テスラ株急落 マスクCEO、SECへの「異論」のほどは

27日の米国市場の時間外取引でテスラが一段安となった。この日は5営業日ぶりに反落し、0.66%安の307.52ドルで通常取引を終えていたが、時間外では270ドルを下回る水準まで下げ、通常取引終値比で12%超の急落となった。

27日夕、米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)をNY州南部連邦地裁に証券詐欺罪で提訴したと各メディアが伝えた。マスク氏は8月7日に「420ドルで非公開化を検討、資金は確保した」とツイッターでつぶやき、突如株式非公開化の計画を明らかにしたが、その後撤回。上場企業の経営者としてあるまじき行為が問題となっていた。SECは訴状で、マスク氏に民事制裁を求めたうえ、マスク氏がテスラや公開企業の役員、取締役となることを禁止するよう求めた。カリスマ経営者がテスラを去るのではないかとの警戒感が高まった。

米経済専門チャンネルのCNBCは27日、テスラに近い関係者の話として「SECの訴状では同社が対象となっていないものの、今後、同社もまたSECに訴えられる恐れがある」と報じていた。マスク氏はベンチャー経営者らしく天真爛漫で自由な言動・ツイートが人気を博していたが、テスラの取締役会がなぜツイッターでの情報開示を管理できなかったのか。テスラのガバナンスが問われている。

SECの提訴を踏まえ、マスク氏は27日に米経済専門チャンネルのCNBCに対して書面で「SECによるこの不当な行動は、私に深い悲しみと失望を残す。私は常に真実、透明性、投資家の最善の利益のため行動してきた」との見解を示し、自らの正当性を主張していた。(片平正ニ)

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