世界景気ピークアウトへの警戒強まる 原油、過去最長の12日続落 

13日の米国市場でWTI原油先物が12日続落し、過去最長の下落記録を更新した。中心限月12月限の清算値は7.07%安の55.69㌦となり、このベースで2017年11月16日以来、1年ぶりの安値まで下げた。トランプ米大統領がサウジアラビアなどの減産をけん制したことを受け、原油安の流れが加速した。原油版恐怖指数のOVXは急騰し、38.79%高の55.71で終えた。

原油安は市場の期待インフレを現すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)にも波及した。QUICK FactSet Workstationによれば202.24bpsまで低下し、1日以来の低水準を付けた。原油安・ドル高に伴う輸入物価の低下圧力も今後BEIの低下を促すと見込まれる。

今回の原油安は、米中貿易摩擦の影響で中国をはじめとした世界的な需要が冷え込むとの予想も背景にある。

鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数(グラフ青)は下落基調が続いている。同指数は世界経済や商品価格の先行指標とされており、世界的な景気鈍化への警戒感が高まる可能性がある。(池谷信久、片平正ニ)

※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。また、QUICKデリバティブズコメントでは特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。

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