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アノマリーでは堅調予想の4月相場、今年は政治日程も注目

記事公開日 2016/3/25 18:41 最終更新日 2018/1/9 10:40 経済・ビジネス コラム・インタビュー 金融コラム

2016年初から大きく下落していた日経平均も2月12日の安値1万4952円で底を入れたとの見方が強くなってきました。以前の記事で過去のアノマリーから3月の相場を分析した際、3月相場が落ち着きを見せる可能性を示唆しました。ほぼアノマリーに近い展開になってきています。

同様に、4月以降の相場もアノマリーで大胆に探って見せみましょう。

4月は強い相場でも弱い相場でも上げ特異月

マーケットカレンダーでは月次、日次で過去の騰落率が3つの期間で確認できます。データがとれる全期間、1990年以降の27年間、2008年以降の9年間の3つのデータです。全期間のアノマリーも、1990年以降のバブル崩壊後で「失われた20年」というベアマーケットを含むアノマリーも、2008年以降というリーマンショック後のブルマーケットが中心のアノマリーも検討することが容易にできます。

マーケットカレンダーを見ると明らかですが、どの期間においても11月と12月と4月が「上げの特異月」であることが確認できます。データが取れる全期間でみると、4月の勝率は12月に次ぐ2位、バブル崩壊後では3位、リーマンショック後では同率2位です。つまり上げ相場でも下げ相場でも4月は強い月なのです。

今年も、アノマリー的には日経平均が4~5月に年初来高値をつけてくる展開が期待できます。2016年の日経平均の高値は今のところ1月4日の1万8951円です。4~5月に、年初来高値の1万9000円以上を目指すなら、4月は1万8000円を上回る展開が充分に考えられるのではないでしょうか。

 

(出典:マーケットカレンダーより作成)

 

4月のアノマリーを日次でみると、面白いことが見つかります。4月は日次では上げの確率が70%を超えるような「上げの特異日」がありません。たとえば1月4日の大発会は上げる確率が70%と上げの特異日です。2月は25日、3月は4、15、18の3日間が70%以上上げる特異日ですが、4月は1日もありません。逆に「下げの特異日」が非常に少ないのが特徴です。4月は勝率が50%を下回る日が3日だけ。3月は9日間もあります。

このアノマリーから想定されるのは、3月はボラティリティが高い相場で下値が切り上がっていくのに対し、4月は着実に上げていく月だということです。

では4月以降の実際の政治・経済のイベントあわせて見てみましょう。

政治日程でも4月〜5月は重要な月

報じられている政治日程を確認すると、平成28年度予算案原案(政府案)は、3月1日の衆議院本会議において可決されました。3月中に参議院での可決をもって成立する見通しです。次の大きな焦点は、5月末の伊勢志摩サミットになります。そして7月の参院選へとつながります。常識的には、安倍政権が補正予算などの景気対策、新・3本の矢などの成長政策を打ち出す期間は、4月から5月しかないでしょう。

景気対策は、4月1日の日銀短観で景況感を見てからの可能性が強そうです。5月18日の、2016年第1四半期(1~3月期)の国内GDP発表後などもタイミングとしては重要です。

金融政策では、4月27日〜28日の日銀政策決定会合での追加緩和の期待が高まります。

(出典:日本経済新聞)

 

ニューマネー、政治日程、3月決算発表が4月高を演出

4月が高いのは、金融機関が新年度で買いから入るためだとか、年金運用資金のニューマネーの新年度の最初の配分が4~5月にあるためだとか言われています。

もちろん、予算が成立後の政策による株価サポートも出やすい月だというのも大きな理由のひとつでしょう。

また、4月中旬から3月期通期決算の発表が相次ぐ事も要因だとみられています。日本の企業は3月決算期が大半です。個別企業の株価予想のベースとなり、日経平均のPERの算定のベースともなるのは、今期予想のEPSです。今期予想のEPSは決算発表日をまたいで次の期に入れ替わります。決算発表ラッシュとなる4月中旬から5月にかけて企業業績が増益ならEPSは自然に切り上がってくるわけです。

ただ、円高で2016年度の企業業績予想が減益にでもなることでもあれば、4月中旬から5月にかけて企業の予想EPSは切り下がり、日経平均のPERが上がって市場が割高になってしまうこともあり得ることは警戒しておく必要があるでしょう。

ゴールデンウィーク中は下げない

ゴールデンウィーク中は、ポジションをしぼるのが常識です。念のために、ゴールデンウィークの谷間の日のアノマリーを見ておきましょう。

4月29日 天皇誕生日の休日
4月30日 騰落確率 54%
5月1日 同63%
5月2日 同67%
5月3日 昭和の日(旧憲法記念日)休日
5月4日 同75%
5月5日 こどもの日の休日

 

過去のアノマリーでは、連休の谷間はしっかりしている日が多いことがわかります。もちろん今年は市場のボラティリティも高いため、同じようにしっかりとは断言できません。あくまでアノマリーとして、今後の指針の参考としてください。

編集:QUICK Money World


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