だと点数が低くなる。 同ファンドの購入時手数料上限は3.24%で、同じ投信分類の平均値である1.965%(QUICK資産運用研究所調べ)を上回った。年率の実質信託報酬も1.6524%で、平均値の1.118%より高かった。ファンドマネジャーの裁量で組み入れ銘柄を積極的に入れ替えるアクティブ型で、調査費用などのコストがかかる分だけインデックス型よりも信託報酬が高くなりやすい。 一方、「日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)」(22314144)はスコアが最も低い1だった。評価項目はどれも低かった。元本を取り崩して分配金を支払ってきたため「分配金健全度」が低く、商品設計が複雑なゆえにリスクやコストが相対的に高かったことなどが評価を押し下げた。 このように投信を運用成績だけでなく、視点を変えた評価項目で比べてみるとそれぞれの特徴をとらえやすくなる。これから長期の資産形成を目指すなら、QUICKファンドスコアを参考にして長期投資に向く投信を慎重に選びたい。 (QUICK資産運用研究所 望月瑞希) QUICKファンドスコアについて詳しくはこちら →  QUICKファンドスコア 個別投信のQUICKファンドスコアの確認はこちら→  日経電子版「投資信託」

投信の勢力図に変化 「国内株式型」が11年ぶり残高トップ10に

投資信託の勢力図が変化している。国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)の純資産総額(残高)ランキングで、「ひふみプラス」(9C311125)が16日に初めてトップ10に入った。QUICK資産運用研究所が月末ベースの残高ランキングを調べたところ、上位10本に毎月分配型以外が3本ランクインしたのは2007年2月末以来ほぼ11年ぶり。主な投資対象が国内株式である投信(国内株式型)がトップ10に入ったのも、2006年10月末の「フィデリティ・日本成長株・ファンド」(32311984)以来11年ぶりの快挙となる。 ランキング上位を見ると、海外の不動産投資信託(REIT)で運用する投信が残高を減らしている。1位の「新光 US-REIT オープン」<愛称:ゼウス>(47311049)、3位の「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 」(3231203C)は、今年に入ってわずか半月の間にそれぞれ1000億円近く減少した。一方、2位の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」(32315984)は残高の落ち込みが比較的小さく、昨年末から順位を1つ上げた。 11位以下では「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」(02312158)や「ロボット・テクノロジー関連株ファンド -ロボテック-」(T0431115C)といったテーマ型の投信が徐々に残高を積み増している。世界的な株高といった環境に加え、長期の資産形成という観点から毎月分配型を敬遠する傾向が強まり、投信の勢力図が大きく塗り替わりそうだ。 (QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

「ひふみプラス」の残高、5000億円を突破 初のトップ10入り

レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」(9C311125)の純資産総額(残高)が初めて5000億円を突破した。16日の残高は5028億円。昨年末の残高は4531億円だったが、年初からわずか8営業日で500億円近く増えた。株高の影響に加え、資金流入の拡大が残高を押し上げた。 国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)の残高ランキングでは、16日時点でひふみプラスが10位に浮上した。2012年5月に運用を開始してからトップ10入りは初めて。昨年3月に上位100本に入った後、1年足らずで10位まで躍進した。 一方、11位に後退したのは「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)」(53311119)。昨年前半は資金流入が目立ったが、新規受付を停止した後は残高が減少している。 この結果、残高上位10本のうち毎月決算型以外のファンドが3本に増えた。 「ひふみプラス」は地方銀行や地場の証券会社などで取り扱う投信。他に直販する「ひふみ投信」、確定拠出年金向けの「ひふみ年金」があり、3本は同じマザーファンドに投資している。 (QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

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