結果は想定内、気になるのは「トランプの次の想定外」 市場が見た審判の日

世界が注目する「トランプ審判」の結果を最初に織り込むことになった7日の東京株式市場は、荒れ気味の展開で一日を終えた。選挙情勢の報道をにらんで売り買いが交錯。日経平均株価は一時300円近く上昇する場面もあったが、結局は61円安で取引を終えた。市場関係者は「審判後」の米国をどう見通そうとしたのか。QUICKデリバティブズコメント、エクイティコメントチームが取材した。

 

9:00

日経平均株価が前日比41円高の2万2189円で寄付き

 

9:03

議会下院選挙で民主党が7議席を獲得するもようだと、CNNが報じる。米中間選挙の開票は民主党の支持が優勢な東海岸の州から始まるため、序盤は民主党が有利な展開が見込まれる。共和党が強い中西部は時差の関係で日本時間昼にかけて開票が伝わる見込み。

 

9:46

日経平均が一時、下落に転じる

 

9:52

「ちょっと油断すると、先物で売り仕掛けられますね。中間選挙の結果は予測不可能ですのであたふたしても仕方ないですが、米大統領選挙の時もそうでしたけど、東京市場が一番最初に米選挙結果を織り込まなければならない宿命にありますので荒い展開はやむを得ません。下院が民主党でも良いんじゃないですか? トランプさんのタカ派路線が行き過ぎても困るので、ちょっとブレーキ役があった方が良いかも」(国内証券)

 

10:13

「米中間選挙はコンセンサス通り上院共和・下院民主で、市場インパクトは小さいというシナリオで考えている。ただ、米大統領選やブレグジットの時は市場予想外の結果になった。特に大統領選の時は、アジア時間でリスクオフだったものが、米国市場でリスクオンになって帰っており、今回も予断は許さない。どちらかが両院を取るリスクシナリオに備え、やや慎重にポジションメイクしています」(投資顧問)

 

10:22

「中間選挙はまだ開票作業中ですが、上院・共和、下院・共和となって財政拡張懸念から米10年債利回りが3.3%とかに上昇したら、株高の効果が徐々に抑えられそうですね。共和党が大勝したら初動は株高でしょうけど、対中姿勢も強まりそうですし、市場予想通りの微妙なねじれが良いかもしれません。ただ、上院・民主、下院・民主のシナリオは描いていません」(国内証券)

 

10:26

「接戦で、共和党が惜敗になりそうだね」(外資系)

 

日経先物は再び2万2300円台に上昇し、GLOBEXの時間外取引で米株先物は一段高。米中間選挙で議会上院で民主党候補の優勢が伝わる中、ねじれ状態どこらか上院・民主、下院・民主の恐れが出ているにも関わらず、ドル高・株高の展開に。

 

10:30

米10年金利は朝方の3.23%レベルから一時3.20%まで低下し、その後はジリジリと3.24%まで上昇。ドル円も113円台で売り買い交錯。

 

10:39

「一喜一憂というよりもただ単に慌ただしい相場。日計り空中戦だから近寄らない方が得策じゃないか。上院は共和党が過半数、下院が民主党が過半数の「ねじれ」は予想されているが、下院での共和と民主の議席数の差が焦点になるかもしれない。いずれにせよ、一歩引いて市場全体が冷静になるまで待った方が良いのでは」(国内証券)

 

10:42

「2年前の米大統領選を振りかえって、マーケット的には、事前予想とは逆の結果に備えるという動きが強いのかもしれない。株高・債券売り(金利上昇)の動きが活発なように思われる。実際の開票結果では、共和党は勝つべきところで勝っているという感じで、特に優勢という印象ではないのだが、”ブルー・ハウス”(下院は民主)”というよりも”レッド・リピート”(両院とも共和党)というシナリオに前のめりとなっているように感じられる」(ストラテジスト)

 

11:08

「日経平均、TOPIXともに荒い展開だが、マザーズ指数が2%を超える上昇となり堅調だ。マザーズ市場に限った信用評価損益率は足下でマイナス21%程度と一時に比べて落ち着きがみられる。現状は追い証の売り圧力が止まったところ。足下のマザーズ指数の上昇は小型株ファンドの設定再開の影響もあるのではないか。少なくともマザーズは最悪期を脱したとみても良いだろう。中間選挙の結果はまだ見極める必要があるが、仮に上院下院ともに共和が過半数の議席を獲得した場合に米長期金利がどの程度まで上昇するのかが気がかりだ」(ネット証券)

 

日経先物は200円高の2万2400円まで上昇し、上げ幅を拡大。米中間選挙の上院で民主党の優勢が伝わる中、一段高。

日経平均VI(145)は25を割り込み、6%超の大幅安でボラが低下。

 

11:12

日経先物は230円高の2万2430円まで上昇し、上げ幅を拡大。米中間選挙の上院で民主党候補がウエストバージニア州で勝利するとCNNが報じた後、上げ幅を広げている。まだ共和党の上院候補は勝利見込みと報じられていないが、株式市場で共和党の苦戦を警戒する様子はみられない。

 

11:30

前引け。日経平均は272円高の2万2420円。

 

11:58

日経先物は2万2300円まで伸び悩み。米保守系ニュースチャンネルのFOXニュースは6日夜、米中間選挙に関して「民主党が8年ぶりに下院の過半数を奪還する見通しだ」と報道。下院で民主党が優勢なのは想定内とみられたが、やや売りが優勢に。

 

12:24

「きょうはうちもオーダーがスカスカだよ。皆さん冷静な感じであまり動いていない」(外資系証券トレーダー)

 

12:30

日経平均の後場寄りは2万2336円。

 

12:32

債券先物が強含み。米金利低下、現物債も買い戻される

 

12:35

「上院は共和党が過半数で決まりそうだけど、下院は最後までもつれるかな? アラスカ・ハワイの3票が効いたりして」(市場筋)

 

12:39

「後場弱いのはセル・ザ・ファクトというより、上院で共和党が勝利ですからMAGA(Make America Great Again)継続を警戒したんでしょう。Keep America Grate Forever」(外資系)

 

12:48

「上院共・下院共、上院民・下院民というリスクシナリオでは無かったから、ひとまず株が強くて良いんじゃないですか。13時に開票が始まるカリフォルニア州で民主党の議席が伸びるようだと、短期的に売られる場面があるかもね」(国内証券)

 

12:54

「上院は共和党が過半数を制して、下院は民主優勢という報道なので今のところ(市場コンセンサスになっていた)想定内のねじれ。あとは下院での議席数の差がどれほどになるか。共和党が大負けだとさ短期的には売り圧力が強まりそう」(投資顧問)

 

12:55

「米中間選挙は、どうやらコンセンサス通りの結果に終わりそうだ。ただ、大統領選の時のように、マザーマーケットである米国市場の動きをみるまでは安心できない。(米国からみて)海の向こうの者が何を言っても意味はない。日本の投資家は中間選挙前にポジションを動かした、ということはなかったと思われる。その前に株の調整があったので、そこでポジションは軽くなっているはずだ。株は、今夜の米国市場の動きをみてから、徐々に株を積み増すイメージではないだろうか」(アロケーター)

 

13:03

「CNNも下院・共和の確実を報じ、事前予想通り下院・民主、上院・共和が固まった。ねじれとなったことでトランプの政策が滞る可能性が高まり、株価一段高とのシナリオは描けないだろう。現状維持のまま米金利は横ばいで推移することになりそうだ」(ストラテジスト)

 

13:10

日経平均VI(145)が24を割り込み10%超の大幅安。10月24日以来の低水準を付けた格好で、米中間選挙の結果が伝わり重要イベントを通過する中でボラティリティの上昇が一服。オプション市場ではプットが売られる一方、コールはアット・ザ・マネー(ATM)より上の行使価格が売られ、ほぼセルボラのような展開に。

 

13:14

「12時前にFOXニュースが下院の民主党過半数を報じたことで、米債買いに走り始めた市場参加者があったようだ。しかし、実際の開票は全然少なくて半信半疑から売買が交錯したようだ。上下に振れたことで、短期的な売買で損失を被った向きもあったようだ。足元では米金利低下の流れが強まっているように見えるものの、戻り売りで臨みたいといっている国内参加者も多い」(ディーラー)

 

13:23

「上下両院とも共和党のポジティブサプライズを期待して短期的に株高・金利高を見込んだかのような6日の米国市場でしたが、想定通りの上院・共和、下院・民主となったことで目先はファンダメンタルズに関心を戻す相場になるのでは? 時間外で米株先物が少し伸び悩んでますけど、基本的には株高継続、金利上昇のインパクトにどれだけ耐えられるかが重要とみてます。政治的には民主党が下院を制したことで、選挙戦直前にトランプさんが掲げた中間層向けの減税が実現する見込みは低いと思われますが、大統領弾劾も実現する可能性は低いとみられます。民主党もこれから実績を示す必要があるでしょうし、財政政策で共和党と妥協するでしょう。下院民主党が反トランプ路線だけで動くことはないと思います」(エコノミスト)

 

「中間選挙はほぼ予想通りで相場へのインパクトは少ないとみています。市場の一部では上院、下院ともに共和党が過半数の議席を獲得するという期待が高まっていた。そうした投資家が失望して株や株価指数先物に売りを出して短期的には相場が下振れする可能性がある。一方で、共和党が下院で勢力を伸ばしたのでトランプ大統領の強硬な政策実現が難しくなる。中国に対する圧力はやや和らぐのではないか」(国内証券ストラテジスト)

 

14:08

「当地の時間で夜10時半には上院が共和党、下院が民主党が過半数を占める事が確定しました。事前の予想通りの結果と言えます。民主党は久々に下院を奪還する事になり間違いなくトランプ行政への監視が厳しくなります。早速トランプ大統領の過去の税務申告書の提出を要求するそうです。ロシア疑惑の調査も当然ながら追求が厳しくなるでしょう。下院を制した民主党は召喚権限を持ちますからトランプ大統領が嫌な証人の召喚とかがあるでしょうね」

「11時20分現在で民主党が23議席を下院で伸ばすようですが今後これがまだ伸びる可能性があります。知事選の結果もまだ出てませんがこちらもどこまで民主党が知事数を増やすかも注目ですね」(総合商社駐米)

 

14:56

日経平均が2万1996円と取引時間中の安値に。

 

15:00

大引け。日経平均の終値は61円安の2万2085円。

 

 

※QUICKデリバティブズコメント、エクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物・現物株を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。

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