27日の株式市場で日水(1332)が5日続伸している。株価は一時、726円を付け上昇率は4.6%に達した。年初来高値も更新し、2007年7月以来、約11年ぶりの高値を付けた。時価総額は水産最大手のマルハニチロ(1333)を約8カ月ぶり(終値ベース)に上回り、業界首位に躍り出た。9月以降の株価上昇率は前日までで14%と、マルハニチロ(8%)やTOPIX(5%)を上回る快走を続けている。
SMBC日興証券のリポートによると、同社が大量生産体制を持つ「EPA」(イワシなどの青魚に含まれる必須脂肪酸)を使った薬をアイルランドの医薬品メーカーが手がけており、EPA供給によって日水が注力している「ファインケミカル事業」での利益拡大が見込まれるといい、評価が見直されているようだ。
参考までに、日水のサイトによると、EPAの含有量が多い魚は、まいわし、本まぐろ(トロ)、さば、まだい、ぶり、さんまなどとなっている。
(松下隆介)
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