28日の米株式市場で米建機大手キャタピラーが急反落。前週末比9%安の124.37ドルで終えた。同日発表した2018年10~12月期の決算で特別項目を除く1株利益は2.55ドルと、市場予想の2.98ドルを下回ったことが嫌気された。中国などで建設機械の売上高が伸び悩んだ。
建機の売り上げは建設や資源開発の動向をダイレクトに映すことから、キャタピラーは「世界景気敏感銘柄」として知られる。
決算を受けて、市場では目標株価の引き下げが相次いでいる。マッコーリー・リサーチは105ドル、ウェルズ・ファーゴは145ドルとした。ただ、最終損益は前年同期の赤字から黒字に転換したこともあり、投資判断は強気とする向きも目立つ。JPモルガンは目標株価を172ドルに引き下げたものの、投資判断は「オーバーウエート(強気)」を維持した。(根岸てるみ)
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