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「T+2」迫る 配当・優待は最終売買日が1日後ずれ

記事公開日 2019/7/10 17:22 最終更新日 2019/7/10 17:39 株主優待 株式マーケット 権利付き売買最終日 配当 NQNセレクト

株式の決済期間が16日から1日短縮する。月末に配当や優待の権利が確定する場合が多いが、決済期間が1日短くなり権利付き最終売買日が1日後ずれする。8~9月は優待品などで人気の銘柄権利確定も多く、保有するタイミングには注意が必要。人気の銘柄には権利付き最終売買日の直前ではなく、早めに買いを入れた方がよいとの声もある。

東京証券取引所などは16日から、受け渡し日の設定を「約定日から3営業日後」から「2営業日後」(T+2)に改める。欧米など主要国の株式市場ではすでに2営業日後が主流となっており、日本も追随する格好。未決済残高が減少するため、投資家の資金が不足するリスクが減りそうだ。ただしSBI証券では決済期間の短縮化に対応したシステムに改める13日まで、16日以降を指定する繰越注文が利用できないなど、システム移行に伴う臨時措置を設ける証券会社もある。

権利の基準日は企業によって異なるが、鳥貴族(3193)のように7月末が基準日の銘柄ならば、権利付き最終売買日は2営業日前の29日となる。DyDoは基準日が20日で土曜日なので逆算すると最終売買日は17日。また、8月末なら28日、9月末なら26日が権利付き最終売買日だ。8~9月には人気の優待銘柄が多く、配当や優待の権利取りを狙う個人投資家は買いの時期に気を配る必要がある。

楽天証券経済研究所の窪田真之チーフ・ストラテジストは「人気の優待銘柄は権利付き最終売買日の1~2カ月以上前に投資するのがよいだろう」と指摘する。権利付き最終売買日に近づくと、配当や優待権利取り狙いの買いが入る。その買いが株価をつり上げ、高値づかみの恐れがあるためだ。特に優待利回りが高く、普段は流動性の低い銘柄ほど株価が上昇しやすい。

  • ■7~9月に権利付き最終売買日を迎える主な人気優待銘柄
    ◎7月
    DyDo  (2590) グループ商品の詰め合わせなど
    鳥貴族   (3193) 食事券
  • ◎8月
    ビックカメラ(3048) グループ店舗の買い物券
    クリレスHD(3387) グループ店舗の食事券
    イオン   (8267) 株主優待カード
    吉野家HD (9861) グループ店舗の食事券
  • ◎9月
    アトム   (7412) グループ店舗で利用できる優待ポイント
    カッパクリエ(7421) グループ店舗で利用できる優待ポイント
    オリックス (8591) グループサービスの割引券など
    ANAHD (9202) 割引航空券など
    ヤマダ電  (9831) 買い物券

【日経QUICKニュース(NQN) 北原佑樹】

※日経QUICKニュース(NQN)が配信した注目記事を一部再編集しました。QUICKの情報端末ではすべてのNQN記事をリアルタイムでご覧いただけます。


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