25日にダラス連銀が発表したテキサス州の企業幹部を対象とした製造業活動調査において、2月の全般的な景況感を示す指数が13.1と市場予想(4.5)を上回り、1月の1.0から大きく改善した。テキサス州の製造業企業幹部の先行きに対する強い自信が示される内容となっており、背景には米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に対する信任と米株価の反発が挙げられそうだ。
生産指数、新規受注指数、稼働率指数などは前月比マイナスとなっているものの、緩やかな増加基調を維持した。雇用の堅調さと物価・賃金の上昇圧力も継続した。また、企業の先行き見通しも14.2と1月の7.1からの改善が著しく、企業の見通しに対する不確実性を示す指数は4.1と1月の15.6から大きく後退し9カ月ぶりの最低値となった。
一方、25日にシカゴ連銀が発表した1月の全米活動指数は▲0.43と市場予想(0.22)に反して、8カ月ぶりのマイナス圏へと沈んだ。生産関連の落ち込みが全体を押し下げた。ダラス連銀の調査と対照的だが、1月の低調な生産については織り込み済みであり、2月の回復度合いが注目されている。(丹下智博)
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