QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース 米キーサイト株急伸、広がる5G好調の恩恵 対中制裁の影響は限定的
この記事は最終更新から1年以上経過しております。

米キーサイト株急伸、広がる5G好調の恩恵 対中制裁の影響は限定的

記事公開日 2019/8/22 10:31 最終更新日 2019/8/22 10:31 5G キーサイト・テクノロジーズ 華為技術(ファーウェイ) NQNセレクト

NQNニューヨーク=古江敦子

通信計測機器の米キーサイト・テクノロジーズが21日に発表した2019年5~7月期決算は、市場予想を上回る増収増益だった。世界で次世代高速通信規格「5G」に向けた投資が一段と拡大し、米政権による中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との取引規制の悪影響を補った。5G開発を巡る世界的な需要増は続くとみられ、長期的な成長期待が高まっている。

5~7月期の売上高は前年同期比で8%増の10億8700万ドル、純利益は32%増の1億5900万ドルだった。特別項目を除く1株利益は1.25ドルと市場予想(1.02ドル)を上回った。21日の時間外取引でキーサイト株は急伸し、一時は通常取引の終値を約8%上回った。

好業績を主導したのは主力の通信計測機器「通信ソリューション」部門だ。13%の増収となり、為替変動や買収などの影響を除いたベースでの売上高営業利益率は27.8%と前年同期比で8ポイント上昇した。通信計測機器の分野は米政府によるファーフェイへの輸出規制の影響を受けると懸念されていたが、ひとまず杞憂(きゆう)に終わった。

「中国では5G開発を巡る競争が激しさを増している。5~7月期は中国からの需要の強さが持続し、収益の支えとなった」。キーサイトのロン・ネルセシアン最高経営責任者(CEO)は決算発表後の説明会でそう説明し、市場の不安を打ち消した。

キーサイトの年間売上高でファーウェイ1社が占める割合は2018年時点で3%程度だが、今後は1~2%に縮小していくという。Fibocomなど中国企業との契約は増えているようだ。ネルセシアンCEOは「(今は収益の逆風になるとしても)長期的に悪影響は限られる」と強調した。

米中貿易摩擦や世界景気の減速など不確実性は高まっているが、キーサイトは「成長基調が長く続く」と自信をみせる。ネルセシアン氏はその背景について「世界での広範な事業展開と、5G開発を巡る(動画配信を含む通信や自動運転など)最終市場の多様化で、幅広い顧客を取り込める」と語った。

5G関連で5~7月期は半導体企業の需要が弱かった半面、通信機器関連や自動運転に絡む需要が旺盛だったようだ。地域別の売上高をみると、アジアが全体に占める割合は2~4月期の45%から42%に縮小。その分を、米州の好調が埋めた。

8~10月期の売上高と1株利益の見通しはともに市場予想を上回った。キーサイト幹部は「5G開発はまだ初期段階」との認識。今後のさらなる収益の伸びを見込む投資家は増えたようだ。

※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。


ニュース

ニュースがありません。

銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
2,534
+0.49%
2
4,066
-8.42%
3
6,886
+1.35%
4
976.5
-5.65%
5
4,455
-3.42%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
80
+35.59%
2
5189
桜ゴム
2,720
+22.52%
3
472
+20.4%
4
263
+16.88%
5
1,172
+10.04%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,790
-17.77%
2
617
-12.85%
3
960
-12.8%
4
28
-12.5%
5
2,015
-11.85%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
33,360
-3.55%
2
26,705
-4.04%
3
33,600
-3.47%
4
2,534
+0.49%
5
47,080
-2.78%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる