資源大手ヴァーレ、鉱山ダム事故と幹部3人退任はESGで減点

4日の米国市場で資源大手のヴァーレの米預託証券(ADR)が大きく下げる場面があった。一時は前日比3.79%安の11.92ドルまで下げた。同社が保有する鉱山ダムで1月に発生した決壊事故を受けた暫定的な措置として、ファビオ・シュアルツマン最高経営責任者(CEO)など幹部3人の退任を発表し嫌気する向きが強まった。日中取引の終値は0.24%高の12.42ドルと持ち直したが、先行きに警戒する向きもある。

ヴァーレは1日に連邦・州検察当局から一部の幹部や従業員の解雇を通告され、1日および2日の取締役会で幹部3人が一時的な退任を決めたという。同社の発表を受けてジェフリーズ証券は4日付でリポートで「これまで明確だった戦略に大きな不透明感が生じる」と指摘した。そのうえで「ダム決壊に伴う修復や罰金や最終的なコストが不明であり、不確実性と潜在的なコストを考慮すると投資尺度の面で割安でもヴァーレ株を買うにはリスクがある」と言及した。投資判断は「ホールド」に据え置いた。

ESGレーティングをまとめている欧州系運用機関のアラベスクによると、ヴァーレの4日時点のESGスコアは60.42だった。1月下旬の66台から低下しており、特に「環境(Environment)」と「社会(Social)」の項目の下げが目立つ。「環境」は直近65.33と1月下旬の72台から低下した。「社会」も71台から58.39まで下落している。

アラベスクは欧州系のESG運用機関でESG評価システム「S-Ray」を用いてスコアを算出している。(中山桂一)

(出所:アラベスク S-Ray https://sray.arabesque.com/

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